20030912
番外編

神様から突然授かった休暇

先日のHiking(9/6)の前日くらいから右目にゴミが見えていた。
痛み等の症状は無いがどうも気になる。愛知川の水で洗ってはみたが消えない。ゴミではなさそうだ。
これが飛蚊症か?だとすると網膜剥離の可能性あり。9/8(月)早退して眼科の検診を受ける。

案の定、網膜剥離の診断と大学病院への紹介状を渡され、明日必ず行くよう念をおされる。手術後2-3週間の入院になるだろうとの事。
やり残しの急ぎの仕事の事もあり職場にTEL。自宅か病院でも処理できるようデータをメール添付で送ってもらう事にする。
自宅で職場のメールは取れるが、病院でも取れるようかみさんのノートPCにPIAFSのドライバーをインストールするが失敗。添付のCDはXPには対応していない。(買った当時はXPはまだリリースされてなかった。)メーカーのサイトからXP用のドライバーをダウンロードするがどうもうまく繋がらない。そういえばYAHOO BBのPHS用ダイアルアップアクセスポイントと接続するのも初めてだ。ドライバーかプロバイダ側か不具合が特定出来ない。
「目が悪いのにいつまでそんな事やってるの!」かみさんの叱責でGive up。

9/9(火) お兄ちゃんに大学病院まで送ってもらい受診。
半日くらいで済ませ、午後から職場に戻ろうと思っていたが思惑が外れる。
結局、検査検査で 3:00 p.m. も過ぎ、そのまま入院する事になってしまった。
かみさんに状況説明しようとTELを見ると、会社からメールあり。会社へも状況報告と問い合わせに答える。
それ以外の急ぎの件はどうすべーか?「まあいいや。家でメールを取りお兄ちゃんにPC毎ハンドキャリーしてもらおう。」
夕方かみさんに日用品その他を持ってきてもらい、手術に備える。

9/10(水) 手術は 12:00 から。思っていたより術後は自由でないらしい。
こうなったら、【神様が突然授けてくれた休暇】と諦めるより仕方がない。
痛いのは我慢できるが、同じ姿勢で動かずにいるのが一番辛い。手術中しかり、術後の安静期間しかり。でも命にかかわる事ではないのでその点はお気楽。リクリェーション気分で入院生活を楽しむ事にする。

大部屋の先輩方に励まされたり脅かされたりしながら手術室に向かう。
殆ど年配の方々ばかりで糖尿病からの眼病併発が多い。その為多種多量の薬を服用されており、薬だけで満腹してしまいそう。それに比べ僕の場合は網膜剥離だけなのでケアは楽なもの。

たいした痛みもなく順調に済み1時間少々で部屋に戻る。
先輩方の声援の中凱旋。脅かされたうつ伏せ寝にはならず左を向いて横になれば良いとの事。
うつ伏せ寝のトレーニングで苦痛を感じた身には地獄で仏。やっぱり神様は僕のみかた。感謝感謝。
毎回の山行時の祠への柏手が効いているのかな? お賽銭は一度もあげてないけど。
いづれにしてもこの姿勢ではPCに向かう事なぞ無理。もう少し自由に動けるようになるまで待ってもらうしかない。明日の夕方くらいにはなんとかなるだろう。
様子をみてお兄ちゃんに運んでもらうことにする。

9/11(木) 晴。昨日は早朝から大雨だったが今日は穏やかな好天。気分も良い。
しかし 2:00 a.m. 頃目覚めてからうつらうつらとしかしていない。左向きでしか寝られないのはやはり苦痛だ。
左の耳がつぶされ痛い。いろいろと枕の位置を変えてみるが安眠は難しい。いつしか気持ち良く眠っていたなとふと気づくと、仰向けに寝ていた。「いかん、いかん。」とまた横になる。
それを何度か繰返していると外が明るくなってきた。
眼帯越しに右目の視覚を確認。眼帯の網目模様の明るい点が視認できる。
視覚はあるようだ。眼球の中に水が溜まっている感覚を覚える。頭を動かすとその界面が揺れるのがわかる。レンズの内側でも解るものなのかと驚く。

朝食は 7:30 a.m. から。いつもは茶碗に1/3ほどのご飯にふりかけだけなので、それと比べるとここの朝食はとんでもない量だ。でも皆さん朝からご完食。元来口卑しい僕としても完食を試みるが残してしまった。
案の定、胃のもたれは昼まで続く。同室の皆さん糖尿を患っているとの事だが僕より食べる量が多い。おまけに売店でお菓子を買ってきて、時間があればバリボリやっている。これじゃあ糖尿も良くなりませんわなあ。
僕の場合、この歳になると食に対する執着心も無くなり、また数年前から始めた毎週のHikingのおかげでウエイト管理は保たれている。筋力も適度に維持できている(と思う)が、さすがに目玉だけは鍛えられなかった。
目玉って鍛えよう有るのかなあ?無いよなあ。
生まれつきの近視のせいで眼球が縦に長く焦点が網膜手前に結んでしまうらしい。その長さが極端な為網膜が引っ張られ破れ易いそうだ。という事は左もなる可能性がある。また我が子孫である息子達も同じDNAを引き継いでおり、見舞いにきたお兄ちゃんを脅かしてやった。

お兄ちゃんは昨日で試験も終わり毎日見舞いに来てくれる。まだ親離れしていないのは嬉しくもあり、不安でもあり。

昼間じっとしていると仕事のことが気にかかる。いきなり捕らわれの身になってしまい整理してないままだが、家で受信したファイルを病室に持ち込めばなんとかなると安易に考えたのも事実。
でもこの状態ではPCに向かう事も難しい。とりあえずダメモトで今夜PCを持ってきてもらうことにする。

9/12(金) 今日は週末。今日中にある程度処理しておかないと連休に入ってしまう。
昨夜 8時過ぎにかみさんに家でメールを取り込んだPCを持ってきてもらったが、内1通は会社のサーバーに入れてある旨の連絡。サーバーにアクセス出来ないので再度送ってもらわねばならない。ところがお兄ちゃんが来れないとの事。それで今朝、看護婦さんの目をかいくぐってPHSで会社にTEL。CFカードに入れて病院までMさんに持ってきてもらう事にする。ついでに処理も手伝ってもらいそのまま持ち帰ってもらった。
その後PIAFSのダイアルアップをあれこれ試みていたら繋がるようになった。いろいろとアカウントを追加してみたが、どこがどう違うのかよくわからん。けど偶然繋がったアカウントだけ残しあとは削除。
後は最終結果を送ってもらいチェックするだけ。週明けにはなんとかなるだろう。
こうやって仕事ができるならSOHOも可能かも。

後は暇な病室でこの記事をアップしましょ。
2003年09月12日20時20分00秒



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