| あれー! やられた。うえーん。(T_T) |
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7月20日(火)7:30 a.m. 出勤の為かみさんの車の助手席に乗込む。 左に停めてあるAuちゃんに目をやる。「うーん。綺麗だ。」 17日の土曜日に局地的な大雨の中を走ってきたわりに汚れが少ない。舐めるように目を移すと、右フロントフェンダーに大きく擦った跡が。黄色の塗料がくっきりと付いている。 「あれー! ぶつけられてる!!」 運転席のかみさんは何事かと発進したばかりで急ブレーキ。 「Auちゃんぶつけられてる!」 再度僕が言うとかみさんもAuちゃんに目をやり言葉が出ない。二人とも頭が真っ白。 この一瞬、僕もかみさんも何故こうなったのか頭をフル回転。 考えられる事は唯一つ。夕べかみさんが本屋へ行っている間に犯人が空いているスペースで向きを変えようとしてぶつけたのだろう。 午後9:00には帰ってきたからその間の出来事。 他人の家の駐車場に勝手に入り込み停車中の車にぶつけておいて、気付かれないのをいい事にコソコソ逃げていくなんてとんでもないやつだ。 仕事を休む訳にもゆかず、そのまま出かけたが心ここに在らず。きっとかみさんも同様だったのだろう。 ところで車両保険は車対車限定。当て逃げなんて考えた事もないし、第一保険の厄介になるなんて何十年も無く、つい先日のFriendee君だって相手のある事故だった。 昼休み、確認の為チューリッヒに問い合わせたがそっけない返事。まあ解っていた事だけど。 修理代もそうだが、Auちゃんが傷付いてしまった事のショックの方が大きい。いくら外見が治っても心の傷は癒せない。 可哀想なAuちゃん。さぞかし痛かったことだろう。 しかし犯人はどんな神経をしているんだろう。良心の呵責なんて無いのかな。うまく逃げおうせてLuckyとでも思っているのかな。だとしたらなんと心の貧しい人なんだろう。親の顔が見てみたいワ。きっとこの類の人間は親も同様に心貧しい人達なのだろう。 このての連中は車を思い通りに操る楽しさも知らないのだろう。知っている人なら単なる道具以上に愛着が湧き、車への思い入れも膨らみまるで生き物を扱うようになる。自分の車にそれだけ愛情を持つなら他人の車にも同様に敬意をはらうようになる。と思うのは私のような前世紀の化石だけだろうか? いやそんな事は無い。現にAudi Communityの先輩方は外観だけでなくメカのメンテナンスにも力を注いでいる。時として運命共同体となる訳だから相棒のメンテナンスは当然の事だ。 近頃は自動車学校でも学科試験から構造が無くなったそうだ。オイル、LLC、フルードの交換なんて昔は皆、自分でやったものだが今の人達はドレインコックの位置ですら知らないようだ。 運転にしても殆どがATで、MT車に乗れない人も多いと聞く。ATは楽には違いないが楽しく乗るならやはりMTに勝るものはない。家の子供達も運転はするがダブルクラッチ、ヒール&トウなんて言葉すら知らない。シンクロはしても回転が合っていないと繋ぎがぎこちなくなる。スムーズに繋げるかどうかで上手下手がわかる。回転を合わせて繋ぐ、回転を落とさず(トルクを落とさず)繋ぐ事がキビキビした運転につながる。・・・なんて言ってますがたまにMTに乗ると停車時にクラッチを切り忘れあわやエンスト!なんて事をやらかしてます。 運転が簡単になり過ぎ、メンテもデーラーに任せっきり。という風潮が車を思いやる事の出来ない人達を作っているような気がする。それが高じ車を愛しむ心も無くなり、当て逃げなどのモラル低下に繋がっているのではないだろうか。 |
  | 帰宅後 |
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所轄の警察にTEL。「車で車検証を持って来てください。」との事で警察へ。 状況報告、調書作成後Auちゃんの傷をを見てもらう。写真を撮り、こびりついた犯人の車の塗料を採取する。一応調べるとの事だが、粉状の塗料では車種特定は難しいらしい。割れ落ちた塗装片なら可能だそうだ。人身事故でもないし、きっと犯人は見つからないだろう。 その後【自動惑星】へ修理の相談に行く。ここは販売だけでなく板金修理もやっているらしい。 どの程度の技術レベルかわからないが、外車専門と言う事と他に板金屋を知らないのでここでお願いした。 窓口担当者がすぐ板金担当を呼び傷の様子を見てくれる。バンパーは磨くだけでOK、フェンダーも板金交換でなくたたき出しで充分との事。ただ行程が混んでいて着手は来週になるそうだ。 このまま預けてしまっても良いが、車が無くなると不便だしこんな姿のAuちゃんを人目にさらすのは可哀想だし・・・。迷っていたら「相手の車の塗料は取っておきます。」と言ってコンパウンドで綺麗に拭取ってくれた。 もともと傷の目立たない色だし、注意して見ないと気付かないほど綺麗になった。 