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お花見ネタ切れ。満天星はまだ蕾。そんな訳でT尾さんがお楽しみコースを用意してくれました。 YOUTUBEでもよく取り挙げられている御在所のVia Ferrata。私はまだ行った事が無いので初体験と言う事で。どんな所かな、ワクワク。 一応メットでも持って行くか。かみさんが昔使っていた【滝谷】、バックルの金具が錆び錆びですが使えない事はないでしょう。 6:15 a.m. 小屋着。 あれま、もうIさんの車が停まっています。後で聞いたところによると6時前の到着だったとか。早え〜!!! 早速仕度に掛かります。皆様お待たせして済みません。 6:30 a.m. 小屋発。 相変わらず上の駐車場スカイライン側は既に満車。意外にもこちら側はまだガラガラです。珍しい事もあるものです。 スカイラインに出ると路側帯も既に路駐車でいっぱい。皆さんお早い事で。 取り敢えず山の家へ。夏椿の偵察とシライトソウを愛でる為。 夏椿の蕾は1p大に膨らんでいます。シライトソウは今が盛り。 スカイラインに戻り中道から。裏道バイパスから裏道へ。先週歩いたばかりですが向きが違うと別の景色。 今日もピーカンの晴天。木漏れ日の下、樹林帯を行くのは爽やかです。出掛けは風が強く寒いくらいでしたが歩き始めるとこの風が涼しく快調です。 藤内小屋手前にはタニウツギの群落。咲きたてのほやほやは花弁もハリが違います。う〜ん、綺麗綺麗。 7:30 a.m. 藤内小屋前で小休止。 休んでいるとどんどん人がやってきて、我々同様小休止。小屋はまだ営業していなくても皆さんの休憩場所として固定化しているようです。 藤内小屋は現役の頃は通年営業でしたが、今は土曜の午後からの営業のようです。 白い石が累々と折り重なる広い川原を行きます。昔の景色も記憶の中から徐々に薄れ、この景色に置き換わって行きます。 ただピョンの耳辺りから仰ぎ見る藤内の姿はあまり変わりません。最近、裏道を歩く事は殆ど無いのですが、それもあってこの景色を観ると懐かしさを覚えます。 ピョンの耳で裏道は左岸側に移るのですが、河原をそのまま直進します。取付きまでは踏み跡が錯綜しているようで枝道だらけ。正規のルートは入口にペンキ印のある右岸側から落ち込んでいる顕著なルンゼのようですが、枝道来ちゃったし、まっ、いいか。 8:00 a.m. 取付き着。 皆さんハーネスを付け準備にかかります。ハーネスの無いtanuoさんは手持ち無沙汰。準備中の皆さんでも撮っておきましょ。 このVia Ferrata、元々はイタリアのドロミテが発祥のようです。鉄杭やワイヤ、足場板などの人工的な物で一般の人でも岩稜帯を容易に通過できるようにしたもので、今ではトレッカーの為に半ば観光用施設としてヨーロッパアルプスの各地に広がっているようです。 元々は第一次大戦時にイタリアとオーストリアがこの地で対峙し両軍が移動や兵站を容易にするために作られた人工的な施設が観光用として使われるようになったものです。この地方、それ以前から交易は続いており、現地山岳民族のラディン語の他、イタリア語、オーストリアの公用語であるドイツ語もよく使われていました。山の名前にもその名残があります。ハンスワグナーの山靴の名前にもなったラングコッフェルはドイツ語の呼び名、同じ山のイタリヤ語の呼び名はサッソルンゴ。ちょっと脱線しちゃいましたが、私の愛用していた山靴がラングコッフェルだったものですから。エヘヘ。 仕度を終えて登り始めます。左の方へ行くと目の前に鉄の道。ほ〜、これがビアフラータですか。 連打されたU字型の鉄杭を梯子代わりに登ります。ヒエ〜面白い。 鉄杭だけかと思ったらワイヤやロープが垂らしてあったり。何もない所はビレイ用にボルトが打ってあり鉄ビナが掛けてあります。しかし完全に錆び付いておりゲートが開きません。ランニングビレーを取るのならカラビナを持ってきた方が良さそうです。と言ってもグレードはU〜V級程度、そしてピッチが短いのでランニングビレーを取るほどでもなさそうです。基本的にワイヤや鉄杭にセルフビレーを取りながらそれを架け替えて行くと言った登り方になるのでしょうか。 前尾根のように短いピッチが連続しており巻道もあり並行して別ルートもあったり。おまけにホールド、スタンスともに迷うほど沢山あり、岩登りを始める人には格好のお稽古場です。この手順でないと絶対に登れないという個所がなく、どんな足の置きようをしてもどこのホールドを持っても大抵グイグイ登れそうです。高度感があまり無いのもお稽古場として利点かもしれません。 順番待ちしながら周りの景色も楽しめます。 そしてこれが最後のピッチ。傾斜も緩くホールド、スタンス共に選り取り見取り。でもこうやって仰ぎ見ると本番のように見えます。カッケー。 終了点から見下ろすとこんな感じ。 9:35 a.m. 登攀終了。 岩に腰を降ろしコンビニオニギリ。風は相変わらず強いですが、温かい日射しにのんびりゆったり。 国見峠から吹き降ろす強風に飛ばされる事も無く、這い上がって来れて良かった良かった。 この上がもう北谷テラス。看板ではカモシカ広場でしたっけ? T尾さんはハッチー君のお世話の為、山頂へは行かず中道を降りると言います。じゃあ我々は山頂まで。 この先結構踏み跡が錯綜しています。どれをとってもどこかに出るのでしょうが迷子にならないように皆さんに付いて行きます。 9:55 a.m. 北谷テラス着。 上から登って来たであろう所を俯瞰してから山頂へ。 ここからの掘割道は風も無くとても穏やか。天気も最高、爽やかな初夏。 岩稜帯からのトラバース道への降り口、ベニドウダンの花は先週より大きく膨らんでいます。 相変わらずタテリン、イワカガミが綺麗な姿を披露しています。そして若葉の鮮やかな事よ。 10:45 a.m. 富士見岩着。 萌え立つ新緑と常緑樹のパッチワークが鮮やかです。 10:50 a.m. 朝陽台着。 小休止して燃料補給。賞味期限切れの災害用ビスケットを頂きます。また新しいのを補充しておかなくっちゃ。 自然学校前でトイレ休憩の後、望湖台へ。 遊歩道をのんびり散歩しながら。サラサドウダンもぼちぼち、シロヤシオもまだ咲き残っています。ヤマツツジももうじき、ベニドウダンもぼちぼち。 11:35 a.m. 望湖台着。 凄い人混み。35名の団体さんだそうです。足の踏み場も無い中を芋洗いしながら突端へ。はい、ここは相変わらず静かな景色です。 記念碑広場から峠道へ。 12:15 a.m. 武平峠で小休止。 峠からスカイラインに降り立つとピンクのタニウツギの横に真っ白のタニウツギ。珍しいものにお目にかかれました。 いや、ちょっと違うかな? いや、そうかな? もう暫く行くとゴージャスなタニウツギ。凄い花付き。その向こうには東多古地の滝。水あらへんやん。 あっ、この辺りはもうヤマツツジも満開。 13:10 a.m. 駐車場着。 小屋に着くとまたT尾さんからアサリの頂き物。毎度ごっちゃんです。 今日は孫達が家に来ます。アサリは孫達も大好物なのでよいお土産が出来ました。 皆さん今日もお世話になりました。 |
2024年05月25日23時55分00秒 記
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