残暑Hike


上の方に何やら白いものが咲いているように見えます。
何かの雑草だろうと少し登ってみると、「ええっ、咲いてるじゃん!」
紛れもないウメバチソウです。それも直径2cmはあろうかと思われる超ビッグサイズ。
季節的にもかなり早いです。
ですからてっきりウメバチソウではないと思い込んでいました。



20240908
先週は台風でお休み。その後涼しくはならず相変わらず残暑が厳しいです。昨夜もエアコン入れっぱなし、早く来い来い雪の季節。
今日は日射しもきつそうです。じゃあウォーターフロントで比較的蛭の少ない本谷。(またかいな? いや他に行く所が無くなっちゃったんです。蛭の所為で。)

6:20 a.m. 小屋着。
T尾さんは留守かと思っていましたが御在宅。これからハッチー君仲間との会合にお出かけだそうです。
Iさんの車が停まっていたので私もこちらに停めさせて頂きます。
仕度を終えるとIお父さんがヒルファイターをかけてくれます。毎度毎度有難うございます。

6:30 a.m. でっぱつ。
駐車場まで上がって行くとIさんのお知り合いの団体さん。総勢8名で本谷だとか。全員ものものしい格好をしています。半数はハーネスまで付けています。カッケー!!!
スカイラインからは御在所の雄姿。毎度カッコ宜しいな〜。そして、今日も好い天気〜♪

山の家の廃墟まで上がった所で団体さんをスルーさせて頂きます。でないと絶対スローペースになってしまいます。今日は早仕舞いして四日市のシャモニーへ行かなきゃならないので。
疎林帯の中、落葉は乾燥しています。蛭の蠢く姿も見かけません。9月に入り朝晩の気温が低くなった事も影響しているのでしょう。
沢に出た所で念の為に蛭チェック。うんオッケー。
しかしここまで来るだけで全身汗みどろ。先週抜けた所為かも。年食うと一週抜けただけでもかなり体力が落ちてしまいます。まあ普段全く動いていない所為でもあるのでしょうが。
沢伝いに行きます。それにしても風がないですねえ。暑いったらありゃしない。


7:00 a.m. 不動滝着。

巻道がしんどいです。ヒーハー!
この季節、めぼしいものがありませんね。コモノギクもこんな沢沿いには無いし・・・。ダイモンジソウの葉っぱが大きく育っているのが唯一の期待。でも未だずっと先ですね。
乾いた岩をフリクションを効かせ登り大岩の上へ。このねっとり感、堪りませんね。

7:15 a.m. 大岩着。日陰を探して休憩。
傍らのムラサキシキブはまだまだ小さく緑色。ん?今年は実の付きようが悪そうです。凄く疎ら。

休憩の後は小滝連続帯の巻道へ。ヒーハー。
小滝連続帯最上部の滝の奥にはダイモンジソウの葉っぱがいっぱい。花を付けるのももう直ぐ?
その上に上がり俯瞰します。

右岸バンドから大黒滝へ。風は通りませんが日陰だけに少しは楽かな。

巻道から戻り、潜り岩左岸クラック。乾いた岩は快適ですね。

7:55 a.m. 潜り岩の上、日陰で休憩。
空が蒼い、岩が白い。見上げていると首が痛くなってきます。この感覚、遥か昔を思い出します。

じっとしていると時折微かな風。この涼やかさ、やはり秋ですね。

体温を冷ました後は炎天下のルンゼ歩き。後頭部をハンカチカーテンで隠しながら。
暫く行くとウメバチ地帯。今日は蕾の育ち具合の確認だけ。と思いながらチェックしていると、目星を付けていた蕾が萎れています。その付け根のハート型の葉は黄色く枯れています。付け根付近のミズゴケも真っ黒に枯れています。「他の株は?」と辺りを見回しますがなかなか見つけられません。その内に目が慣れて来て、ひとつふたつと見つけて行きます。「小っせ!」そうそう急に大きくなるものではありません。
上の方に何やら白いものが咲いているように見えます。何かの雑草だろうと少し登ってみると、「ええっ、咲いてるじゃん!」
紛れもないウメバチソウです。それも直径2cmはあろうかと思われる超ビッグサイズ。季節的にもかなり早いです。ですからてっきりウメバチソウではないと思い込んでいました。

