Autumn quest


到着と同時に「デケェ!」と大声を張り上げてしまいました。
いやはや本当にデカイ。2p近くありそうです。
そして半開きの蕾もいっぱい。



20250928
急に涼しくなったかと思えばまた強烈な残暑。とは言え確実に気温も下がり秋まっしぐら。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。
さすがに夏同様のウエアとは行かず本日は久々の長袖。天気も好く無さそうなので半袖では寒かろうと。
本日の足はA5代わりのレボーグで。先週3時間かけて水垢取りをやり、なんとか人に見られても恥ずかしくない程度になったのでその試乗を兼ねてと言う事です。さすがに軽太郎クンとは違いますね。軽は軽なりに面白さもありますが、こちらは加減速も楽ちんで何も考えずに走れます。

6:20 a.m. 小屋着。
A5と違い腹を擦る心配がないので小屋に停めさせて頂きます。A5よりずっと便利やん!
今日の予定は誰言うとも無く決まっています。そうです、ウメバチソウです。ダイモンジソウもぼちぼち咲き始めているでしょう。と言う事でまた本谷。

6:30 a.m. でっぱつ。
割谷駐車場、こちら側には1台。スカイライン側もガラガラ。常連さん達の車もありません。そうか、悪天を想定して皆さん控えているのかな?
薄暗い中、スカイラインから見上げると灰色の濃いガスの中、山の姿は有りません。まあ降られたら降られたで良し。どっちみち大汗でパンツまで濡れるのだから。

薄暗い疎林帯を行きます。蛭クンの姿は確認できません。湯の山駅で21℃、小屋で18℃だったそうですから寒くて動けないのでしょう。
とは言え気温が上がってくればまだまだ蛭クンの活動時期。油断はなりません。でも今年は全くやられませんでした。年寄りの血は不味いからという事も考えられますな。
沢に出た所で蛭チェック、「よし。」
沢沿いに辿りながらダイちゃんを探しますが全く無し。葉っぱもあまり見当たりません。あっても株が小さく葉っぱもメチャクチャ小さいです。これでは蕾も着かないかも。今まであった大きな株は流されてしまったのでしょうか。
不動滝の下の滑滝の横に一株咲いているのを発見。無理してその横から登りましたが足場が不安定で撮影する体勢が取れません。諦めてそのまま登ります。まあこの先もっと良い子が見つかるでしょう。なんたって秋の花は上から降りて来ますから。

7:00 a.m. 不動滝着。

日が射さず中は真っ暗。水音が聞こえますから水が垂れている事は間違いなさそうです。
巻道を行きます。日射しに焼かれる事も無く気温も低めですが既に汗みどろ。一週抜けた所為もあってしんどい事この上なし。
谷に戻り大岩下の右岸壁に目を遣ります。はい、イワタバコの自生地です。見るとダイちゃんの葉っぱが殆どありません。ここってイワタバコとダイモンジソウが混在してたんですがねえ。

7:15 a.m. 大岩着。

休んでいると微風ですが涼しいです。岩も冷たくケツから放熱ができます。お茶を飲んでアンパンを齧り糖分補給。
休憩中も世間話、行動中も世間話。愉しき哉、おしゃべり山行。
小滝連続帯の上で「今年はツルリンドウを見なかったなあ。」とT尾さん。そう言えば花の時期はいつだったっけ? 赤い実は秋だったように思いますが、花が咲かなきゃ実も付きませんわなあ。はいあの蛇が口から赤い玉を吐き出しているようなヤツです。この辺り、あれの自生地だったんですね。絶滅しちゃったかな?
そして右岸バンド。その下にダイちゃんの蕾発見。大回りして撮りに行きます。

