暴走 他


20050529

暴走
昨日帰宅後、Hikingの写真整理などしていたらまた暴走。
症状からすると熱暴走のような気がする。とうとう重い腰を上げ、ボロPCのカバーを外す。
CPUクーラーは回っているがどうも元気が無い。殆ど風も送られていない様子。
ヒートシンクを触ってみると異常に熱い。FANを外し水で浸したティッシュをあててみるとジュッと音がする。よく火傷しなかったな。余程手の皮がぶ厚いのか。いずれにしても100℃を越えている事は確かだ。
そして熱暴走であることも確実。
外したFANを良く見るともうガタガタ。部品取り用のPCのカバーを外し代用できるか見てみる。
駄目だった。こちらはソケットUでFANは付いていない。「明日ヤマダ電機で買ってこよう。」って事でかみさんのノートPCを借りて続行。

もう何年も前、従来のCPUソケットは止めて今後はソケットUに統一するような事をIntelが言っていたと思うが、今のPC、ソケットUなんて全く見かけない。独占企業は勝手なものである。AMDさんもっと頑張ってよ!
そう言えばHPも20年近く前、「今後HPのCPUはRISCに統一する。」なんて大発表していた。今現在HPはCPUの自社生産は止めてしまい、PC最大手のCompaqを傘下に収めている。当然CPUはIntelかAMDからの買物でありCISCである。
しかし合従連衡の激しい業界の中で未だに生き残っていると言う事はカーリー・フィオリーナさんはじめHP経営陣の采配の賜物なのだろう。
おかげで測定器部門は不採算部門として切り離されてしまったが。
これに一抹の寂しさを感じるのは私一人では無いだろう。
ヒューレットさんとパッカードさんが学生の時にガレージでラジオの部品を作り始め、それがHPというグローバル企業の始まりという話は有名である。
私の若い頃、HPやTechtronicsの測定器が職場に有るというのは一種のステイタスだった。それら測定器に比類するものは日本製には無かった。棲み分けではなく、どうあがいても国内の技術では真似すら出来なかったのである。そのくせ家電業界では日本製品は世界一の技術レベルだと宣伝しまくっていた。世の中の人々もそれを鵜呑みにしていた。【大本営発表】や北朝鮮のプロパガンダを連想してしまう。自画自賛には滑稽さと哀しさが同居している。

HPが買収したCompaqもその少し前、コンピュータ業界の雄 DEC(Degital Equipment Company)を飲み込んでいた。これも経営陣の采配の失敗が原因だろう。株価に過敏に反応する機関投資家、報酬に即座に反応する従業員(労働市場の流動性の高さ)達の前では企業価値など風前の灯である。
DECのUNIXマシンも憧れだった。(HPのUNIXも導入したがいつのまにかPCに置き換わってしまった。)買収された頃には64BitCPU+64BitVMS(DECのOS)は既に実用化されていた。
WinXPは今度のバージョンでやっと64BitOSになるらしい。独占による競争のない社会では時間が止るようだ。失われた5年はどう帳尻をあわせるのだろう。デファクトスタンダードの恩恵を受けている企業はもっとユーザーに価格面、サービス面で配慮すべきだ。独禁法に苦慮しているようだがまだまだなまぬるい。AT&Tのように部門別に解体しても良いではないか。元はと言えばCP/Mの無断盗用という疑惑も払拭されていない企業なのだから。
アメリカでは、金さえあれば裁判でも勝てる。裁判での勝者の主張が真実であるらしい。
元DECのVMS開発チームのボス、デビッド・カトラーがMicro SoftでWin NTを開発したのも有名な話である。四散したDECの技術が世の中に貢献していると思えば少しは気が治まる。しかしその利益の上にあぐらをかいている連中には腹立たしい思いがのこる。

以上CPUクーラーの故障から思い浮かべた【よしなしごと】でした。
もうすぐ10:00a.m. そろそろヤマダ電機へ行こう。

FAN交換
ヤマダ電機にはコンパチ品は無かった。
Mets製ケース用FAN 6cm*6cmが500円+αで代用出来そうだった。安心会員用商品券の500円を使うと46円の出費で済んだ。なんてみみっちい買い物なんだろう!
PCに付いていた物はDC12V 0.15A リード線3本 買ったのは同0.2A リード線2本。DCFANだから線2本で良いがマザーボードから出ている3本の内どれが+か−か?ためしに切った線を接触させながらどの組み合わせでどちらに回転するか確かめる。
繋ぐ線が決まった所で現行品コネクタと新品FANの線を切って半田付けする。
さてヒートシンクへの取付けが問題だ。新しい方はFANの幅が厚く現行品のビスでは届かない。付属のビスはシャーシ側からFANにねじ込むようでもっと短い。道具箱から適当な長さの木ネジを探し出しそれで固定する。

そして今、元気に動いています。電源ONぱなしで温度上昇がサチるまで待ちヒートシンクを触ってみた。暑いがずっと触っていられる。と言う事は50℃くらいかな。これでジャンクション温度も許容範囲内に収まっている事だろう。
また4-5年寿命が延びた。かみさんが「新しいPC買うたる。」と言ってたがこれで7-8万円の節約。46円が7万円に変身って事ですね。半分僕にくれないかな?

Bフレッツ解約
一昨日NTTが来て、ONUを撤去していった。光ファイバーは壁のモジュラー端子の所までで残してある。次に光を契約しても屋内工事は要らない。ウッシッシ。
そして今はまたADSLで繋がっている。体感速度は光と同じ。光の月額がADSL並みに下がるのはいつ頃だろう。


2005年05月29日


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