いやあ、来てみるものですね。近年稀に見る大収穫です。まさかこの時期にこんな大物に出くわすとは。
もうこのまま降っても良いくらいの気分です。その隣にも大きめの蕾が控えています。こっちは来週辺りかな?
今年は蕾が少ないと思っていましたが、やはり咲かないと解らないものです。蕾では目立ちませんから。
気を良くして先へ進みます。
アキノキリンソウ、イタドリ、ヒヨドリバナくらいしかありませんが先程のウメバチソウの興奮がまだ続いています。

だんだんガスが上がって来ます。先程までの日射しが遮られ幾分涼しいです。アカトンボも婚姻色が強くなり鮮やかです。ああ、秋ですね〜。

ドンツキまで来るとガスがかなり濃くなってきました。完全に日射しが遮られ直火じゃなくてこれは蒸し焼きですね。ふ〜。


8:45 a.m. 大黒岩展望台着。
眼下は完全にガスの中。時々ガスが薄れ下の方が見え隠れ。

でも隣を行き交うロープウェイや富士見岩は見えています。この時刻で乗っているのは従業員の人達かな?
そんな事を思いながら特等席で朝ご飯。雑談を肴に。

9:00 a.m. 山頂広場に向けてでっぱつ。
一ノ谷新道との合流点でOさん御一行と鉢合わせ。駐車場に車があったので、本谷だろうと思っていたのですがちっとも追い付きませんでした。そりゃ追い付く訳がありませんわなあ。
暫く我々は土曜日ばかりでしたので、なかなか会う機会も無く返って心配させてしまいました。年寄りはいつ何時どうなるか解りませんからね〜。
誰それが手術したとか、山はもう行けなくなったとか、そんな話をしながら山頂までご一緒します。

山頂広場で別れ我々は望湖台へ。本谷上部とは打って変わって山頂一帯は青空が広がっています。またまた後頭部に夏の日射しの直撃を受けます。「暑っち〜。」

9:45 a.m. 望湖台着。
日本海からの秋の風の直撃。爽やかです。天気も良いし本日もサイコー!

記念碑広場から峠道へ。相変わらず風が無く日射しも強いですが、木陰に入ると秋の雰囲気。遊歩道をそぞろ歩き。

山頂一帯は相変わらず人が多かったですが峠道も人が多いです。なんと48名の団体さんも。なんでも静岡の方から貸切バスで来たとか。山屋人口が増えるのは良い事。帰りは是非ロープウェイでお金を落として行って下さい。

10:30 a.m. 武平峠着。

おしっこ休憩の後、小休止。いつもは風が通る所も今日は全く風無し。夏場より今日の方が暑いんじゃないかとIお父さん。いやはや全くその通り。
さてこの下、先週見つけたヤマジノホトトギスの蕾があった筈。それを最後の楽しみとして降って行きます。
それより手前でお父さんが三つ子を発見。開花一歩手前、綻びかけ、そしてはち切れんばかりの蕾。

気を良くしてすぐ下の本命へ。お〜、最高の美人です。その反対側にももう一輪。

悉く鹿の食害に遭ったものと思っていましたが。こうやって残っている物もあったのですね。よかったよかった、これで今年もなんとかお会い出来ました。
終わり良ければ全て良し。気分を良くして後は降るだけ。
三ツ口ダムの下でお父さんがタマゴタケを発見。かたまって生えています。T尾さんももう収穫したと言ってましたから今年は当たり年でしょうか。それとも台風10号の置き土産?
最後の最後にまたご褒美をゲット。
三滝川沿いを降って行きます。

スカイラインに出て最後の蛭チェック。うん、おっけー。
お父さんは今日も山の家でカキ氷。お別れして私はそのまま小屋へ。

11:35 a.m. 小屋着。
スッポンポンになりタオルで水拭き。は〜スッキリ。
着替えを済ませでっぱつ。さあシャモニー行って冬用に靴買いましょ。


2024年09月09日10時40分00秒 記



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