お花の偵察


タニウツギに混じってヤマツツジも咲いています。
ここってこんなに咲いてたっけ?
アカヤシオ、シロヤシオが不作だったのでその埋め合わせのつもりで咲いてくれているのでしょうか?



20240608
ササユリの偵察は先週までに一通り済ませました。
それ以外のものも含めて本日も様子見に。
Iさん達が早仕舞いとの事なので本日も手っ取り早く本谷から。降りは中道か一ノ谷新道。上から駐車場の混み具合を見て混んでいそうなら一ノ谷新道かな。中道より空いているし。

6:15 a.m. 小屋着。
T尾さんは遅れて来るとの事でしたが、既に車が停まっています。やっぱ早いわ。
Iさん達は未だなので、仕度を終えてから上の駐車場の様子見にちょっと散歩。
常連さん達は日曜予定のようで今日も居ません。こちら側にはまだ6台しか停まっていませんがスカイライン側は既に満車。スカイライン路側帯には既に路駐車の列。
山頂はまだガスがかかっています。四日市から眺めた時は半分から上はガスの中でしたから大分晴れてきたようです。

道端の卯の花が朝日を浴びて赤味を帯びています。もう蕾もあまり残っておらず後は萎れて落ちるだけ。もう終わりかけですね。
日陰の方は自然な色合い。比べてみるとよく判ります。

タラの木も葉っぱと棘をしっかり広げています。先っちょの辺りならまだ食べられそう。

小屋に戻るとIさん達も到着しており仕度もほぼ完了。今日もヒルファイターを散布して頂いちゃいました。

6:40 a.m. でっぱつ。
先ずは蛭の気配がプンプンするショートカットルートから山の家へ。夏椿の偵察です。
一週間くらいじゃ全く変わっていませんね。

シライトソウはもう残骸もありません。じゃあ蛭の巣窟へ突入しますか。
疎林帯の中を行きます。気配は感じますが姿は見かけません。知恵がついて隠れて待ち構えているのでしょう。
でも大丈夫。しっかりとヒルファイターをかけて頂きましたから。
沢を行きます。今日は風が無く暑いです。気温は先週と同じくらいなんですがねえ。
ギボウシの小さな葉が沢山出ています。赤ちゃんの手のひらのようなダイモンジソウの小さな葉も出ています。タツナミソウの花は先週より大きくなっています。


7:20 a.m. 不動滝着。

東の方に雲があり日が当たらず虹は見えません。
そのまま巻道へ。
コアジサイの葉も大きくなりました。蕾を付けているものもあります。


7:35 a.m. 大岩の上で小休止。
偶にそよ風が吹きます。その爽やかな事。この先また暑い夏がやって来ます。暑い暑いと言っても今日の暑さなんて夏の比ではありません。かといってサボっていては体力は落ちる一方。我慢して来るしかありませんね。ああ、早く冬にならないかなあ。
休憩後登り始めて、ついに発見。コアジサイもとうとう咲き始めました。

小滝連続帯の上に立ちます。あ〜爽やか。

その上にはムラサキシキブの蕾。尋常な数ではありません。夏になるとこれが開花し根元が黄色、花弁自体は紫の小さな花が密集して咲きます。そして秋には薄紫の丸い種子がいっぱい着きます。花も実も楽しめます。

右岸バンドを越え暫く行くとナルコユリ。あちこちに株を増やしています。奥には大黒滝。水少な!


大黒滝、縦樋滝の巻道から谷に戻ると先行しているIお父さんが左岸クラックの所で何か言っています。
Iお父さんが言うには、かけてあった鎖が悉く巻き上げられていたそうです。下まで垂らせないと言うので、私が登って途中で引っかかっていた鎖を下まで垂らします。
安全の為に折角設置してあるものなので、それを使えないようにする人の気が知れません。そう言えば小滝連続帯の上も鎖が巻き上げられていましたわ。
「こんなものに頼らなきゃ登れないならこんな所に来るな。」とでも言いたいのでしょうか。頼らずとも登れるのなら使わなければ良いだけです。技量は人それぞれ。鎖に頼らなければ登れない人にも登る権利はあります。何故こんな事をするのでしょうね。きっと抑圧された人生を送っているのでしょう。そのはけ口としてこんな嫌がらせをしているのでしょうね。憐れとしか思えませんね。
こんなV級程度のところが登れたくらいで自慢にはなりません。そこを登れない人を見下して喜んでいるより藤内に入ってW級X級Y級を目指す方がよほど健全だと思いますがねえ。そこで己の技量の無さを思い知ればこんなくだらない事はしなくなるのではないでしょうか。
おっと、またジジイの愚痴が出ちゃいました。

左岸クラックの上(潜り岩の上)で小休止。辺りにはもうキンコウカの蕾が出ています。キンコウカの花で真っ黄色に染まるのももうじき。
休憩の後は明るいルンゼ歩き。ウ〜、フリクションの効き具合が心地良い。
青空の下、新緑やタニウツギの花に囲まれてウメバチ地帯のクラックを先行するT尾さんをパチリ。振り返ってもタニウツギの花盛り

タニウツギに混じってヤマツツジも咲いています。ここってこんなに咲いてたっけ? アカヤシオ、シロヤシオが不作だったのでその埋め合わせのつもりで咲いてくれているのでしょうか?

