雪、降らないねえ


一ノ谷新道と合流し最後の笹原から広場に顔を出した途端、凄い強風。
身体が押し戻されそうなほど。その風がまた途轍もなく冷たいです。
冷たい強風に逆らいながら自然学校前へ。



20231217
本日から急に寒くなるとの事。もしかして昨日の雨が雪だったって事も考えられます。それで出かける前に先日net買いした安物アイゼンとスパッツを車に放り込んで来ました。
ツルハシはまだ良いでしょう。だって重いんだもん。
車に乗り込むと、外気温7℃の表示。1,000m上がって気温が6℃下がっても0℃くらい。まだ凍ってないかな?
菰野町に入っても外気温は7℃、湯の山駅でやっと6℃。そして中道駐車場に着き薄明かりの中御在所を見上げると・・・、真っ黒。いらんもん持って来ちゃった。当然車に置いて行きます。

6:30 a.m. 中道駐車場着。

やっと東の空が明るくなってきました。
スカイライン側との仕切りが解放され逆にその仕切りでスカイライン入口を塞いであります。やっとスカイラインが閉鎖されたようです。
エンジンかけっぱなし、ヒーター入れっぱなしで靴を履きます。だって寒いんだもん。
準備しているとIお父さんがやってきました。早っ、もう着いてたんですね。でも慌てない慌てない、もう少し明るくなってからでっぱつです。だってラテの電池換えてないんだもん。先週電池を用意しておこうと思いながら買うのを忘れてました。

6:45 a.m. でっぱつ。
先週同様薄明かりの中を行きます。ルートは?言わずと知れた、また本谷。風が強いので尾根道はパス。
薄暗い樹林帯を行きます。沢に出た所で東の空が輝いています。やっと日が射し始めました。いや、来週こそはラテの電池忘れないようにしましょ。
着込んでいたものを脱ぎます。いくら寒いと言っても風のない樹林帯、そこそこ汗をかいています。「あ〜、スッキリ爽やか。」
だんだん明るくなってきました。防寒テムレスのおかげで濡れた岩に触っても冷たくありません。そして濡れる事もありません。まるビの味方、防寒テムレス。お手ても蒸れない、防寒テムレス。


7:15 a.m. 不動滝着。

夏場はきつい巻道もこの季節は涼しいおかげか辛さ半分。インタークーラーが効いてオーバーヒートしないで済みます。人の身体も車並み?


7:30 a.m. 大岩着。
傍のムラサキシキブがまだ綺麗な色を保っています。いつまで持つのか雪に埋もれるまでの楽しみにしておきます。

ん?写真がブレブレですね。如何せんまだ薄暗くて光量不足、コンデジはシャッター速度優先で露出を決めているので三脚でも使わない限りブレちゃいます。悪しからず。

冷えている所為かおしっこが近いです。ちょっと登って用足ししてから休憩。世間話をしながら燃料補給。
身体を冷やし過ぎない内に行動開始。
小滝連続帯を巻き右岸バンドを乗越し大黒滝へ。少ないですが水を落としています。でもこの水量では昨日はあまり降らなかったようですね。


8:10 a.m. 潜り岩の上で小休止。コンビニオニギリを頂きます。
気温は低いですが風が無いのが救い。今日なんて中道行ってたら凍えていた事でしょう。
休んでいる内に曇りがちだった空も青空が覗き始めました。雲脚が早く風の強さがうかがい知れます。
そう言えば今日は人と会いませんね。雪で谷が埋め尽くされないと魅力無いですわなあ。早く降れ降れ雪こんこん。

今日はかなり下から雪の痕跡は有るのですが雪景色と言うには至りません。せいぜい笹の葉の上に粉雪が乗っているだけ。
一月前の初雪は潜り岩の上から景色が一変するほどの白さでしたのに。今日も雪無しの涸れ沢を詰めて行きます。
雪が無いので真っ黒のお父さんのケツでもご覧あれ。

振り返ると下界の街並みが綺麗です。雲は多いですが結構遠望も効いています。そして正面ドンツキの上空には目まぐるしく雲が流されて行きます。

左岸屏風岩が日に照らされています。暖かそうですね。

そしてドンツキから大黒岩へ。

8:45 a.m. 大黒岩展望台着。

ふたり並んで特等席に陣取ります。後ろの岩が風の直撃を遮ってくれます。日が当たるとポッカポカ。雲がかかるとやはり底冷え。
リッツをつまみに世間話。その内、寒さに耐えきれず退散。自然学校前の日溜り目指してでっぱつです。
一ノ谷新道と合流し最後の笹原から広場に顔を出した途端、凄い強風。身体が押し戻されそうなほど。その風がまた途轍もなく冷たいです。
冷たい強風に逆らいながら自然学校前へ。

9:00 a.m. 自然学校着。

ん? 霧氷が樹枝にべっとりと着いています。写真を撮りにまた先程の笹薮出口まで。「う〜、ちゃっぷい、ちゃっぷい。」

この霧氷、霧氷と言うより雨氷のように透明です。これは自然に出来たものではありませんね。人工降雪機が風上で動いているのでその水滴が飛んできて出来たもののようです。
自然学校前に戻り一息入れます。風の陰でもあり、日が当たるとポッカポカ。時間的には先週同様二山ペースなのですが、この強風の中を行く気がしません。
それこそ峠道なんてもろに西風を受け、目出帽無しでは右半分凍ってしまいます。
と言う事でIお父さんと示し合わせて望湖台へも行かず中道に直行。中道の方が峠道より暖かいに決まってます。上の方がちょこっと凍っているでしょうが、それも楽しみです。
と言う訳で、9:20 a.m. 下山開始。

9:25 a.m. 富士見岩着。

ここからの降りが滲み出した水が凍っていてよく滑る所。でもそれほど凍っていませんでした。
ところがどっこい、流石の中道。登って来る人がやはり多いです。若いお姉さん方の黄色い声を聞くだけでエロ爺はもう有頂天。遠くからでも聞こえて来る声に期待を膨らませながら降って行きます。
凍った所を楽しみながら、お姉さんの声を楽しみながら降りて行くとあっという間に岩稜帯通過。もうここから下はカンカラカン。それでも峠道よりは面白いかな?
思った通り風も峠道ほど強くなく、陽が射すとポッカポカ。降りは楽しい日溜まりハイク。どんどん飛ばして降りて行きます。

キレットを登り返すと釈迦が暖かそう。

お日様に照らされてお地蔵様も暖かそう。

岩棚で振り返ると御在所がデーン。正面には青空の下、広がる伊勢平野、伊勢湾、知多半島、渥美半島・・・。

オバレ石の奥に赤い実を付けた大木が。近付いて見るとソヨゴでした。クロガネモチかと見紛うほどの実の付きよう。


10:55 車に帰着。
なんと11時前に降りて来ちゃいました。

冷え切った身体も中道の降りで暖まったし、汗もあまりかいていないし、今日も温泉はパス。
節約節約、老後は節約生活です。
先週と違い、今日は全然草臥れて無いし。


2023年12月17日17時15分00秒 記



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