お久の曇天Hike


里を見下ろすと雲海に閉ざされています。下界は曇りですね。
こちらは薄日が射すだけで後頭部をジリジリ焼かれます。
雲の上はまだ夏の日射しです。
尾根筋に出ると涼風が流れています。湿っぽいですが風の冷たさから秋を思わせます。
夏と秋が混在。この時期の鈴鹿ですね。



20250914
久しぶりの雨、菰野も大雨との予報が流れ今週は控えた方が好いかと思っていたところにT尾さんからグループLINE。
なになに、雨は大した事は無く三滝川もさほど増水してないとの事。
お墨付きを得たところで安心して出かけます。
家を出ると満天の星空。月に靄が掛かっていますが概ね晴天。こちらは晴れでも御在所は曇りかな?

6:25 a.m. 小屋着。
もう皆さん仕度が整っているようです。急がなくっちゃ。
ウメバチソウがフライングで咲いているかもしれませんが今日は雨上がり、地盤が緩んでいるので本谷はパス。先週の話ではVia Ferrataという話もありましたが、まだ岩が濡れているのとアプローチが蛭のテリトリーと言う事でこちらもパス。結局安全な中道。いや、中道って大っぴらに通って良かったのかな? まあ自己責任で。オバレ岩のその後の様子見と今後の考察も兼ねて。

6:35 a.m. でっぱつ。
割谷駐車場、こちら側は駐車ゼロ。いつもこちら側に停める常連さんの車がスカイライン側に停まっています。そりゃそうですね、スカイライン側が確実に駐車出来るのですから走り易いスカイラインから来ますわなあ。あちらがいっぱいで停められないから遠回りして温泉街から来てたんですから。
見上げると山頂付近には若干のガス。この程度なら降られる事は無いでしょう。

一応本谷ではなく中道の方にやってきましたが、Iお父さんはVia Ferrataが心残りのようです。また天気の良い日にでも行きましょう。
そう言えば現役の頃って雨だからとか濡れているからと言ってルートを変える事は滅多に無かったですね。濡れていれば濡れているなりにそれに合った登り方をすれば良いだけ。いろんなシチュエーションを経験する事で総合的な技量が上がります。昔、11月だというのに天気が好いのでクレッターのまま来たことがあります。途中で雪に見舞われてそれこそ這う這うの体で上に抜けました。それも後になってみれば楽しい思い出です。
なんて言ってますが昔は昔、齢75となった今はそれなりに大人のふるまいをしなければなりません。リスクマネージメント最優先。

登り始めるといきなり大汗。中道ってこんなに急だったっけ? 湿度もかなり高いようです。その証拠に登り始めて直ぐに蛭クン発見。雨上がりの蛭クンは元気です。
すぐ後ろに居た女の子二人連れに蛭クンを指して注意を促します。初めて見るようでリアクションは期待したほどでも無くガッカリ。もっと驚いてよ!
その女の子二人連れにえらいペースで追い立てられます。平坦になった所で道を譲ります。
暫く付かず離れずでお喋り。失礼とは思いながらお年を尋ねると21才。私との差が54と言うと、若いとの誉め言葉。tanuoさん嬉しくなって天にも昇る夢心地。それもあっという間。距離はどんどん広がって行きます。「早っ! 若い者には着いて行けませんな!」
大汗かきかきやっと岩棚。

7:15 a.m. 岩棚着。

時々爽やかな風が流れています。あそこまで行けば常に風が吹いているのですが。木の葉が揺れているので解ります。しかし残念な事にそこは地面が無く切れ落ちているので行けません。ああ翼があればなあ。
暫くクールダウンの為小休止。
里を見下ろすと雲海に閉ざされています。下界は曇りですね。こちらは薄日が射すだけで後頭部をジリジリ焼かれます。雲の上はまだ夏の日射しです。

尾根筋に出ると涼風が流れています。湿っぽいですが風の冷たさから秋を思わせます。夏と秋が混在。この時期の鈴鹿ですね。

キレット上の岩場でまたお嬢さん達と再会。鎖のルートを降って行ったお嬢さん達、我々がフェイス側から降っているとこちらに着いて来ちゃいました。
キレットまで降りていたのですが、お嬢さんの覚束ない脚運びが気になりフェイスまで登り返します。そしてスタンスを指示。若いお姉さんに甘々のtanuoさんです。まあ孫は他所の子でも可愛いいです。まして女の子となれば尚一層。

