日溜まりHike PartU


トレース横を滑り降ります。
適度の硬さの雪なのでシュピッツェの制動がよく効きます。
シュピッツェの位置を変え舵取りもスイスイ。
トレースを辿っている人達、呆気に取られて観ています。
「どやっ、羨ましいやろ。」



20250215
今日もお一人様。T尾さんはお仕事、Iお父さんは明日日曜とか。
前日T尾さんから道路や駐車場の様子がグループLINEで送られて来ました。
雪は無し、多少残っていても軽太郎クンで問題無さそう。ところが寒がりのtanuoさん、シートヒーター付きの車でないと行けません。
天気は好さそうだし先週のドカ雪のおかげで雪に不自由することはなさそうです。ウッシッシ。

湯の山の登りでお月さんと御在所のコラボレーション。路肩に停めてスマホで一枚。


6:30 a.m. 中道駐車場着。
好天の所為かもうかなりの車が停まっています。手前の方に停めましたが右側の車、斜めに停めています。まあ奥の方はまだ余裕があるので構いませんが。
寒いのは大嫌いなので温っくい車の中で靴を履きます。スパッツも着けておくかな? その内御在所もピンクに染まり始めるでしょう。
外に出て荷物の仕度を済ませると丁度染まり始めました。


6:50 a.m. でっぱつ。

ちょっと色が消えて来たかな?先週のドカ雪の後は降って無いようですね。山肌が真っ黒。
さて、どこから行くか? 本谷でアイゼンの筆下ろしでも良いのですが、この時刻だと私が先頭? 一人じゃラッセルが大変です。齢74のロートルですからもうしんどい事は出来ません。じゃあ無難に中道!
二週抜けるとしんどいしんどい、中道ってこんなに急だったっけ? これ前回も書いたような・・・。
ペースを落としてゆっくり進みます。

7:40 a.m. 岩棚着。えっ、もう小一時間経ってる? ほんとローペース!

ホンマ、ええ天気やなあ。柔らかな日射しを受けながら日溜まりHikeです。


7:55 a.m. キレット着。

登山道の雪は少ないです。踏み固められたと言うより積雪自体が少なかったようです。
先週のT尾さんの小屋の様子ではかなりの積雪のようでしたが。とは言えそこそこは有るので今日も凹角直登。いくつになってもアホウな事やってます。

8:15 a.m. 北谷テラス着。

張り出した木の枝を潜るのが難儀です。と言う事はそこそこ積もっているのかな?雪が積もると背が高くなったような気がします。おかげでザックに着けたツルハシが木の枝に引っかかって歩き難いったらありゃしない。
相変わらずこの掘割の中、ステップが切られず踏み跡が斜め。それでももう雪が腐りかけているのかソールを叩き込みながら行けます。こんなことしてるからアイゼンの筆下ろしが出来ないんですね。その所為でペースも遅いのかも。
ただ雪面だけを見ながら登っていると体感的にはハイペース。「あっ、もうこんな所まで来ちゃった。」なんてね。
そして気が付けばもう掘割ドンツキ。正面のフェイスが綺麗です。今日は目地も少し着いています。
左手樹枝の間から白い帽子を被った大黒岩が望めます。青空を背景によく映えます。

回り込んで岩稜帯。今日は風も無く穏やかです。

多度の山並みの向こうに遥か北アルプス、乗鞍、御嶽、そして中央アルプス。ずっと離れて南アルプスの切れた所に富士山。写真じゃ解らないかな。

これなら解るかな。真ん中が御嶽山です。

上のテラスから釈迦、その左奥に竜ヶ岳と藤原。釈迦の真上には遥か加賀の白山。

春霞で朧げですが中央アルプスをアップで。右端の黒いドーム型が恵那山。

そして御嶽山のドアップ。コントラストも補正したのでよく解ります。左端は乗鞍ですね。

テラスからガレを抜け富士見岩へ。雪が多くて段差が小さくなり歩き易い事!

9:00 a.m. 富士見岩着。

本谷にははっきりとトレースが付いています。それを辿っている人も見えます。
そうだ、降りは本谷にしましょ。なんなら童貞アイゼンの筆下ろしも。

9:05 a.m. 朝陽台着。

樹林帯をショートカットして下の遊歩道へ。う〜ん、まだ締りが悪いなあ。ズボズボ嵌りながら行きます。
スキー場も積雪のおかげで全面滑走可?


9:15 a.m. 自然学校前で大休止。
コンビニオニギリでブランチ。デザートに餡パン。玄関の寒暖計は+2.5℃ 風も無いしお日様燦々。日溜まり天国ですな。
そうこうしている内にロープウェイのお客さんも大勢やってきてそり広場は大賑わい。

本谷へ降りる前に望湖台へも行って来ましょ。その前におしっこ。今日なんてトイレの暖房、要らないんじゃない?
三角点への階段はパス。グサグサの雪面を踏み抜きながら望湖台へダイレクトに。

