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①　ひょんな事から（オーナーとなった経緯）

たまたま前に乗っていたFriendee君を廃車する事となり不便な生活を強いられる事になった。
車選びのポイントは目的を何に置くかによるが、1台でそう何役もこなせるものではない。
独断と偏見に満ち充ちた勝手な基準で評価すると以下のようになった。
三菱はダイムラーからも見放された状況なので候補には無い。
日産はゴーンさんのおかげかＶ字回復が顕著だが私が魅力を感じるものはない。

選択ポイント	軽自動車	フィット	Wish	プリウス	アベンシス	ハイラックスサーフ	エスティマハイブリッド	RX-8
足代り、取扱い易さ	◎	◎	○	◎	○	△	△	△
遊びの為の移動手段居住空間	×	△	△	×	×	○	◎	×
維持費、燃費	◎	◎	○	◎	△	×	◎	×
安全性、丈夫さ	×	△	△	△	○	◎	○	△
見栄をはるため	×	×	△	○	○	○	◎	○

以上の評価結果から×のあるものを消去して行くと、WishとエスティマHBが残る。
かみさんは依然として｢事故っても生き残れるのはデカイ車だけだ！｣と言いはり、ハイラックスサーフかランクルに固執している。
｢あんなもん取回しが大変だぞ！　どこでも駐車できるのか？｣
｢･･･。｣　｢でも2台もワゴンはいらん。｣
一家で遊びに行くならエスティマも良いが、もう子供達はついて来ない。それにハイブリッドは受注生産に近い状態で納期もかかるし値引きも無いらしい。また構造が複雑だし長期間の実績がなく、古くなると故障続発ではないかと不安も残る。
消去法で選ぶと皆消えてしまった。結局「これが欲しい。」という車は無いという事か。
｢それなら軽でもフィットでも良いじゃないか。お値段も安いし。｣と言うとかみさん曰く｢フィットなんか厭だ。｣で最初から堂々巡り。

ここで発想を変える事にした。
かみさん曰く｢お兄ちゃんが『お父には大きな車に乗っていて欲しい。』と言っていたよ。私もそんなに大きくなくてもいいから、造りのしっかりした車が良いと思う。｣
造りのしっかりした車、安全性の高い車＝欧州車という選択肢が出てくる。
外車ならかみさんの【見栄のため】という条件もクリアできるし。

そこで近所の【自動惑星】という中古車屋へ出かける。
どの車も結構距離は乗ってるがピカピカに磨き上げられ、年式が古くても新車と見まごうものばかり。
かみさんはワゴンはいらんと言っておきながら、｢ボルボならV70だな。｣　･･････　あんなデカイもんおまえに扱えるか！(聞こえないように小声で）
｢やっぱ、ベンベ(BMW)の3XX辺りかな。｣　･･････　大きさならそんなもんだろ！(同様に小声で）
｢洗濯物干し（3 Pointed Star＝ベンツ）はいらんな。｣　･･････　そうだろ、そうだろ。(同様に小声で）
｢アウディならクアトロだな。｣　･･････　わかってるじゃないか。(同様に小声で）

実は私、若い頃からアウディの隠れファンだったのです。独身の頃無理して買っちゃおうかと思った事もあります。
私：｢クアトロなら雪道にも強いし。｣　この発言は昔テレビで宣伝していたクアトロ100の雪上でのジムカーナの映像を意識したものです。当時我が家はスキー三昧まっただなかで、かみさんもクアトロ100、クアトロ100　と言ってました。
かみさん：｢でもなあ、もう(スキーに)行かなくなっちゃったし。4駆ならボルボのAWSもいいなあ。｣　･･････　おまえに運転できるのか？ガソリンメチャ食いだぞ。(同様に小声で）

アウディエリアの販売員席の真横にまるで見張られているように展示されているA4が目にとまった。見た瞬間、他車と全く異なる感覚をおぼえる。
1.8T Quattro　ドルフィングレイ　'03年4月登録（1年おちでまだ2年車検付き）走行距離 14.900km 見た目全くの新車だが新車より100万円程安い。かみさんも目の色が違っている。
販売員の説明を聞きながらボルボ、ベンベと乗り比べる。アウならこれ、ベンベならこれ。と候補を絞るが最終的に絞られたのは先程のA4。
諸経費を含めた見積もりをもらい、つばだけつけておき新車も見に行く。
新車の見積もりと比べるとやはりあのA4はお買い得。キセノンランプ＋ヘッドランプウォッシャーのオプションも付いていたし。
恋は盲目というけれど、私もかみさんもあのA4に恋してしまいました。頭を冷やす為途中でトヨタのお店で色々見たり聞いたりしましたがなにもかもうわの空。あれほどのインパクトを感じるものが有りませんでした。
その足で【自動惑星】に戻り、｢これ、くださいな。｣　契約の後は、他人に触られないように、｢早く片付けてね。｣

そして5月1日　アウちゃんを引き取りに行く。
アウちゃんと一緒に記念撮影。スタンドに収めた写真を受け取り我家へ引き揚げる。
バツイチのお嫁さんですが大事にしてあげようと思います。

ここで冒頭の車選びのポイント評価を再度行ってみる。
また新たに評価ポイントを追加した。(赤文字)

選択ポイント	フィット	Wish	ハイラックスサーフ	エスティマハイブリッド	Audi A4 1.8TQ	BMW 320	Volvo V70
足代り、取扱い易さ	◎	○	△	△	○	○	△
遊びの為の移動手段居住空間	△	△	○	◎	△	△	○
維持費、燃費	◎	○	×	◎	×	×	×
安全性、丈夫さ	△	△	◎	○	○	○	◎
見栄をはるため	×	△	○	◎	◎	◎	◎
走行時安定感	△	△	○	○	◎	○	◎
乗って楽しい	△	△	×	△	◎	◎	○
雨、強風、雪道	△	△	○	○	◎	×	○
出先駐車場での気疲れ	◎	◎	◎	△	×	×	×

現時点での印象
正直言ってサスが硬く路面のデコボコの衝撃がケツを直撃する。
しかしこの硬さのせいか高速安定性は抜群。振動ビビリなど全くない。1??km/hでも｢えっ、そんなスピードなの？｣とついメーターを疑ってしまう。
Quattroのおかげか雨風の高速走行時も限界が高い。流される感覚を全く感じさせない。
かみさん曰く｢雪道を試したい。｣だって。
評価ポイント最後の項目は1年も経てば（あるいは、かみさんがどこか擦ってくれば）気にならなくなっているでしょう。今は当逃げが心配でかみさんは隣の車のナンバーを携帯電話で写真に撮っています。

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