|
もう6月、5月は2週サボっちゃいました。この時期、天気が周期的に変わり、悪天が週末に重なると毎週末雨天となります。「春に三日の晴れ間無し。」なんて事もよく言われます。昔からよくある事で、岩に嵌りかけた新人さんなどは本当に恨めしそうに土日の天気予報を見ていました。 かく言う私も日に日に融け行く雪を惜しみながら雨天の休日を悶々と過ごしていたものです。 今週も雨模様。半ば諦めていたらT尾さんからズッコケ岩見学会のお誘い。多少の雨なら行って来るか。 なんでもオバレ岩が倒れかけているそうです。こんな珍しい物を観ない訳には行きません。野次馬根性丸出しの我々老人軍団です。 随分日の出が早くなりました。家を出る時にはもうかなり明るくなっています。そして空は、ん? 快晴じゃん。でも西の空はボ〜と霞んでいます。山は雨かも。 菰野に入ると山の上半分にガスが掛かっています。近付くにつれ中腹にデカイ虹がかかっています。あ、ありゃ霧雨が降ってんな。 6:15 a.m. 小屋着。 早速仕度にかかります。気温も低く寒いです。霧雨なので合羽代わりにジャケットを羽織ります。それでも寒い! 中道が通行止めなら本谷のロープウェイ点検道入口からキレットまで登ってズッコケ岩まで降るか? それとも裏道からビアフェラータ経由で中道に出てそこから降るか? 取り敢えず中道入口まで行ってから決めようかねえ。 6:30 a.m. でっぱつ。 本日のメインイベントはズッコケ岩見学。ピークには全く拘っていません。なんならズッコケ岩だけ見てそのまま帰っても良いくらい。 中道入口には他ルートに迂回するようにとの文言を画いた札が工事用の馬(A型バリケードと言うらしい)に張り付けてあるだけ。 ロープで塞いでいる訳でも無いので通って良いのかいけないのか。うん、また孫太尾根の時のように幽体離脱してワープしちゃいます。心はドローンドンドン。 尾根伝いに空を飛んでいると一ノ谷の上に大きな虹。綺麗ですねえ。相変わらず細かな霧雨が流れています。若干風も強いですね。そう言えば風の所為で小枝や葉っぱ、いろんな花弁が地面に落ちています。昨日は相当な荒れ模様だったようです。 気が付けばもうズッコケ岩。先ずは南側から。木が邪魔でよく解りませんな。 大きな子供をおんぶしていたお母さん岩がズッコケてその前に居たもっと小さい他人岩に覆い被さろうとしているような。 いやいや他人岩との間はまだかなり空いてますね。でもあんな細い木じゃ【つっかえ棒】になりそうもないですね。 回り込んで北側から。うん、かなり傾いています。 お母さん岩の足元、傾いた所為で地面と岩との間に幅30p程の隙間が出来ています。 全体像を・・・、限界までワイドにしてもデカ過ぎて全体が入らん。 お母さん岩、もっとひしゃげても他人岩がつっかえ棒になって崩れ落ちる事は無さそうです。そうなると三つの岩が折り重なるように傾き、親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて状態になっちゃいますね。親≪子≪孫 の大小関係になっちゃいますが。 真後ろから見ようと後ろの岩に登ってパチリ。 前より傾斜が緩くなり孫亀の背中を登るのがもっと簡単になったみたい。 ところで本日のメインイベントは終了。時刻はまだ7時。う〜ん、このまま帰るには早過ぎます。ついでだ、山頂まで行くか? もしかしたら一葉蘭まだ咲き残ってるかもしれないし。それにサラサやベニのドウダンが咲いてるかも。いや時期的にきっと咲いている筈。 7:10 a.m. 岩棚着。 街は晴れてるんだけどな〜。あれま、まだ虹がかかってる。 地蔵岩の上からズッコケ岩を見ようと思っていたのに通り過ぎちゃいました。まっ、良いか。今日は岩も濡れているし、Workmanの似非トレッキングシューズ(税込み4,500円)じゃ絶対滑るし。 キレットへの降り、俄かに起こる突風に帽子が飛んで行っちゃった。帽子紐のクリップ、バネが弱過ぎ。でもあそこなら取りに行けそう。次の突風が来る前に〜。 何とか回収。 鞍部から見上げるとサラサが満開。その反対側にはベニドウダンとコアブラツツジ。ええやんええやん。 登り返します。凹角上のタムシバは結実の跡がありません。今年は花が咲かなかったんでしょうね。 一葉蘭もやはり無し。T尾さんが株をひとつ見つけましたが花径の跡はなし。これも今年は咲かなかったのかも。 代わりに予期せぬ所でツクバネウツギ。そう言えばオバレ岩下のツクバネウツギって咲いてたっけ? 眼に入らなかったって事はもう散ってしまってたのかも。 タツナミソウもまだ時期尚早。株がある事だけを確認して〜。 そしていよいよ朝日陽子さんのササユリ。一株しか残っていませんが3p程の蕾を確認。 8:00 a.m.岩稜帯通過。 北側に回り込むとイワカガミ。雨に濡れてビチョビチョ。 気が付かなかったけどかなり降ってるんですね。Workmanの超撥水パンツ税込み2,900円、優秀です。お得です。涙ちょちょ切れ。 上のテラスからも展望なし。後ろのシロヤシオでも撮っとこ。 8:15 a.m.富士見岩。 やっぱ、な〜んも見えん。 朝陽台まで花盛り〜♪ なんとシロヤシオが地べたに花盛り。 自然学校を目指し花盛りの遊歩道を漫ろ歩き。山頂は風が出て来て寒いでごわす。ガタブルガタブル。 8:25 a.m. 自然学校前で休憩。 ここのベンチは濡れていないと思ったのに不正解。ベンチの上にザックを置いて座布団代わり。 気温は10℃、寒い筈ですわ。先ずは着込んだ上で、餌を摂って身体の中から発熱します。う〜、ホットドリンクが欲しい〜。ウヰスキーのスキットル、どこにやっちゃったかな〜? ザックの中に軽羽毛服入ってるんですがねえ。これを出すのはもっと切羽詰まった時。 8:45 a.m. でっぱつ。 今日は望湖台もパス。どうせ何も見えないし本日のメインイベントは既に消化済みですから。 のんびりと霧雨の中お花見に徹します。先ずはアルビノサラサ。ベニ、たわわに開いたサラサドウダン 雨に濡れたベニドウダン、水も滴るベニドウダン。馬酔木の新芽が鮮やかです。ヤマツツジが満開です。そして見事なシロヤシオ。 そのまま峠道へ。あっ、タンナサワフタギ!風が強くてブレブレ。暫く止むのを待ってたんですがね〜。結局ご覧のありさま。 峠道はこんな天気なのに擦れ違う人が多いです。皆さん中道を取り止めたのでしょう。 スカイラインに出るとタニウツギのピンクがそこら中に。 相変わらず降っているのか止んでいるのか解らない霧雨の中を行きます。下界は晴れているのがここからでも解るのですが。 やっと割谷駐車場。えっ、こんな天気なのにほぼ満車。 脇の卯の花でも撮っておきましょ。タンナサワフタギも。 10:15 a.m. 小屋着。 今日も早いご帰還。小屋の中で着替えさせて頂いて、スッキリ、さっぱり。雨の日は本当に助かります。 皆さま今日も有難うございました。 暫く降ると空は真っ晴れ。薫風香る五月晴れ。(新暦ではもう6月ですが。) |
2025年06月01日18時40分00秒 記
|