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本日のお目当ては一葉蘭。久々の中道です。昨今の混みようから中道は要注意。早出で混雑を避け帰りは別ルートから。 金曜夜にかみさんからこんなお話。土曜日に子供がアクアを借りたいとか。その皺寄せでかみさんに軽太郎君を取られてしまいA5で出勤する事に。 軽太郎君はカートに乗っているようで慣れると結構楽しいんです。それにA5だと腹を擦りそうで小屋に停められないんですね。中道駐車場は早朝から満車になってしまうので早めに出ないと。でも偶にはA5も良いか。第一疲れないし。 6:05 a.m. 中道駐車場(温泉街最奥側)着。 こちら側は今日はまだガラガラですがスカイライン側は既に満車。入ってきた車が一周して出て行きます。余裕綽々で駐車し到着した旨GroupLINE。 早朝のピンと張りつめた冷気の中、御在所が新緑に輝いています。サザエさんじゃありませんが「今日も好い天気〜♪」 仕度を済ませ小屋まで降りて行きます。 6:35 a.m. 小屋発。 スカイライン沿いにはタニウツギ。そう言えば温泉街への道端にはウツギ(卯の花)がいっぱい咲いていました。もうそんな季節なんですね。 久々の中道を行きます。ほんと久しぶり。暫く前に降りに採った事はありましたが、登りはホント久しぶりです。前回登りに採ったのはまだ寒い頃じゃなかったっけ? 今日はかなり暑くなるとの予報ですが、早朝はまだ肌寒いくらいです。暫く登り身体が温まったところで上着を脱ぎます。ふ〜。 7:35 a.m. 岩棚着。 空は真っ青ピーカン色。気温はまだ低いですが日射しが強く肌が焼けて行くのが解ります。しかし下界に目を遣ると湿気が多く霞んでいます。春特有の天気ですね。 足元にはイワカガミやタテリン。日射しのおかげで満開です。 7:50 a.m. キレット上のピークで小休止。 キレットではサラサドウダンの蕾に御拝謁。これが咲くのももうじき。 キレットから登り返し、久々に凹角直登。邪魔なチョックストーンが落ちてしまい簡単なジエードルになっています。はい、人がいっぱい居たので木梯子はパスしちゃいました。 その上のコブシ(タムシバ)は結実した後が全くありません。花も咲かなかったんでしょうね。 そしていよいよ本命の一葉蘭。ワ〜オ! 大きなのが一輪、虫食いもなし。近年稀に見る大きさ美しさ。 傍の土手には延々とイワカガミ。見上げれば木漏れ日に輝く新緑。透過光で本当に光っています。 8:20 a.m. 北谷テラス着。 人混みを掻き分け先端へ。下界は相変わらず春霞に煙っています。 掘割道のドンツキにはエルガーフェイス。濃い青空を背景に白く輝いています。 岩稜帯からトラバース道へ。その降り口の木に何か赤いものが。あっ、ベニドウダンの蕾です。まだまだ小っちゃいですがきちんと紅い。 足元には延々とタテリン畑が続いています。 見上げると富士見岩尾根の日陰の岩肌から張り出した新緑が光を受け輝いています。 8:55 a.m. 上のテラス着。 仄暗い日陰から浮かび上がる新緑の美しさよ! この季節ならではの緑の競演。 御嶽山、乗鞍岳、白山が薄紫の霞に薄っすらと浮かび上がって見えます。写真にゃ映らんだろうなと思いながら白山をパチリ。 コントラストを強調してやっとこの程度にしか映っていませんでした。 テラス傍のシロヤシオ、チラホラと花が付いています。今年は希少ですから一応撮っておきましょ。 直下のガレの下にはピンクとライトブルーの競演。 ガレの上で今度は御嶽山にトライ。映るかな、映らないかな? あっ、なんとか見えます。あっ、乗鞍岳も。 9:15 a.m. 富士見岩着。 あっ、シロヤシオも。 9:20 a.m. 朝陽台で大休止。 すぐ傍に花付きの良いシロヤシオ。これをおかずにコンビニオニギリ。 近頃運動不足なので久々に二山! とは言えもうこの時刻ですから鎌はしんどい。じゃあお隣の国見へ。 望湖台からスキーゲレンデを通り国見峠、国見岳という事に。 9:35 a.m. でっぱつ。 先程の花付きの良いシロヤシオをもう一発。 自然学校前でトイレ休憩の後、遊歩道を望湖台へ。 遊歩道沿いのヤマツツジはまだ蕾ですが帽子も取れて濃い赤が覗いています。ミズナラは開き始めたばかりの新葉と一緒に白樺のような雄花が垂れ下がっています。 10:05 a.m. 望湖台着。 