初詣Hike


先ずはトイレ休憩。そしておもむろにツルハシを出します。
鎌側に少し登って左手斜面へ。先週より固そうです。結構傾斜が強いです。
そして足で制動を賭けながら、セーノ、シャーーー!
たったこれだけの為にツルハシ出したんかい。



20250104
明けましておめでとうございます。
旧年中はこんなつまらないページを見て頂きありがとうございました。
本年もボケ防止を兼ねてマンネリハイクに勤しみます。更新がある限りまだ生きている証。言わば生存報告と言う事で宜しくお願い申し上げます。

6:35 a.m. 中道駐車場着。
日光川から木曽崎辺りでは結構な雨。桑名を過ぎると道路も乾いています。この分なら降られる事はなさそうです。
実は今日も軽太郎クンの予定でしたが、出がけに天気予報を見ると早朝に雪マーク。転ばぬ先の杖って事で急遽A5出動に。
案の定、湯の山の登りで道路冠雪。まあこれくらいなら軽太郎クンでも登れそうですが、わざわざリスクを取る事はありません。
辺りは未だ薄暗いです。細かな風花が舞っています。如何にも寒そう。ゆっくりと靴でも履いて、ポイ活でもしていれば明るくなるでしょう。
ぼちぼち明るくなってきたところで仕度にかかります。御在所は? ガスっています。


7:10 a.m. でっぱつ。
ホントtanuoさんはグズですねえ。新年早々このグータラ、今年も一年このグータラが続きます。
また少し降ったようだし、お一人様だし、今日も中道。まあ一応冬道具は担いでいるのですが。(使いもせんのによう持ってくるわ。)
半端な積もり具合で足裏にダンゴが出来ます。これ、スパッツの紐に雪が付くからですね。紐をゴムに替えてやるかな?なんて思いながら、家に帰るとコロッと忘れちゃうんですね。三つ子の魂百までって言いますから急にマメになる事は絶対にありません。団子が出来たら硬い所に土踏まずを叩きつければ良いだけですし。
ぽっくりを履いた舞妓さんみたいに歩きます。下手すると捻挫しそう。舞妓さんって結構バランスが好いんですね。
変な事に感心しながら行くtanuoさんです。

しょうもない事を考えながら歩いているともう岩棚。
御在所の頭も大分見えて来たし、振り向くと伊勢湾の輝きがメチャ綺麗。雲の隙間からスポットライトの光線が伸びていてそれがまた荘厳です。あそこにお釈迦様でも居るのかな?

予報は曇りですが、この分だともう直ぐ晴れるかな? 折角白く染まっているんだから明るい陽光が欲しい。青空の鮮やかさが欲しい。


8:05 a.m. キレット着。
ガスが濃く鎌も釈迦も見えません。正面の富士見岩尾根もぼんやり。この辺り、日は当たっているんですがねえ。

先週同様キレットへの下降はフェイス側から。2pくらいのスタンスに乗ると爪先が曲がるのが解ります。今の靴は皆こんななんですかね?
昔のチベッタやラングコッフェルのような堅牢な靴はもう作る事自体が難しいのかもしれません。まず材料が調達出来ないそうです。無理して作っても何十万円のものになってしまいます。そんなもん誰が買ってくれる? と言うのが実情のようです。
まあトレッキングシューズみたいに使い物にならない靴ではないので、この靴を大事に使う事にします。冬靴として。夏はまたスニーカーにするか?
クレッターシューズも今は造られておらず、歩きには全く不向きなクライミングシューズしかありません。こうしてみると我々世代が一番山を楽しめていたのかなあなんて思ったりします。クレッターなら岩登りだけでなく普通の歩きにも雪渓歩きにも対応できましたから。
昔、メスナーが「1oのスタンスがあればどんな所でも登って見せる。」と言っていたような。この私でも2oあれば大抵の所は登っていました。前尾根Y級フェイスもスイスイ。まあそれ程までにクレッターシューズのパフォーマンスが高かったって事でしょう。さすがにラングコッフェルでは難しかったです。ましてこの今の靴では尚更です。
そんな事を思いながら降ると直ぐに鞍部。そしてすぐに登り返し。
巻きの梯子には目もくれず、凹角を直登します。ちょっと外開きのチムニーって感じ。コブシの下を通ります。先週岩塔の上で蕾の少なさを確認していますからそのまま通過。
この辺りから雪が締まって来ました。スキーのように足を逆ハの字に開いてインエッジを効かせて、半ば靴を雪面に叩きつけるように。新品のビブラムのブロックパターンが面白いように固い雪に食い込みます。ツルハシもまだザックに着けたままです。無精なのもこう言ったトレーニングには有効かも。