「Auちゃん、暫くの間これで我慢してね。来週にはフェンダーの歪も直してもらうからね。」 とりあえず、修理の予定が立ったところで帰宅。かみさんにも報告する。 こびりついていた犯人の車の色もとれ、板金の歪もそれほど大きくもないのを見てかみさんも一安心。 しかし世の中にこんな奴(犯人)が車に乗っていると思うと空恐ろしくなる。きっとこんな事を繰返すうち神経が麻痺してしまい、誰も見てなきゃひき逃げまで犯すようになるのだろう。最初の過ちに立ち向かう勇気があればそれ以上悪の道に踏み込むことも無いだろうに。 因みに犯人の車は黄色です。きっと左リアフェンダーに黒っぽい塗装が付いている筈です。 疑わしい車を見かけたらご一報ください。 ひとり遅れて夕食を摂っていたら、「【全国の当て逃げられ屋さん!集合!!】って Home Page を立ち上げたら?」 とかみさん。 被害の日時、場所、車種、塗色、被害部位、相手の塗色、想定される相手の傷の部位、などを公開し、容疑者を見かけたら通報。犯人特定、逮捕に到ったら被害者から情報提供者に報酬を支払う。当然その財源は犯人に課せられる。 Site管理者は被害情報公開者から低料金で公開料を徴収。 「良い商売になるんじゃない?」 だって。 どこからこんなアイデアが湧いてくるのだろう。家のポリーが亡くなった時も、「【愛犬ボチ】って Home Page はどう?」って言ってた。 犬の名前のポチと墓地を掛け合わせてボチらしい。顧客毎にペットの写真のアップロードスペースを用意し、契約料別でランク分けした祭壇を管理者側で用意、お経のダウンロードにお布施として課金。お経も各宗派のお坊さんと契約しDL回数に応じてお布施を支払う・・・etc.etc. ビジネスモデルなんて言葉が流行っていたころの事だ。 このアイデアを買いたい人は申し出てください。格安でお譲りします。 |
  | 再入院 |
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7月30日(金)帰宅後 自動惑星にTELするが担当者が出ない。TELをくれるとの事だったが、結局なかった。 台風10号の影響で風が強く、退院を急いでも何かが飛んできて傷が付くかもしれない。どうせ明日は家にいる予定なので退院は明日にしよう。っと擬似麦酒を飲んでしまった。だって夕飯は焼肉だったんだも〜ん。 翌日TELを入れ昼に引き取りに行く。 かみさんのお出かけついでに自動惑星にドロップしてもらう。 丁度外に出ているうちのAuちゃんを発見。ボロ車(以後Culちゃんと呼ぶ)の中から見る分には綺麗に直っているようだ。 受付で先に精算し玄関先にAuちゃんを連れてきてもらい、ご対面。 ご対面時の見る角度が良かったのか悪かったのか、明らかにまだ曲がっている。 「これ、曲がってるんじゃない?」 「えっ! あっ、ほんとですね。」 結局やり直しでもう3日ほど預からせて欲しいとの事。 こういった場合すぐ頭に浮かぶのは、「こんな無駄な事やってたんじゃ収益が下がるなあ。」って事。どうしてもメーカー側、クレームを受ける側の立場になってしまい、きつい事が言えない。一度言ってみたいという気持ちも無いではないが本人達も充分自覚しているのに追い討ちをかける様な事は可哀想でできない。それより気持ちよく仕事が出来るよう、励ますような口ぶりになってしまう。 僕ってつくづくお人好し(人間がとろい)なんだな。 再入院は良いが帰りの足が無い。相変わらず代車も出払っているとの事。軽でも良いから置いておけ。と言いたいところだが、あまり低姿勢で出られると出かかっている言葉が引っ込んでしまう。 きっと客あしらいの教育を受けた結果なんだろうと推測はするが、やはりサービス業、我々製造業文化に浸りきっている者にはまねのできない卒の無さだ。 家まで送ってくれるとの事でお願いする事にした。 台風で土日とも天気は良くないらしい。無理して持ち帰っても汚れるだけ。返って良かった事にしておこう。強風で飛来物で破損って事にならずに済んだと思う事にしよう。 うちの家族はどう云う訳か皆こういう考え方をしていますが、果して子供達にとってもこんな生き方で良いのか疑問に思います。 いつもいつもこれで済ませていたんじゃあ問題解決にならないのではないか。たとえどうしようもない問題でも最初から着陸点を決めてしまうより、もっと怒る事も必要なのではないか? 怒るという事は大変なエネルギーを生み出します。このエネルギーが無いとブレークスルーには決して繋がりません。私の場合は先行き息が切れそうだと判断するとすぐ妥協点を見出そうとしてしまいます。 狡いのですかねえ。もっとバカになって問題に立ち向かうエネルギッシュさも無ければ! 親子ってどうしても似てしまいますが子供達まで息の切れた年寄りと同じ性格ではあまりにも寂しい。範を垂れる為にももっと怒らなきゃ!(しんどいですが) そこで今日は、子供達へのメッセージ。 禍は新たな禍を呼ぶ。決して転じて福とは成りえない。 |
