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梅雨末期のこの時期、各地で豪雨被害が出ております。災害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。 幸いな事にこの地域では被害は無かったようですが、いつ何時起こるやもしれません。常に情報等に気を配って行きたいものです。 今日は久しぶりに田立で滝の飛沫を浴びて来る予定でしたが、螺旋滝から先は通行止めとの事。急遽酷暑の御在所に変更となりました。 予報では曇りとの事でしたが早朝からピーカンの青空。はてさてどうなる事やら。我々ジジババは熱中症予備軍ですから無理は禁物。途中で断念って事も視野に入れながらまたもや蛭谷へ・・・。 6:20 a.m. 中道駐車場着。 何?この天気は! 空はピーカン、デカイ飛行機雲が山頂の突き刺さっています。こりゃあ暑くなるだろうなあ。じゃあ日陰の多そうな本谷。中道なんて後頭部を真夏の太陽に焼かれ汗の塩分で塩焼きになってしまいます。鮎の塩焼きなら食って旨いですが自身が焼かれるのは御免蒙りたいですね。 仕度をしているとIさんもご到着。 6:40 a.m. でっぱつ。 夏休みだと言うのに車が多いです。到着時点でスカイライン側は既に満車。こんなとこでお茶を濁してないで本番に行けよ。あっ、我々年寄りは本番の長丁場は身が持たないので近場日帰りです。 スカイラインから意を決して蛭の巣窟に飛び込みます。うわ〜居るわ居るわ、先行者が濡れ落ち葉を踏み崩すと待ち伏せしていた蛭が直立して蛭ダンス。見るのもおぞましいこの姿。早くこの場を立ち去りたいというモチベーションに繋がり、ついつい速足になってしまいます。それでも沢に出るまでに3匹ほどが靴に付いているのを発見。見つけるや否や直ぐに小枝を拾いそれで掻き落とします。あ〜、おぞましい。 靴に張付いてもそこから這い上がるのを躊躇しています。これってヒルファイターが効いている証ですね。塗布してある所へ頭を近付けてもそこに張付く事が出来ないようです。ウロチョロしていれば直ぐに見つけられます。さすがヒルファイター。毎回塗付してくれるIお父さんに感謝。 それにしても今日は多いですね。ほんと嫌になっちゃう。 沢に出た所で念入りに蛭チェック。この先沢沿いは取り敢えず安全地帯。 日陰の中を行きます。風はあまりなく大汗で既に濡れネズミ。それでも直射日光に炙るられるよりはずっとマシ。 そうそう先週は雨にも降られたのでした。それと比べたら鬱陶しさは半分。 7:20 a.m. 不動滝着。 巻道を行きます。先週はここにも蛭が居ました。それを思うとついつい速足に。しんどくても速足。ゼーハーゼーハー呼吸が乱れようが速足。 谷に出た所で岩の上に腰を降ろしお二方を待ちます。時折涼風が流れ、あ〜、爽やか。 7:40 a.m. 大岩着。 日陰を探して小休止。 大汗をかきながら行きます。小滝連続帯の巻道はずっと日陰。涼しいです〜。 ムラサキシキブの木には小さな緑の実がいっぱい着いています。中にはもう2mmほどの大きさになったものも。 右岸バンドを越えると大黒滝。今日も滝になっています。(通常は涸滝の状態が多いです。) 大黒滝の巻道にかかると、右岸バンドで先行した兄ちゃんが後ろに。巻道に曲がらず谷を直進してしまったとか。「旅は道連れ、世は情け。」再び谷に戻るまで暫しご一緒。京都から来られたそうで世間話をしながら行きます。 この巻道にも蛭クン。ほんとおぞましい。嫌になっちゃう! 谷に降りた所で潜り岩を仰ぎながら、京都の兄ちゃんが「このジョーズ岩が観たかったんです。」 最近では【潜り岩】でなく【ジョーズ岩】と呼ばれているようです。私もどこかで耳にした事があります。世の流れと共に固有名詞もこうやって変わって行くのでしょう。そう言われれば下から見たこの形、サメの鼻先に見えない事もなさそうです。 潜り岩の名の通り下から潜って行けますが狭くて服が汚れる事を伝えると思った通りパス。我々同様右岸クラックから。 昔からよく言われていました。