名残雪Hike


左岸側壁から染み出した氷柱が綺麗です。
暖かな日射しの所為で真っ白に細かなヒビが入り常に崩落を繰り返しています。
ベルグラなどが常に崩落する音、これも春の風物詩。



20240303
3月3日桃の節句。お雛様の日です。早いですね〜。我が家系には女の子がいないので家を留守にしても問題なし。と言う事で今日も健康管理にハイキング。
日の出が早くなりました。真冬の寒さも無くなり、今日はシートヒーター無しの軽太郎君で。

6:35 a.m. 中道駐車場着。
この時刻、既に周りは明るくなっています。ついこの前まで真っ暗だったのになあ。
車の中で靴を履きます。そうこうしている内にIさん達もご到着。

7:00 a.m. でっぱつ。

山頂辺りが白いです。あれは霧氷ですね。
今年は酷い寡雪でした。雪の名残を求めて本日も本谷。中道の行き方、忘れてしまいそう。
今日はOさんも本谷。皆でのんびり辿りましょ。
スカイラインから脇道に入ると薄っすらと雪化粧しています。降りたての新鮮な軽い雪です。その中に霰も混じっています。夕べ降ったものでしょう。
谷に出た所で小休止。着込んでいたものを脱ぎ体温調整。
明るい谷を行きます。気温は低いようで先週より氷柱が多いです。

先週バイカオウレンの蕾を発見した所、眼を凝らして見ると蕾が沢山出ています。そして先週の蕾は? 咲いていました。初物Get!

滝の周りに着いた氷柱が綺麗です。岩にも所々に透明氷が張付いているのでスリップしないように気を付けて〜。

そんな中、ふと目の前に馬酔木の蕾、かなり膨らみもう咲きかけています。ここ日当たり良いからね〜。


7:55 a.m. 不動滝着。

ここも氷柱がいっぱい着いています。
巻道を行くとカールした霜柱がいっぱい。この艶、まるで巻き毛のよう。カルポーの巻き毛の少年像を連想させます。

再び谷に降り暫く行くと大岩下のダイモンジソウ畑。当然この季節、花は有りませんがその傍に大きな氷柱。こうやっていつも水が染み出しているからダイモンジソウも大集落が築けるのでしょう。


8:25 a.m. 大岩上の日向で小休止。
気温はそこそこ低そうですが、風も無く春の日射しを浴びて極楽極楽。
行動食を摘まみながら世間話に華が咲きます。

先週同様小滝連続帯から周りに雪がチラホラ。
そしてこれも先週同様上、倒木の小枝にコーティングされた透明氷が綺麗です。先週より大きくなったような・・・。

先週見つけたタテリンの蕾、日が当たっているのに開いていません。そう言えば蕾もかなり小さめ。開花するにはもう少しかかるかも。
そして右岸バンドへ。バンド下の小滝の氷柱も先週同様の様子です。

バンドを乗越し暫く行きます。大黒滝はどんなかな?
滝芯は水が流れて氷はありませんが両横にはそこそこ。先週よりずっと綺麗です。

薄化粧の中、巻道を行きます。雪が半端に着いている為に滑り易いです。
最難関の縦樋滝の巻道、最後の岩の乗越と谷への降り口のへつりがグレードがW級くらいあります。渋〜。
谷に降り立ち一安心。目の前にはV級程度の乾いたクラックが待っています。あ〜気持ちよさそう。ワクワク。


9:50 a.m. 潜り岩上で小休止。
左岸側壁から染み出した氷柱が綺麗です。暖かな日射しの所為で真っ白に細かなヒビが入り常に崩落を繰り返しています。

ベルグラなどが常に崩落する音、これも春の風物詩。

ここから先は先週同様薄化粧の中を行きます。ただ雪が締まっており歩き易いです。
雪を被った葉っぱの中、馬酔木の花芽が膨らんでいます。季節通りに忘れる事も無く開花時期を待っているんですね。