9:55 a.m. 望湖台着。

靄が切れたのか遠くの山がはっきりしてきました。

三角点へ戻りそのままスキーゲレンデから自然学校へ戻ります。

当にピーカン色の空! 霊山の向こうに伊吹も見えています。
スキー場、下の方にはKOMONOと表したゼッケンを着けた子供達。中学生くらいかな? 覚束ない足どりで平坦な所を進んでいます。体育授業の一環なのでしょうか? 慣れた子が全く居ないのは、皆さん親に連れて行って貰った事が無い証拠。こんな所にも世の中のスキー離れが表れています。
でも皆さん、キャッキャと楽しそう。私も久しぶりに滑ってみたくなっちゃいました。スキーの楽しみって爽快に滑るのだけではなく、滑って転んで皆と一緒にワイワイガヤガヤする事でもあると思います。
そり広場を抜けて一ノ谷新道へ。そこの降りが雪の吹き溜まりの所為で急傾斜になっています。ちょうど登って来る人がいたのでトレースを外しヒールを立てて降って行きます。この傾斜での降り、久しぶりですね。と言ってもほんの少しだけですが。
トレースは意外な所で高巻いていますが、踏まれていない所を行くよりずっと楽。忠実に辿ります。
大黒尾根から早めに本谷に出ようと思っていましたが雪が少なくブッシュだらけ。そうこうしている内に大黒岩手前のロープが張ってある所に。
丁度そこに居た二人組に「降りますか?」と聞かれ、「はい。」と答えちゃったものですから降り口を開けられました。しまった、大黒岩に寄るつもりだったのに。促されるまま降ります。まっ、いいか。
ドンツキに降り立つと辺りは日に照らされ真っ白。空の色がピーカン色。

左岸側、階段状の岩も雪に隠れ一部が覗いているだけ。


10:20 a.m. 本谷下降開始。次から次と登って来る人達が見えます。

まだ雪が少なく下の岩の形が解ります。それに雪もスカスカでトレースを外すと嵌り込んでしまいます。
と言う事で忠実にトレースを辿ります。トレースにはアイゼンの爪痕が見えますが、一歩一歩踏み固めてくれたおかげで階段状にステップが出来ています。さすがに人が造ったステップを崩して滑る訳には行きません。面倒ですが一歩一歩歩いて降ります。
人と出会った時だけトレースを外し膝上まで嵌り込みながらパスします。

目の前に団体さん。周りも少し広くなってきたのでトレース横へ。ん?少し硬い。表面が少しクラストしてモナカ気味。片足に全体重をかけるとモナカの皮が割れ嵌り込みそうですがお尻なら大丈夫。団体さんをやり過ごすには時間がかかりそうです。じゃあシリセードで。
トレース横を滑り降ります。適度の硬さの雪なのでシュピッツェの制動がよく効きます。シュピッツェの位置を変え舵取りもスイスイ。トレースを辿っている人達、呆気に取られて観ています。「どやっ、羨ましいやろ。」
平坦な所が切れて来たのでトレースに戻ります。あれ?もうウメバチ地帯じゃん。
デコボコ斜面なのでトレースを辿ります。潜り岩直前でまた対向者。トレースを外すといきなりズボッ。腰まで潜り足を引き抜き下へ降り立ちます。ここはもう潜り岩上の平坦地。
鎖を頼りに左岸クラックを降ります。ビブラムのよく滑る事!
そこで思い出しました。しまった、アイゼン着けるの忘れてた! あ〜、今日も童貞アイゼンの筆下ろしが出来んかった。
降り切ってから写真を一枚、パシャ!

そう言えば調子に乗って降りて来ましたが途中であまり写真撮ってなかったなあ。夢中になるとつい忘れてしまいます。
縦樋滝を降るかトレースを辿るか?トレースは変に高巻いています。縦樋滝の方へ少し降って様子見。あああまり雪付いてないなあ。仕方ない、トレースを辿るか。その前に小休止。あんよが攣りかけています。休みながら目の前の氷柱でもパチリ。

不安定な所をトラバり巻道に戻ります。そこのスラブがよく滑る事!死ぬかと思っちゃいました。降りだとついつい手抜きしてしまうものですから。

10:50 a.m. 大黒滝の真下に降り立ちます。
今日の気温の所為で途中に大穴が空きそこから水がほとばしり出ています。でもまあ綺麗です。

少し離れてもう一枚。

そして右岸バンド。やいやい氷になってるじゃん。貼り付いた雪が半透明の氷になっています。少し下の木の枝まで降りて、なんとか下へ。
ここを過ぎれば凍っている所は無し。結局今日もアイゼンは出さず仕舞い。来週くらいには筆下ろしも・・・。
小滝連続帯の上、樹林下の巻道にはいる所で外人さん御一行様。えらい遅出だなあと思っていると口々に日本語で挨拶されます。えらく日本語が上手いなあ。陽気な外人さんと二言三言言葉を交わし先を進みます。

11:05 a.m. 大岩着。

ここまで来ればもう着いたようなもの。いや大岩の降りもビブラムのままじゃあよく滑るんだよなあ。
その後もトレースを忠実に辿ります。途中、疎林帯の中への途路へは登りに使った踏み跡がひとつ。顕著なトレースは谷沿いに降っています。
思い悩んだ上疎林帯の方へ。やはりこちらが正解。谷沿いの方って結構アップダウンがあるんですね。

11:50 a.m. 駐車場着。

雪がかかれて駐車出来るスペースはほぼ満車。通路にまで停めている車も居ます。そりゃこの好天ならねえ。
家の車の両隣も入れ替わっていました。皆さん早仕舞いですね。斜めに停めていた迷惑な車も消えていました。これで二台は余分に停められます。
今日は暖かかった所為もありかなり汗をかきました。このまま乗ると車に臭いが着きそうです。着替えるか?いや面倒くさい。少し窓を開けて走れば良いや。車の中は温室のように暖かいし。
片付け物を済ませいざでっぱつ。


2025年02月16日09時15分00秒 記



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