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家を出ると小雨。見上げると雲は薄そう。取り敢えず行ってみましょ。 暫く走っていると本降りに。いや本降りどころじゃありません。世間ではこれを土砂降りと呼びます。一瞬「帰って二度寝したいな。」なんて誘惑が。 いやいや約束は守らなきゃなりません。現地に着いてからどうするか決めましょう。 てな訳で走っていると直ぐに小降りに。四日市に入ると道路は完全に乾いています。おまけに青空も覗いています。 しかし、行く手鈴鹿の山並みには部分的に雲が。 釈迦と国見の間、黄和田峠辺りから滝雲が落ちています。雲を被っている辺りは降っているでしょうが、こちら側は概ね高曇り。 引き返さなくて大正解でした。やっぱり天気だけは行ってみなくちゃ解りませんね。 6:15 a.m. 中道駐車場着。 Iさんの車に横付けして駐車します。天気は高曇り。いや、薄日が射している所もあります。ロープウェイ駅舎なども見えていますが、本谷上部に谷に沿ってガスが流れ落ちています。天気は回復傾向ですね。 スカイライン側は既に満車に近い状態。こんな天気でも来るんですね。いや、そろそろ秋の行楽シーズン、11月の声を聞くまでこんな状態が続くのでしょう。そして11月になり雪が舞うようになればスカイラインも閉鎖。また静かな御在所がやって来ます。 6:25 a.m. でっぱつ。 今日も中道にしようかと思っていましたが、沢の水音は意外に大きくありません。じゃあまた本谷にしますか。だって中道ってめぼしい物が全く無いんですもん。本谷ならまだウメバチソウも咲いているし、ダイモンジソウも開花がどんどん進んでいる筈。 と言う事で今日も本谷。気温も低くて蛭さんもおとなしくしているでしょうし。 谷に出ると若干水量多め。沢らしい景色を楽しみながら行きます。 ダイちゃんの開花前線もかなり下まで降りて来ています。ただ株が小さ過ぎて花も少なく、おまけに露に濡れて水玉を被っているものばかり。上の方の株に期待しましょう。 代わりに色鮮やかなアキノキリンソウでも。 6:55 a.m. 不動滝着。 今日の不動滝は勇壮です。これだけ水量があれば本当に滝のように見えます。 すぐに巻道へ。今日はこの巻道も左程しんどくありません。涼しくなったおかげでしょうね。人間の身体も内燃機関と同じで冷却が充分効くとオーバーヒートせずにパワーが出ます。まるでインタークーラーが付いているみたい。 あっという間に巻き終え谷に戻ります。戻った所には先客が休憩中。暫くお喋りして行きます。 大岩下の右岸壁、ダイモンジソウの大群落があった所ですが、今日は見当たりません。赤ちゃんのお手てのような5本指の葉っぱも少ないです。株自体が流されてしまったのか? 残念ですが上の方に期待を先延ばし。 こちらに来たついで、今日は右岸側から大岩の上へ。 7:20 a.m. 大岩の上で小休止。 この年になると話題と言えば老いと健康。子供達の迷惑にならないよう如何に体力を維持し続けるか? 世間話ついでに情報交換です。 微風ながらも絶えず涼風が流れています。先週までと打って変わって今日は正真正銘の秋。汗もほとんどかいていません。そう言えばハンカチすらポッケから出していません。ポッケのファスナーも締まったまんま。 小滝連続帯の最上部、岩小屋状になった滝の下、その奥は昔からダイモンジソウが根付いています。それを愛でる為、今日は巻道を通らず忠実に谷に沿って行きます。 あちゃ〜、咲いてはいますが小さくなった株が疎らにあるだけ。おまけに水量が多く近付けません。ここってスラブ状の緩斜面が滑滝になってるんですね。無理して行ってもスッテンコロリンとなるだろうし、靴から水が染みるだろうし。はい、このボロ靴、通水性抜群で水の上を歩くだけで靴下がベタベタになります。しゃあない、潜り岩の上に期待するか? 小滝を巻いて上からの俯瞰。 右岸バンドを越えて直ぐあちこちにダイちゃんの蕾。 おお〜、大黒滝も今日はお水たっぷり。 その上の縦樋滝も水量が多いです。 そして潜り岩の下で。かわゆいでちゅ。 左岸クラックを登ると先程会ったオジサン。大黒尾根へ行くと言うのでお父さんが迷いやすい所をアドバイス。 我々はまた休憩。視界がよく効き知多半島、三河湾、渥美半島までハッキリクッキリ。時刻は8時ちょうど。 さてここからが本日の本命。小さなダイちゃんもかわゆいですが先ずは直ぐ上のウメバチ地帯へ。 8:15 a.m. ウメバチ地帯着。 先々週蕾だった子がいっぱい咲いています。ざっと数えても11個。今日は本谷にして大正解。 次はダイちゃん街道。 いよいよドンツキが近付いて〜。 大黒尾根へ〜。 大黒岩の真下にアキノキリンソウ。こんな所、しゃがむと恐いんだけど撮っとこ。 8:40 a.m. 大黒尾根展望台着。 コンビニオニギリで朝ご飯。のんびりしていると下で会ったオジサンが尾根伝いに登って来ました。そこでまた山談議。 天気はどんどん良くなっているようです。伊勢湾が日に照らされて輝いています。 山頂へ向かいます。山頂広場に出た途端、向かい風とともに霧雨が吹付けます。まだ滝雲の名残が残っていたんですね。 先週とは比べ物にならないほど人が多いです。こんな天気なのにね。自然学校前のベンチが空いていたので陣取ります。 暫くすると薄日が射してきました。今日はずっと秋らしく涼しかったので、ほんの少しの日射しでも暑さを感じます。 望湖台に向かって進みだすと正面には青空。先程の霧雨も雲散霧消。 9:35 a.m. 望湖台着。 突端に立ち琵琶湖からの秋風を全身に受けます。あ〜、爽やか。高曇りながら視界は良好。左は大津の街並みから琵琶湖、右は彦根や長浜の街並みまでハッキリクッキリ。 記念碑広場では遊歩道の階段の工事中。重機を使い土留めの擬木を埋め込んでいます。その横を通り降って行きます。 遊歩道から峠道へ。今日は本当に爽やかです。終始秋風に吹かれながら降って行きます。How many roads must a man walk down〜♪ なんちゃって。 かなり降りふと右側を見ると、雨乞岳の上に青空が広がっていました。爽やかな筈です。 10:15 a.m. 武平峠着。 足元にアキノキリンソウ。見上げるとシロモジの葉っぱが一部黄葉しかけています。 天気はすっかり回復しましたが、今日も早仕舞い。スカイラインへエスケープ。 好天の下、スカイラインを辿ったり登山道を辿ったり。 西多古地の滝も今日は勇壮な姿で大量の水を落としています。 三滝川沿いに行くようになるといつもと水音が違います。やはり今日は水量が多かったんですね。 11:10 a.m. 駐車場着。 今日は汗はあまりかいていないと思っていましたが、着替えてみるとやはりズボンはそこそこ濡れています。パンツもぐっしょり。 それでも先週までのような疲れはありません。大汗かくかかかないかでこんなにも疲労度が違うんですね。 窓全開で秋風を浴びながら帰途に就きます。 |
2024年10月06日08時15分00秒 記
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