暗くてブレブレ。残念。なかなか咲いていませんね。このままドンツキまで咲いて無かったりして。

7:35 a.m. 大黒滝通過。

滝を巻き縦樋滝へ。横から笹が伸び滝が隠れてしまいましたねえ。

そして恐い恐い巻道を越えます。途中のアキノキリンソウとママコナも撮っとこ。

谷に降りて来て潜り岩の下、おっ、咲いてるやん。蕾もいっぱい。


7:50 a.m. 潜り岩の上で大休止。

今日は日陰を探さなくて済みます。なんたってどこもかしこも日陰です。
休憩もそこそこにでっぱつ。この直ぐ上が本日の本命、ウメバチ地帯ですから。
湿気を含み滑り易くなった岩をワークマンの似非山靴で騙し騙し登ります。ホント滑り易いったらありゃしない。乾いていれば好いフリクションなんですがねえ。

8:00 a.m. ウメバチ地帯着。
到着と同時に「デケェ!」と大声を張り上げてしまいました。いやはや本当にデカイ。2p近くありそうです。そして半開きの蕾もいっぱい。

いやあ、もうこれだけで充分。ここから降っても良いくらい。ですがまだダイちゃんが消化不良気味。上まで行きますか。
ウメバチ地帯横の岩を攀じった上に咲きかけの薊。こりゃまた可愛い! その横にはキリンソウも。

そしてその先にはダイちゃんもポツポツ。全体的に皆株が小さくゴージャスさはありませんが、この蕾が皆咲くとそこそこ見栄えがしそうです。まあこの先暫くは楽しめそうですね。


8:20 a.m. 大黒岩展望台着。

写真の如く五里霧中。でも特等席に腰を下ろすと正面から涼風を受け爽やかなる事この上なし。
暫く行動食を摂りながらまたまた世間話に花が咲きます。
T尾さんはハッチー君の世話があるので一ノ谷新道から降りると言います。お父さんと私は運動不足解消の為山頂まで。
イッチー新道合流点で別れます。イッチーって今日みたいに湿っていると木の根がよく滑って無茶苦茶恐い所なんですね。急だし滑るしよく行くよ!
別れた後は山頂広場へ。
アゼリアの跡地にブランコを造るそうですが大方出来ていました。岩岳にあるようなもっと大きなものかと思っていましたが意外に小さいです。
アニメのアルプスの少女ハイジのオープニング画像に出て来たような、もっと大掛かりな物にすれば楽しいのに。5分いくらとか有料にしてもよいですね。振り子の周期は支点からの距離に比例して長くなります。あまり大きくし過ぎるとお客さんの交代に時間が掛かり過ぎるから小さくしたのかな? なんてしょうもない事ばかりが頭に浮かぶtanuoさんです。

8:55 a.m. 望湖台着。
ここも展望なし。先まで行っても何も見えないので手前のピークから引き返します。
記念碑広場から遊歩道、峠道といつものコース取り。
お父さんとはつい体力維持や健康管理の話になってしまいます。年寄りの最大関心事はこれだから仕方がありませんね。でも私、お父さんの年になって今のお父さんほどの体力維持できてるやろか? いやあ、無理無理!
そんな話をしているともう武平峠。結局峠道のコモノギクも全滅でした。

9:30 a.m. 武平峠でトイレ休憩。
そしてスカイラインへ。山頂付近は濃かったガスもここまで降ると視界が効きます。
分厚い雲の下、遥か遠くに菰野、四日市の街並みが。あれって日が当たってるんじゃ?
西多古地の滝はカラカラ。

表道への合流点手前でコモノギク。傍にはイタドリの花も。オンタデの仲間だから花も似ています。

少し離れてヨメナの群落。こちらは一本の茎から枝分かれして花が沢山着いています。花の姿形は全く同じ。
さっきのって本当にコモノギク? いやコモノギクだった事にしておきましょう。

10:20 a.m. 小屋着。
今日は思ったより沢山の秋を発見出来ました。
ダイモンジソウ、アキノキリンソウ、ママコナ、イワショウブ、ヒヨドリバナの呆けたヤツ、クサギの羽根、本命のウメバチソウ、アザミ、コモノギク、ヨメナ、イタドリの花。
Autumn quest大成果!


2025年09月28日17時15分00秒 記



大きなサイズの写真はtanuo's fotolifeでご覧下さい。

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