8:20 a.m. 北谷テラス着。

先週撮り損ねたマンサクの蕾。本当に疎らです。でも昨年一昨年に比べたら少しは多いような気もします。昔はもっと沢山蕾を付けていたのですがねえ。
いよいよガスの中に突入です。天気が悪いおかげで先週のような強風も無く至って穏やかです。
無我の境地に迷い込みながら一歩一歩歩を進めます。
いよいよドンツキ。その向こうにはエルガーフェイス。ガスで殆ど見えません。いやガスだけでなく細かな雪も降っています。


8:40 a.m. 岩稜帯通過。
ここも風無し。安心して岩陰から顔を出せます。細かな霧氷の貼り付いた岩、樹枝、日が射すと綺麗でしょうねえ。

先週よりも積雪が増え岩の段差が小さくなり歩き易いです。

岩と氷の曼陀羅模様、日が射すと綺麗だろうなあ。
そしていよいよ直下のガレ。周りの霧氷林が綺麗です。


9:00 a.m. 富士見岩着。

20m先はな〜んも見えまへん。早々に退散、朝陽台へ。
朝陽台も静寂の世界。ロープウェイは動いていますが、この天気では客足も少な目?

樹林帯をショートカットして下の遊歩道へ。しかしこれが失敗、まだ雪が締まっておらずズボズボ踏み抜き大苦戦。
自然学校へ向かいます。先週は冷たい強風で目の玉が飛び出しそうなほどの痛さだったのが嘘のよう。ガスってはいますが風も無く平和な山頂漫歩を楽しみます。


9:15 a.m. 自然学校前で大休止。

玄関の寒暖計は−3℃。時折薄日が射しますが一向に晴れる気配は無し。日が当たると暖かいんだけどなあ。
コンビニオニギリとリッツで腹を満たした後は望湖台へ。
三角点への階段は雪がべったり。上の方で滑って後退り。手をついて体制を立て直し次の一歩。こんなでもツルハシ出すのが面倒で・・・。

9:45 a.m. 望湖台着。
岩に貼り付いた細かなエビの尻尾が綺麗です。ガスで周りが見えないので余計に岩が目立ちます。

何処でも歩きで記念碑広場へ。雪稜の右側、風が吹付けている側を行きます。風下より少しは雪が締まっているので。
そして先週歩いた雪の斜面へ。先週の私の足跡以外にも新しい足跡。殆ど埋もれているので正月のものでしょう。こんなとこ歩くバカが私以外にも居るんですね。まだ締りが悪くズボズボやりながら遊歩道へ。

あれまあ、コントラストが悪く足跡が見えませんね。
この後は本日のメインイベント、山頂御嶽神社への初詣。締りの悪い雪面を嵌り込まない所を探しながら行きます。

10:00 a.m. 御嶽神社に初詣。

参詣の跡は大小のドラを鳴らします。今年一年平和に暮らせますように。
これで本日の目標は達成。いや最後に武平峠降りの雪滑りが待っていますが。(実はこれが本当の目標だったりして。)
峠道へ向かいます。馬酔木の花芽の氷漬けが綺麗です。

チロリン村手前で遊歩道を外れショートカット。はい、どこでも歩きで雪原を。ところが樹林帯の中の積雪が少なくまたもやズボズボ。雪原はまあ楽しめたかな?
峠道に出てからも嵌り込まない右側土手の上を行きます。


10:25 a.m. 展望岩で小休止。

ここから下も嵌り込まないように概ね右側を行きます。雨乞は相変わらず雲の中。
武平峠が近付くと気温も上がり汗ばんできます。


10:45 a.m. 武平峠着。

先ずはトイレ休憩。そしておもむろにツルハシを出します。
鎌側に少し登って左手斜面へ。先週より固そうです。結構傾斜が強いです。
そして足で制動を賭けながら、セーノ、シャーーー!
たったこれだけの為にツルハシ出したんかい。振り返ってパチリ。

あの左奥の一番高い所からです。結構楽しそうでしょ。
立ち上がって、「はい、ごっそさ〜ん。」
後はスカイラインへ降ります。

スカイラインは先週より雪が締まっており歩き易いです。
西多古地の滝も白く凍っています。
こりゃ綺麗と歩きながらカメラを出し操作をしていると急に無重力状態に。そしておケツに強い衝撃。
はい滑って尻餅搗いてしまいました。薄い雪の下は氷だったんですね。あ〜、痛てててて。
ケツの痛さを堪えながらの一枚です。

表道に入り修行場跡でも初詣。ん?修行場は修験道だから神道では無いのか? 神仏混交の激しいtanuoさんです。
後は三滝川沿いに降るだけ。


11:30 a.m. 駐車場着。

あれ? 降りてきたら晴れてやんの。
後片付けをしているとどんどん天気が好くなって行きます。駐車場の雪も完全に融けています。

もっと早く回復してくれていたらさぞかし写真も綺麗だった事でしょうに。ハ〜、残念。
でも年始早々不可も無く好い一日でした。


2025年01月5日11時10分00秒 記



大きなサイズの写真はtanuo's fotolifeでご覧下さい。

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