  | 写真うつり |
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写真うつりの良い人、悪い人、などとよく言われますが、なぜそんな事が起こるのでしょう。 写真という2次元の、それも一瞬の姿だけでその人の全てが表されていると思い込んでしまうため、実体との乖離が出来てしまうのでしょうか。 容姿については2次元と3次元の違いが原因のように思います。 それ以外に雰囲気など継続的な時間の流れの中から感じ取れるものの有無も大きく影響すると思います。 後者については形而上学的になってしまうので、前者について感じた事を記してみたいと思います。 昔、写真に凝っていた事があります。 実際のターゲットとファインダー内に写っているものとの違いについては充分認識していました。 写真という2次元領域で現物の立体の全体像なんて表せるものではないのです。 逆に見る人に見せたい所だけ見せ、見せたくない所は隠しておく事もできます。その特性を逆手に取りわざと鑑賞者を欺くような物を創り上げていた時もありました。 それはそれで楽しいのですが、感動したものを人に伝えられない、機をてらったものではなく本当の姿を伝えたい、という点では全くの非力である事に諦めも感じていました。 現役の頃の山の写真が全く無いのは、カメラが重くて荷物になるという事も有りましたが最大の理由はここに有りました。 山での感動は所詮写真なんかで残す事は出来ない。自分自身の心の中に刻んでおけば良い。もし写真に残したとしてもそれは実態とはかけ離れた偽の世界だから。 バーチャル・リアリティ再現用のアーケードゲーム機などを使い身体を傾け重力の方向を変えてやると聳え立つ山を仰ぎ見るような仰角が得られ多少は感動が得られるかもしれません。また左右の目に別の写真を写す事により立体感も感じられるかもしれません。 でもそんなことをするより、現物を見に行くのが一番でしょう。掛値なしの感動が味わえるのですから。 今年の春頃、New A6 が雑誌に紹介されていました。 第一印象: なんちゅう ぶっさいくな顔なんだろう。 つい最近販売開始となり、デーラーでは発表試乗会なども行っているとか。 価格的にも我々庶民とは縁の無い世界の話。と何の興味もいだいていませんでした。 でも珍しくテレビで宣伝まで始めたではありませんか。 テレビ画面で見る動いているA6!視角が変わる事である程度立体視する事ができます。 あの精悍なシングルフレーム フロントグリル! 写真で見たような不細工さはどこにも無いじゃないですか。 そして何度も繰返し見ている内にすっかり惚れ込んでしまったではありませんか! 美しさの中に自分を主張する強烈なインパクト! 今までの大人しく遠慮がちな顔立ちと全く違う。 MBやBMWと同様に、これからはこれがAudiの顔となりアイデンティティを押出して行くとの事。既にA4も欧州ではこの顔になっているとか。 立体視による本当の姿を知ることと共に新たな物の美しさを認識するまでにある程度の時間も必要かもしれない。見慣れるというか、その間に審美眼が醸成されるのではないか。 人間ってなかなか新しいものを素直に受け入れられないものです。また頭が悪く美しさを認識するまでに時間がかかるとも思われます。 今までブスだ、ブスだと思っていた彼女が突然あいらしく、美しく思えてくる事もあるでしょう。 ブスは3日で慣れるのではなく、永い時間をかけて本来の美しさを発見して行くのに最高のパートナーとなり得るのではないでしょうか。 前置きが長くなりましたが、本日(2004.09.19)New A6 見てきました。 シングルフレームの違和感は全くありません。日本の幅狭ナンバープレートがちょび髭に見える、なんて事もありません。今後は洗濯物干しのMB、豚鼻ベンベと並び、口おっぴろげAuちゃんと愛称で呼ばれるのでしょう。 天白、名東と見てきましたが、いずれも3.2FSI Quattroが展示してあり、4.2はありませんでした。 買える訳ではありませんが、狙い目としては、3.2FSIでしょう。4.2では扱い難そうだし、2.4FFではAuを選んだ意味が無いような気がします。(あくまでも偏見ですが。) ボンネットを開けて見せてもらいましたが、V6 3.2FSIは短くコンパクトです。縦に3気筒しか並んでいないのだから当然ですね。 ガソリンの直噴エンジンと言うと、三菱のGDI、トヨタのD4などが思い浮かびますが、これらが低燃費を謳い文句にしているのに対し、FSIは燃料を無駄にせず全てパワーに置き換える事をコンセプトとしているとか。ん?どう違うのだろう? でもレースで実績のあるエンジン。きっとレスポンスもいいのだろう。 "いつかはクラウン" じゃなくて "いつかは A6 3.2FSI q" |