クアちゃんが我家にやってくる



20040429

「クアちゃんに非ずんばアウちゃんに非ず。」
こんな事言ったらFFアウちゃんに乗っている人達から非難を浴びそう。
でも僕の頭の中は若い頃に刷り込まれてしまった偏見に満ち溢れているのです。
アウちゃんというと実用化はしませんでしたが世界で始めてロータリーエンジンを考案し、後にマツダが社運を賭けてその特許を買い取り実用化したという経緯があります。
また今でこそFFが一般化していますが、最初に実用化したのもアウちゃんです。
丸い洗濯物干しのMBや、豚鼻ベンベの陰であまり目立ちませんが、それらが頑迷な職人的イメージなのに対し、アウちゃんは柔軟な発想力とそれを実現する若々しい技術屋集団というイメージが有ります。

オフローダーが流行り4駆というとオフロードや雪道の為のものというイメージが定着してしまいましたが、クアちゃんのコンセプトは【寄り速く、より安全に。】です。もともとレースやラリーの為に開発されたシステムです。もちろん圧雪路にも有効ですが最低地上高の低さから深雪やオフロードには向きません。
当時はアウちゃん80に憧れていましたが当然高嶺の花で雑誌を見て楽しむくらいしか出来ませんでした。


初めて買った車が中古の初代マークU。(コロナマークUと呼ばれていました。)グラマラスなボデイに目玉が横に2つ並んだ四つ目です。
その次はオーソドックスなカローラクーペ1200。この頃から休出、残業でお金を使う機会が少なくなり(山ではあまり使いません)独身貴族を謳歌するようになりました。
TE71トレノが2T-Gを乗っけて復活し、「美しくなければ車ではない。」のキャッチフレーズに乗せられてつい衝動買い。
EFIを積んでいたので正確には、2T-GEU。Gが現すTWIN CAMが納められたYAMAHAの刻印の入った黒いエンジンヘッドの格好良かった事。
吹け上がりが良く、シフトの度に悲しげに語尾の低くなるツインカムサウンド。
FRのクセのない挙動。ちょっと慣れれば誰でもがコントロールできるケツ振り。
乗るのが本当に楽しい車でした。山の往復はドライブが楽しく運転が苦痛なんて思った事はありませんでした。

かみさんと一緒になり子供が生まれた頃、AE86トレノがデビュー。これもかみさんを説き伏せ発表と同時に買っちゃいました。
「爪の先に灯をともすようにして貯めたげたのに。」と半泣きしていたのを思い出します。
そうまでして買ったにもかかわらずこの車はあまり回していません。低速ギアで引っぱると子供が怖がって泣き出すのです。かといって車に乗せてやると喜ぶのでいつもファミリーカーをしていました。4A-GEUは思いっきりぶん回す事もなく年老いて行きました。
2T-Gに比べヘッドがコンパクトでシリンダー壁も薄く軽量との事でしたが、ボアアップ出来ないエンジンとも呼ばれていました。
数年前から【イニシャルD】とかいう漫画がはやっていて、AE86トレノが主役になっているらしい。往年のファンとしては嬉しい事です。またレビンじゃなくトレノという所も同じ天邪鬼として共感を覚えます。
(この車はこの次のモデルからFFになり、最後のFRという事で5年落ちでも92万円で下取ってもらえました。凄く得したと思います。かみさんに鼻の高かった事…。)

子供達を連れ毎週スキー通いするようになるとどうしても4駆のワゴン車が欲しくなります。既に30代半ばのオッサンとしては今更ガキのように走りたいとも思わないし。
それで買い換えたのが家族向けのタウンエースワゴン。ターボが付いていても全く走らない車で、気が付けばアクセルベタ踏み。これ以上踏んでももうペダルは下がらない。加速減速伴に悪くまるでフライトシミュレーションで大型機を操縦しているようなもの。数テンポ前に動作を始めないと周りの流れについていけない。
これを8年乗り、その次がFriendee君の登場です。人をくったようなしゃべり方が好きになれない(いや、大嫌いな)島田紳助が宣伝していて唯一それだけが気に入りませんでしたが、仕様、機能伴に申し分の無い車でした。タウンエースの2リッターディーゼルの非力さに慣れきっていたので始めて乗った時はまるでカローラクラスに乗っているような軽快さを感じました。
2代続けて4駆のワゴン、もう1台のかみさんの車も4駆でその安定感にしか接していないと例え雪道を走る事が殆ど無くても4駆でないと物足りなくなります。軌道の上を走っているような4駆の走りに慣れてしまうともう二度とFRでケツを振りながら雪道を走る事は出来ないでしょう。

Friendee君が居なくなってから、燃費で選ぶならホンダフィットと思っていたらかみさんが猛反対。それ以外では特にこれが良いというのが無くて「なんでもいいわ。」なんて言葉が出る始末。
さんざん見てまわった結果最終的にアウちゃんのクアちゃんに落ち着きました。
まだ納車されていませんが、とてもグルメ(ハイオク)なくせに大喰らいだそうです。前の2台が粗食(軽油、大喰らいは同じ)だったのに比べとんでもないヤツです。
任意保険も車の入替の他に車両保険も付け、お兄ちゃんの為に年齢制限も21歳以上に変える。

車の保険は契約条件により各社保険金額がまちまちです。この条件ならA社、あの条件ならB社と使い分けたほうがお得です。因みに家は今、1台はチューリッヒ、もう1台は三井ダイレクト。更新時期が来たら毎年各社から再見積もりを取っています。

ある所にはバカみたいにお金を使い、別の所はケチケチ。
リコーのCaplioG4wideも未だ買ってもらえません。掃除機もホースが潰れよく紙屑を詰まらせているのに「まだ使える。」 本は自分では絶対に買わず図書館に買わせて最初に読んでいる。僕のお小遣いで明太子やお菓子を買わしておきながら独り占め。車の燃料も自分では入れない。
程度の差こそあれかみさんは僕と同じ思考パターンです。血液型と性格には因果関係は無いと言われていますが、先日の発掘あるある大事典でやっていたように思考パターンは類似していると思います。
そして・・・二人ともB型です。

これから何年クアちゃんと御一緒するか解りませんが、次はきっと軽太郎君です。


2004年04月29日21時18分00秒


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