外人は内面登攀が得意で日本人は外面登攀が得意だと。日本人って閉所恐怖症とは言わないまでも狭い所が嫌いな人が多いのでしょうか? 私はどちらかと言うと内面登攀も好きでした。チムニー最高! 8:35 a.m. 潜り岩の上で休憩。 日陰が少なく、日射しの強さを我慢してジョーズの鼻先に乗ってコンビニオニギリ。 兄ちゃんはそのまま先行して行きました。 そろそろでっぱつ。正面のルンゼは真夏を思わせる青空。こりゃ暑い筈だわ。ハンカチカーテンは欠かせません。 キンコウカが終わり、チラホラとオトギリソウ。 8:50 a.m. ウメバチ地帯着。 ウメバチソウの小さなハート型の葉っぱから新しい新芽が出ています。こうやって養分を貯め込み秋には花を咲かせてくれます。 辺り一面、モウセンゴケから長い花軸が伸び、その先に花を着けています。これだけ花が多いのも珍しい。 その横の岩を攀じると色鮮やかなシモツケソウ。 傍に在ったカキランはもう結実していました。ドンツキのカキランも同様でしょう。 谷を詰めて行きます。先々週から目立っていたヒヨドリバナ、やっと開花し長い蕊が出ています。アサギマダラは来ないのかな? 被り気味の岩を攀じ登って振り返ると、眼下には菰野の街並み。 右上には屏風岩と富士見岩。足元には延々とシモツケソウ。 9:10 a.m. ドンツキ着。 花期を終えたカキランの下には岩に張付いたモウセンゴケが一斉に開花。こりゃ壮観。 9:15 a.m. 大黒岩展望台着。 山頂側からやってくる雲が日陰を提供してくれる事を期待して、炎天下の展望台に腰を降ろして休憩。 暫くするとやっと直射日光が遮られます。正面からの風を受けるとそこそこ爽やかです。 シャツもズボンも汗みどろ。少しでも乾かないかと天日干し。 9:30 a.m. でっぱつ。 一ノ谷新道から山頂広場へ。 広場にでたところでIお父さんがガールハント。と言っても齢70過ぎの半世紀前のお嬢さんですが。 世間話に花が咲き、一ノ谷新道を降りると言っていた予定を変更し我々同様武平峠から降りる事に。まさに【旅は道連れ、世は情け。】【縁は異なもの味なもの。】 10:05 a.m. 望湖台着。 突端に立つと素晴らしい涼風。ずっと吹き付けています。エアコンではとても味わえない爽やかさ。あ〜、このままずっとここに居たい。 今までの炎天下の徘徊がやっと報われました。これだから山歩きは止められません。 名残を惜しみながら断腸の思いでこの場を後にします。記念碑広場から峠道へ。お土産にオトギリのツーショット。 半世紀前のお嬢さんと世間話に花が咲きます。なかなか活動的な方のようで話題にも事欠きません。ホント、【旅は道連れ、世は情け。】 涼風に吹かれながら峠道を降ります。遠くで近くでカナカナカナ。展望岩で休憩しててもカナカナカナ。長居すると本当に日が暮れてしまいます。てなわけでヒグラシの声を楽しむのもほどほどに。 峠が近付くと爽やかさも一変、地面から湧き上がるムンムンとした熱気に降ってきた事を実感させられます。あ〜、下界に戻って来たんだ〜。 10:55 a.m. 武平峠着。 いつもならここでトイレ休憩ですが、今日は汗のかき過ぎでおしっこも出ません。ただ滋賀県側から涼風が通り爽やかな事この上なし。あ〜離れたくない。 ホトトギスの葉っぱを探しながら降ります。そうそう、本日田立へ行っていたらタマガワホトトギスに逢えたはず。う〜ん残念。 スカイラインに出てからは登山道に出たり入ったり。木漏れ日の中は炎天下よりはずっとマシ。 最後にIお父さんは山の家の売店でカキ氷。この暑さならさぞかし旨い事でしょう。お値段も300円ポッキリ。街中でも1,000円くらいしますから随分リーズナブルですが、如何せん私冷たいものを頂くと頭が痛くなるので止めておきました。 11:55 a.m. 駐車場着。 相変わらず空はピーカン。こりゃ街は危険な暑さに違いありません。 エアコンを効かせながら帰途に就きます。 |
2024年07月28日10時45分00秒 記
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