ウメバチ地帯のクラックももう氷は無く水が流れているだけ。難なく越えて行きます。振り返れば鉄塔がもうあんなに低くなっています。

右手屏風岩の上に大量の氷柱。下の方にもいっぱい着いています。それがあちこちで崩落しています。まあ直撃を受ける事はありませんが。

モウセンゴケ地帯の露岩にも相変わらず氷がベッタリ。綺麗ですね〜。

ドンツキ直下の露岩帯も綺麗です。氷の階段ですね。


10:45 a.m. ドンツキ着。

最後の詰め、大黒尾根への凹角を攀じます。途中大きな氷がベッタリと着いていますが難なく通過。後は尾根道を大黒岩へ。
先週は大黒岩の下、一面にベルグラが張付き、スッテンコロリンして展望台へ行くのを断念したのですが、今日は難なく通過。

11:00 a.m. 大黒岩展望台着。

腰を下ろして大休止。お日様燦々、全くの無風。時折薄雲が太陽を覆います。周りの雲が光り彩雲として輝きます。こりゃ天国や〜。

11:20 a.m. でっぱつ。
今日は中道を降りよう。と言う事で、取り敢えずトイレ休憩に自然学校へ。
一ノ谷新道と合流するとまたまたポッカポカ。こちらは融雪も進み殆ど雪がありません。
最後の雪の斜面に出る頃には子供達の歓声が。今日は天気も良いしきっと広場は賑わっていることでしょう。
広場に出ると思った通りそり遊びに興じる子供達が。いやお父さんお母さんも一緒になって童心に戻っているようです。のどかですなあ。
同時に霧氷が目に飛び込んできます。ああ、まだ融けずに残ってくれてたんだ〜。

休憩後は中道へ。遊歩道沿いの霧氷が青空に映えて綺麗です。

ちょっと近付いて〜。


11:55 a.m. 富士見岩。

ここでお母さんは念の為アイゼンを着けます。いや、アイゼンワークのトレーニングの為?
我々は半ば凍った道を滑らせながら降りて行きます。いや中道って本谷より楽しくない?本谷、こんなに凍ってなかったもん。
ガレ場の上から霧氷をパチリ。この辺が限界でしょう。

その後も滑る滑る。こりゃ面白れぇ。あっという間に上のテラス。

この先富士見尾根末端の岩稜帯までで氷もおしまいでしょう。
トラバース道を楽しみ、岩稜帯も楽しみながら降りて行きます。
道端の凍結はなくなりましたが意外に下の方まで雪が残っています。側面の霜柱も。北面で日が射さないから融け難いのでしょう。意外に気温も低いままなのかも知れません。
キレットには陽が射し乾いています。乾いた岩のフリクションを楽しみながら一登り。
その先で先行しているお父さんが道を外し南側へ。おしっこかな?と思っていたら、「咲いてる。」
なんとこの辺り、タテヤマリンドウ畑。凄い凄いそこらじゅうに咲き誇っています。下手に歩くと踏み潰しそうです。いや、もう踏んじゃった。

後はひたすら降るだけ。普段とは違う午後の光線の景色を味わいながら。


13:35 a.m. ロープウェイ下。
マンサクはどうかな? と目を遣ると仄暗い木陰の中に日を浴びた花が浮かび上がって見えます。お〜、綺麗綺麗、もう満開に近いです。
近付いてみるとほんの少しの間に日陰に入ってしまいました。クソッ、撮れんじゃん。
ダメ元で真下から。一枚。

その後裏道バイパス合流点すぐ下のマンサクは殆ど花を付けていませんでした。どうやら木自体が弱っているようです。北谷テラスのマンサクもここ最近殆ど花を付けていません。

14:00 a.m. 駐車場着。

眼で見る限り山頂付近の霧氷はもう消えてしまったようです。
今日も一日楽しませて頂きました。
さあ帰り支度帰り支度。


2024年03月04日10時35分00秒 記



大きなサイズの写真はtanuo's fotolifeでご覧下さい。

Top Page へ