望湖台北側の石楠花はもう遅かったようです。それでもよさげなのをパチリ。 人混みを掻き分け掻き分けゲレンデへ。ゲレンデ途中から国見峠に落ちているルンゼを降ります。ルンゼ左岸側に顕著な踏み跡が出来ており最早登山道となっています。昔は右岸側の尾根の樹林帯の中に道があったのですが、誰も通らなくなった為踏み跡も消えてしまいました。こうやって登山道自体も姿を変えて行くのですね。 その新しい顕著な踏み跡を辿って行くと頬をピンクに染めたタテヤマリンドウがあると擦れ違う人が教えてくれます。指差す方を見ると、本当に頬を染めているではありませんか。貴重な新種?をご覧あれ。 国見峠から国見岳へ登り返します。ここも掘割道の土手の上に新たな道が出来ています。もう何年も前からですが。 掘割の中は雨水で荒れているので土手上の方が歩き易いですね。当然我々もこちらを使わせて頂きます。 暫く登ると背後の展望が開け藤内がよく見渡せるようになります。この景色、ホント久しぶり。 前方には先行したT尾さんの雄姿。 10:45 a.m. 石門着。 上でまったり。日射しは強いですが涼やかな風が汗を拭って行きます。 休憩の後は山頂へショートカット。ジネグが進み笹が姿を消しどこでも歩けます。 山頂の岩の最高点に立ち、二山完登万歳! えらい楽ちんな二山でした。 降りは国見尾根。界の岩を目指します。いやその前に定番の天狗岩、揺るぎ岩、藤内展望台が待っています。 天狗岩の下まで来ると、Iお父さんが若い?お嬢さん?となにやら話をしています。どうやら天狗岩突端まで登る事を薦めているようです。本人も行きたいならお手伝いしましょうか。お嬢さんはブタではありませんが、「ブタも煽てりゃ岩登る。」なんて昔はよく言ってましたなあ。これアニメのタイムボカンだったっけ? そこのセリフの「ブタも煽てりゃ木に登る。」のシャレなんですね。 このお嬢さん、やる気満々で身軽です。小柄な割に身体能力も高そうです。最初は恐そうにしていましたが慣れるとどんどん岩登りに嵌りそうです。いかん、また世の中に不幸の種を蒔いてしまったかな? 突端に立ちレビュファポーズを証拠写真としてT尾さんが撮影、それをお嬢さんのスマホに転送。ヤマップ?って言ったかな、それに掲載するそうです。お役に立てて私もHappy! 揺るぎ岩でも同様にレビュファポーズ。私も久しぶりに若いお嬢さんとお話しできて幸いです。これが今日一番の収穫だったかな? 天狗岩の下にもタテリン。光線の具合が良いのでまたパチリ。 その下の藤内展望台。ここも久しぶり。藤内全体が客観的に見れるので好い所です。今日も多くの人が蟻のようにぞろぞろと取付いているのが見えました。 不動谷への分岐を直進し尾根通しに降ります。不動谷は何年か前の水害で通行不可になってから分岐の看板も撤去されたようです。水害の後、何度か禁を犯して登った事はありますが、その後もっと荒れているでしょう。もう降る気も起りません。その先で北谷への分岐を分けダイレクトルートへ。 暫く降ると界の岩。昔の山岳寺と関係しているのか、それとも山岳信仰の修験者が穿ったものか? そこからが地獄の激降り。先週の日陰尾根もしんどかったですがここもしんどい。しんどいと思いながらも偶にはやらなきゃ体力は落ちる一方。ああこれくらい平気だった頃が懐かしい。 やがて不動沢の水音が聞こえてきます。それを聞くと元気百倍、この激降りももうすぐ終わる。 不動沢出合の河原に出たところでやっと一息、いや正面の愛知学連北谷小屋を横目に藤内小屋まで行っちゃいましょ。 藤内小屋前のベンチで小休止。Iさんが知り合いの人達とお話しています。顔の広い方ですなあ。 ひとしきり話し込み、話題が切れた所ででっぱつ。 あっ、タニウツギが満開。 中道バイパスから中道へ。木漏れ日の中を行きます。明るく爽やか。峠までがチトしんどいですが峠を過ぎればほぼ平坦。いやちょっとなだらかな登りかな? 中道に合流すれば後は降るだけ。 13:45 a.m. 駐車場着。 今日は久々に草臥れました。「いや一昔前まではこんなでは無かった。」なんて言うのは止めて素直に体力低下を認めましょう。後は如何にそれを遅らせるか。HMBもプロテインも活用して・・・。 そうそう帰りもA5のドライブを楽しみながら。 |
2024年05月18日23時50分00秒 記
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