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先週聞いた長石谷のイワタバコ、やはり気になります。 T尾さんも、翌日日曜に偵察がてら2m滝まで行ったところ、イワタバコの花がてんこ盛りだったとか。 そう聞くと尚の事気になります。じゃあ献血覚悟で出かけますか。鎌の神様にもとんとご無沙汰だし。 6:15 a.m. 小屋着。 早速仕度にかかります。靴を履き始めたところにIさん達も到着。 里は晴れていましたがずっと鈴鹿の山に白い雲がかかっていました。あれは霧か霧雨だろうと思っていたら案の定霧雨が漂っています。 Iお父さんが言うにはかもしか大橋を渡っている時に御在所に大きな虹がかかっていたとか。ふと樹枝越しに見上げるとそこにも大きな虹が。ここでも見えるくらいですからさもありなん。 風に乗り細かな霧の粒が流される様は吹雪のようでもあり綺麗で興味深いです。 山の陰を背景に朝日を受けて輝く霧滴の流れを愛でながら出発します。 6:30 a.m. でっぱつ。 三滝川渡渉点に向かって降りて行きます。蛭が気になりますが今日は念入りにIお父さんにヒルファイターを噴霧して貰ったしきっと大丈夫でしょう。 T尾さんは木酢油をかけていました。自然のものなので人体への害はないでしょうがあれは臭くて敵いません。 三滝川は渇水状態で渡渉という程でもなし。一昨日の愛知県での一時的な豪雨は三重県では殆ど降らなかったそうです。それなら納得。 疎林帯の中へ入ります。こちらも地面が乾いています。これなら蛭被害も軽微で済みそうです。 なんて言っていたら早速発見。やはり油断は大敵です。 長石谷第一堰堤に出た所で蛭チェック。うんうんオッケー。 堰堤の上は爽やかな風が流れています。この風はもう秋の風です。あ〜、爽やか爽やか。お盆も過ぎたし、暦の上でももう秋ですもんね。 但しこの先はずっと沢に沿った巻道。充分注意を払いながら行かねばなりません。見えない敵ほど恐ろしいものはありませんから。 2m滝が近付いて来ると早速お目見え。 そして次から次へと現れます。大きな株のものは花数が尋常ではありませんが、悉く終わりかけ。小さな株は花数は少ないですがまだ咲いたばかりで初々しいです。 2m滝付近の大きな株はもう終わり。小さな株の小綺麗なのをパチパチ。 滑滝の奥辺りにもいっぱい咲いています。 枯葉、腐葉土を被った巻道をなるべく避けて沢沿いに行きます。岩の上を歩いていれば蛭も寄り付けないし、もし居ても直ぐに見つけられます。こうやって細心の注意を払いながら進みます。そのおかげで今のところ蛭被害は全員無し。 流れの音と沢通しに流れる涼風に秋を感じながら行きます。と言っても既に全身汗みどろなのですが、それでも一時期よりはずっと爽やかです。 だんだん流れも小さくなりイワタバコも少なくなってきました。株自体も小さく葉っぱもせいぜい長さが5cmほど。それでも精一杯頑張って花を付けています。ホント健気ですねえ。 岳峠が近付いて来ると左岸側の枝沢より大きな崩落あり。岩のデブリの色が白く、割れて間もない事が解ります。新たな押出しがあると恐いのでさっさと離れます。ナンマイダブナンマイダブ。 峠直下の藪はしっかり水気を含んでいます。霧雨が降ったり晴れたりの連続です。既に衣類は汗でぐっしょりなのでこれ以上の濡れは気になりません。 9:00 a.m. 岳峠着。 滋賀県側から霧雨がずっと吹き付けています。吹かれると涼しくて気持ちが良いのですが眼鏡が曇って、いや水滴で濡れて、な〜んも見えなくなっちゃいます。 その風の陰にオトギリソウ。霧雨に濡れて宿した水滴が綺麗です。 もう一息で頂上。山頂側からの崩落のすぐ下を通るので注意を怠らないように。 9:20 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。 本当に鎌ちゃんは久しぶり。最近はズルがしっかり身に着いてしまい二山なんて最初から想定外ですもんね。 鎌の神様に無精を詫びながら二礼二拝一礼。 北側へ行くと西風に乗って霧雨シャワー。南側に戻り、ガスで見えない鎌尾根を心の目で見ながらお食事タイム。 あ〜、コンビニオニギリが旨め〜。 相変わらず西側から霧雨シャワーが吹付けていますが、こちらは木の陰になりシャワーは遮られています。時折強風と共にガスが飛ばされ真っ青の空が現れます。が、日が照ると暑っち〜。「ブラインド、ブラインド。」とガスで日光が遮られるのを待ちます。 9:40 a.m. でっぱつ。 降りは長石尾根から三ツ口谷。はい、尾根筋の方が爽やかな風がよく通るので。 思った通り尾根筋は爽やかです。やっぱりこれって秋の風です。身体の冷却がよく効いてオーバーヒートの心配は全くなし。 あっと言う間に日本庭園。 暫く樹林の中を行き鞍部から三ツ口谷へ。 第一堰堤に出た所で最後のイワタバコ。今シーズンはこれが見納めかも? 思い残しが無い様に最後の一枚を撮っておきましょ。いや、2枚になっちゃった。 三滝川本流の流れも少ないです。三ツ口谷の水を合わせてやっと流れが現れたようです。 その本流を過ぎた所でツクツクボウシの鳴き声。あ〜、やっぱり山は秋ですわ。 堰堤下の三滝川沿いを歩いていてもまたツクツクボウシ。ちょっと遠いですが紛れも無くツクツクボウシ。 スカイラインに出ると直ぐに山の家。今日はカキ氷も営業しているようで、Iお父さんはやっと念願のかき氷。先週余程恨めしい思いをしたようです。 11:10 a.m. 小屋着。 今日もまた早仕舞い。段々とその時刻も早まっています。しかし本谷-峠道よりは歩行距離はずっと長い筈。うん、ペースが上がったと言う事にしておきましょ。 着替えを済ませいざでっぱつ。今日も帰宅は早そうです。 |
2024年08月17日19時15分00秒 記
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