ピーカンHike


慌てて自然学校へ引き返します。これも年の所為?
一時期【岳人の魂】なんて言われていたツルハシを置き忘れるなんて!
tanuoさんもう引退した方が良いんじゃない? なんて言われそうです。



20240114
昨夜リハビリ卓球から帰宅したかみさんが、「凄く風が強いよ。寒くなるから明日は止めたら?」
午後一時時雨れたようでちょっと荒れ気味だそうですが、私は一日中お炬燵の中。外の世界は解りません。
「あっ、そう?」水曜日に痛めた腰が気になりますが約束しちゃったし〜。
縁側に布団を干していてちょっと腰を捩ったらギックリ。年寄りはこんなもんです。

6:25 a.m. 中道駐車場着。
明け始めた空の下、街の明かりが煌めいています。
四日市の灯りがとても綺麗ね四日市、ピンクライト四日市〜♪
今日もA5。シートをスライドさせ車内で靴を履きます。軽太郎と違い室内広々、靴も履きやすいです。
仕度をしている内に空も明るくなってきました。そうこうしている内に皆さんもやってきました。

6:55 a.m. でっぱつ。
昨日の時雨れはこちらでは雪だったそうです。そう言えば湯の山駅辺りから一部凍結してましたわ。そして中道駐車場も真っ白。当然雪を求めて今日は本谷。
要らないかもしれませんが一応ツルハシ、アイゼンを持って行きます。
スカイラインから見上げる御在所がほんのりピンクに染まっています。薄っすらと霧氷も着いているようです。

谷に出た所で一休み。すっかり明るくなった空は雲一つない晴天。まさにピーカン、それに谷筋とあり無風、日が当たるとポカポカです。
日溜まりを求めて沢を辿ります。

まだ雪は少ないですがこれが返って滑り易いです。それでも楽しい雪道歩き。「おっとっと〜!」などと言いバランスとりながら行きます。

そうこうしている内にもう大岩の下。

この季節、大岩の上は日陰。腰を下ろしている皆さんの前を素通りしてその上の日溜りで休憩します。
お日様燦々、全くの無風。ほんと極楽極楽。見下ろすと下は日陰で如何にも寒そう。時刻は8:40 a.m.

皆さんここでアイゼンを着けたようですが無精者のtanuoさんは未だ。6,000円で買ったMade in Chinaのアイゼンデビューはもう少し先延ばし。
ChinaじゃなくてR.O.C(台湾)だったかも。それなら粗悪品ではないかもしれません。
右岸バンドの乗越に手間取ります。やっぱりアイゼン着ければ良かったかな? ツルハシのピックを支点に強引に腕力登攀。ツルハシ持ってきて良かった〜。
見上げると冬枯れで葉っぱを落とした枯枝越しに60m鉄塔。「へ〜、こんなふうに見えるんか。」

そしてその先には大黒滝の氷結。

真下まで行って仰ぎ見します。

この辺り、空が開けて明るく雪景色が綺麗です。


巻道から谷に降りると正面に潜り岩。左岸クラックに取付いている二人をパチリ。

Iお母さんと登り終えると後続が真下に。ワイワイガヤガヤと賑やかです。いいなあ、若いって。


10:10 a.m. 休憩もそこそこにでっぱつ。
新雪を踏みしめながら行きます。


10:20 a.m. ウメバチ地帯の左岸側、美味しそうな氷がベッタリと着いています。頂きま〜す。

この先は結構雪が付き、その雪が段差を埋めてくれて夏場より登り易いです。この段差がすべて埋まり平らなU字溝のようになるのももうじき?
歩を進める内にモウセンゴケ地帯。いや近年モウセンゴケはすっかりミズゴケに追いやられて数が減りました。その岩の雛壇に氷が着き氷瀑となっています。

ドンツキが近付くといよいよ氷瀑地帯も綺麗に。

ドンツキから大黒尾根へ。

11:00 a.m. 大黒岩展望台着。
狭いテラスに4人で陣取ります。大黒岩で風が少しあったものの展望台では殆どなし。お日様燦々の日溜りはまさに天国。おまけにこの眺望は何?