モウセンゴケ地帯、今ではミズゴケに駆逐されモウセンゴケは殆ど姿を消してしまいました。いやそのミズゴケの中に草が伸びています。よく観るとキンコウカ。先の方に蕾が付いています。ミズゴケもいずれキンコウカに駆逐されてしまうのかもしれません。

そんなせめぎ合いの中、しぶとく残っているモウセンゴケも。

この辺りシモツケソウの幼い葉っぱがいっぱい出ています。大きく5つに分かれていますからキイチゴでなくシモツケでしょう。棘もありませんし。
そうですね、もう直ぐシモツケソウの季節ですね。


8:50 a.m. 大黒岩展望台着。

景色を楽しみながら朝ご飯。いやその前にIさんから茨餅のお相伴に与ります。先週の下山時に道路脇で採ったサルトリイバラの葉っぱで包んであります。
まだ半分凍っていてシャーベットイバラ餅。シャリシャリしてて上品な甘さ。こんな所でなんちゅう贅沢。
見下ろすと駐車場は悉く満車。中道は渋滞が予想されます。じゃあ山頂もパスしてこのまま一ノ谷新道で。
ここ、久しぶりです。いやつい最近同じようなコースを辿ったような・・・。はい思い出しました。3月初めですね。まだ雪が残っていたような。

9:00 a.m. しっかり休んだ後でっぱつ。
大黒岩の真下で可愛い花を発見。どうやらブルーベリーの仲間のようです。

北アルプスなどでよく見るクロマメノキは白い花ですが、皆さんが仰るには、この花の実はブルーベリー様で、食べた事もあるそうです。
他にブルーベリー様の実が付くのはオオバスノキかクロウスゴ。形からするとオオバスノキが有力のようです。
じゃあ秋まで待って実が付いたら試食しましょう。

一ノ谷新道に合流したところでそのまま降ります。相変わらず急な降りの連続です。
この道、意外に利用者が多いです。まあ急だしフィールドアスレチックみたいで中道よりは面白いかもしれません。
それでも中道のような渋滞も無く順調に降って行きます。石車や砂ザレで滑らないように気を付けて〜。
鷹見岩に寄る事もなくひたすら降ります。ちょっと寄って遊んでみたい気もしましたが・・・。

9:30 a.m. 展望台着。

登山道に短めの松葉がいっぱい堆積していたのでてっきり落葉松かと思っていました。しかし展望台の脇に生えている木を見て納得。葉っぱの数を数えると一ヶ所から5本生えています。五葉松ですね。五葉松も落葉松のように落葉するのかな?そんな事聞いた事がありません。松枯れ病で落葉したのかも。
落葉松の落葉の堆積というと中アや恵那山を連想してしまいます。折角「良い風情だなあ。」なんて感心していたのになんだかガッカリ。
それでもここから見上げる大黒尾根、その向こうの屏風岩は圧巻です。アルプス的な風情があります。

休憩の後はまた激降り。やっと傾斜が緩くなってきたところでガンピの花発見。目立たない花ですがよく見ると可愛いですね。これもコウゾ、ミツマタ同様和紙の材料なんですね。

そしてそのすぐ下、あっ、ここって前回来た時おしっこしたところでした。そうそう、雪に描かれた黄色のペン跡を雪で消したのでした。また変な事ばかり思い出します。まだまだ認知機能は正常って事ですかね?
その横にはソヨゴ。小さな蕾がいっぱい付いています。ソヨゴの花ももうすぐですね。まったく目立たない花ですが。

そしてすぐにチンコ岩。これを過ぎれば直ぐに山の家。

スカイラインから中道駐車場、そこから小屋に向かう途中、朝方見かけた道端の花が何なのか調べて欲しいとのリクエスト。
面倒臭いなあと思いながらスマホを出しGooglelens。
ほ〜、ウメガサソウだそうです。またひとつ今日の収穫が増えました。


10:30 a.m. 小屋着。
皆様お疲れ様でした。これだけ早いと今夕のお食事会には充分間に合います。
早出早着登山の基本。でもちょっと軟弱過ぎるような・・・。


2024年06月08日20時30分00秒 記



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