北谷テラスで小休止。
枯れかけていたマンサクが一部青々としています。持ち直したのかな? 来年は咲くかな?
でっぱつ。と立ち上がったところにまたお嬢さん達が追い付いて来ました。手を挙げて挨拶。
とても付いて行けないと思っていたお嬢さん達といつの間にか立場逆転。思い知ったか、我々ジジ軍団の底力!
掘割道を行きます。雨で土が流され大分荒れています。長い事歩いて無いしなあ、変わっていて当然かな。
そして目の前にはエルガーフェイス。手前の楓が紅葉してると透過光に輝き絵になるんですがねえ。

そして岩稜帯からトラバース。


8:15 a.m. 上のテラス着。

大汗かいてもうヘロヘロ。T尾さんがここで大休止と提案。我々も即同意。岩の上に座り込みお食事タイム。その前に、「あ〜、お茶が旨め〜。」
休んでいると富士見岩尾根末端からお嬢さん達の顔がひょっこり。向こうも気付いて手を振ってくれます。こちらも嬉しくなって降り返します。
暫くするとご到着。二言三言声を交わしてお嬢さん達は先行して行きます。
我々もぼちぼち。
直下のガレでIお父さんはガレ場直登。我々も続きます。雪も無いのにこんなとこ行くとは。ホントお父さんはこう言った所が好きですねえ。雨で濡れているのに。

8:45 a.m. 富士見岩着。

ここでもお嬢さん達と再会。景色を満喫しているお嬢さん達と別れ。今度は我々が先行。
朝陽台経由で望湖台へ。
自然学校の前には常連さん達。ホントお久しぶりです。毎度車は見えども姿は見えず。と双方同じ事を言っています。お互い身体の不調が出て来る年ですが、こうやって毎週続ける事が健康の秘訣。まさに継続は力なり。止めちゃうと一気にガタが来ます。
こうやって話し込んでいるとお嬢さん達が山頂方面へ。お互い手を振り挨拶。「またね〜。」
積もる話も早々にお別れしてでっぱつ。
ヒーヒー言いながら遊歩道を行きます。ここって平坦なようで意外に傾斜があるんですね。いつもここで体力を消耗します。
そして最後は三角点への石段。毎度これが堪えます。
三角点でまたお嬢さん達と再会。望湖台までデートのお誘い。やったね、OK貰えました。

9:15 a.m. 望湖台着。

お嬢さん達を誘って突端へ。
琵琶湖が見えない望湖台、景色はイマイチですが涼風が最高!気に入って頂けましたかな?
お嬢さん達とのデートはここまで。我々は武平を目指します。
峠道に出て気付きます。「今日は何の花も撮ってない。」
そう言えば中道にはめぼしいものは皆無でした。あっ、あのお嬢さん達が唯一無二の花だったんだ。御在所に花咲く乙女達ってか?
何にも無いのも寂しいので途中に在ったホツツジでも。これって何週間か前にT尾さんが撮ってる時に「もう草臥れかけてる。」って私がケチを付けたホツツジです。回り回ってもっと草臥れたのを撮る事になるとは!


9:45 a.m. 武平峠着。
ついでにトイレ休憩。
ホトトギスがまだ咲き残っているかな? なんて淡い期待も裏切られ花は皆無。結実したものが残っているだけ。意外と花期が短いんですね。
スカイラインを辿ります。雨上がりとあって西多古地の滝は大量の水を落としています。

スカイラインから修行場跡へ。倒木が進路を塞いでいましたがどなたかが片付けてくれたようです。感謝!
後は三滝川に沿って降ります。

中道を登っている時に気になった赤い物、葉なのか花なのかはたまた実なのか、同じものが近くに見えます。
皆さんが気になっているようでカメラのズームで引っ張って確認しろと言います。それがこれ。

遠目ではっきりしませんが実の大きさや色からすると庭木のクロガネモチのようですが、実の着き方が全く違います。
葉っぱもそこそこ大きく実も大きいので赤実山椒でもありません。自然林の中なのでガマズミ?

10:35 a.m. 小屋着。
御在所に花咲く乙女達の写真が撮れなかったので今日の花はホツツジだけ。
余りにも寂しいので小屋に咲くムクゲでも。

いつも通り沢水水道で身体を拭き、着替えてさっぱり。
皆さんまた宜しくお願いします。来週辺りはもうウメバチソウも咲いているでしょう。そしてダイモンジソウもそろそろ。


2025年09月14日17時50分00秒 記



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