本当に雲一つないピーカンの晴天。遠くの山裾には薄い靄がかかっていますが山並み自体ははっきりと見えます。富士見岩尾根の隣にデカイ御嶽。中ア、八ツ、南ア、ずっと離れて富士山。右手紀伊の山並みも靄の上に浮かび上がりまるで山水画の世界。

11:20 a.m. 大休止の後は山頂広場めざしてでっぱつ。
一ノ谷新道と合流すると南斜面。強い日射しと雪の照り返しで大汗をかいてしまいました。


11:40 a.m. 自然学校前のベンチで休憩。
入口の寒暖計は+5℃。この気温でこの日射し、そして殆ど風無し。温かい筈です。
背中に刺して置いたツルハシを雪の小山に刺しておきます。
前のそり広場では子供達がそり遊び。のどかですね〜。


11:50 a.m. でっぱつ。
望湖台をパスり中道から降ります。
中道に向かう途中、山頂の横からイブネが望めます。佐目峠の向こうに武奈ヶ岳。真っ白の峰が連なっています。彦根の街並みの奥には琵琶湖が見えます。「あっ、ここも望湖台!」つい見惚れてしまいます。

裏道降り口からも鈴鹿北部の山が綺麗です。伊吹山も頭を覗かせています。藤原、竜、釈迦ヶ岳の上には長大な白山。少しピンク色を帯びて見えます。
ずっと右に離れて北アルプス、乗鞍、御嶽と続きます。しかし良い天気。未だ雲ひとつ湧いてきません。

朝陽台へ続く遊歩道を途中で折れ、富士見岩直前で気付きます。「あっ、ツルハシ忘れた。」
先に行くように伝えて、慌てて自然学校へ引き返します。これも年の所為? 一時期【岳人の魂】なんて言われていたツルハシを置き忘れるなんて! tanuoさんもう引退した方が良いんじゃない?なんて言われそうです。
そり広場まで戻るとなにやら白いものが大量に飛んでいます。よく見るとシャボン玉。なにかのイベントですかねえ。周りの子供達も大はしゃぎ。

そして自然学校前にはポツンと取り残された私のツルハシ。おうおうどこへも行かずちゃんと待っててくれたか。ういやつじゃのう。
背中に刺し速足で引き返します。
皆さん待ってくれていたようで、富士見岩とすぐ下で合流。「誰かに持って行かれなくて良かったね。」なんて言われます。私にとっては長年の苦楽を共にした相棒ですが、客観的に見て50年前のウッドシャフト。今時誰も見向きもしませんわなあ。

本谷上部では強い日射しで湿り気を帯びていた雪も中道上部では日陰という事もありパサパサの良い雪です。こりゃあ気持ち良い。乾いた雪の感触を楽しみながら降って行きます。

12:25 上のテラス。

全く雲が湧く気配なし。富士山もまだ見えています。

12:40 エルガーフェイスも目地の雪が殆ど消えカラッカラ。


12:55 北谷テラスで小休止。

キレットからの登りもスタンスに着いた雪を払いながら乾いた岩を楽しみます。

13:30 お地蔵様にお参り。


13:35 岩棚まで降りて来ました。

山よさよなら、ご機嫌宜しゅう。また来週も笑っておくれ〜♪

14:10 駐車場着。

まだまだ続くよドッピーカン。午後の日射しに輝く御在所も久しぶり。
しかしまあ本日はとんでもない事をやらかしてしまいました。こうやって徐々に認知機能が失われて行くのでしょう。
Iお母さんがどこかを傷めていたのをすっかり忘れていた。と言います。
そこで思い出しました。私も腰を傷めていた事を。いやすっかり良くなっています。やはり運動不足が原因?
認知機能は衰えても体力は老いてますます盛んなtanuoさんです。よっしゃ〜、また頑張ろう!


2024年01月15日12時50分00秒 記



大きなサイズの写真はtanuo's fotolifeでご覧下さい。

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