やっと二山


沢筋の道の楽しみも左岸沿いの高巻きに移るともうお仕舞。
最奥堰堤を越え暫く行くと三滝川渡渉点。
ここで最後の小休止。いやはや疲れました。
長石谷は長かった〜。



20231209
今日はT尾さんとIお母さんがお休み。Iお父さんと二人です。
昨日くらいからまた10月並みの暖かさ、きっと雪も消えているでしょう。
一応ヒーターを入れて来ましたが先週よりずっと温かいです。シートヒータ付きの車で来なくて大正解でした。

6:10 a.m. 中道駐車場着。
日の出が遅くなりました。ロープウェイ山頂駅舎の照明だけが明るく周りはまだ真っ暗です。

さすがにヒーターを切ってしまうと寒いのでエンジンかけっぱなしで車内で靴を履きます。長時間アイドリングしていても軽太郎のガソリン代なんてしれたもの。tanuoさん、これくらいなら太っ腹です。
そうこうしている内にIお父さんも到着。もう少し辺りが明るくなるまで車の中で待機します。だってラテの電池なんてもう何年も入れっぱなし。電欠で明かりは点きませんから。しかしまあ無精になったものです。現役の頃は毎週新品の電池に入れ替えていたものですが・・・。

6:35 a.m. でっぱつ。
日の出前の薄明かりの中を行きます。天気は好さげですが東の方が曇りがち。モルゲンロートは望み薄でおまけに霧氷もなく真っ黒の御在所です。この気温では当然ですね。
今日も本谷、中道の様子(記憶)がどんどん薄れて行きます。
落葉を踏みしめながら樹林帯を行きます。沢に出た所で東を望むと雲が輝いています。あの雲の向こうにお日様が居る筈ですが、この様子ではやはりモルゲンロートは見れなかったもよう。
お喋りしながら明るくなった沢を行きます。

7:05 a.m. 不動滝着。

滝の奥は完全に日陰。春になるまで日が射す事はありません。右側側壁が朝日に赤く染まっています。
巻道から再び沢に降り暫く行くと先行者がひとり。我々が明るくなりかけてからですから、また随分と早く出たものです。そう言えば後の方からも人の声が聞こえます。今日の本谷は賑やかです。

7:20 a.m. 大岩着。

登り付く直前、気を抜いたらズルッと滑ってしまいました。まさにヒヤリハット、だてにヒモに頼らずに行くのもダメですね。
スラブ表面に付いた薄い苔が夜露の湿気で滑り易くなっています。完全に乾いてしまえば軽快なフリクションなんですが。
小休止しながら世間話に華が咲きます。
左岸側のムラサキシキブがまだ鮮やかな実を付けています。上の方にも鮮やかなものが。いつまでもつのやら永い事楽しませてくれます。

小滝連続帯を巻き最上部へ。ここのムラサキシキブはかなり前から褐色に色褪せています。
岩の突端から下を俯瞰します。雪が多いとここを直滑降できるんですよね。シリセードで。
右岸バンドから大黒滝、縦樋滝を巻き潜り岩へ。

8:00 a.m. 潜り岩の上で小休止。コンビニオニギリを頂きます。
曇りがちだった空にもやっと青空が。雲が結構な速さで流れています。谷の中は全くの無風ですが山頂付近はそこそこ吹いていると思われます。
休憩を終え歩き出そうとすると急に右岸側壁に日が射します。辺りも急に明るくなります。巨大なレフ版ですな。

背後の岩を乗っ越すと先週は真っ白の世界になりましたが、今日は全くの雪無し。岩の上の水溜りも凍っていません。気温が高い筈ですわ。
その後もずっと雪無しの濡れた岩屑の沢筋。雪の世界はまだまだお預けですね。
曇りがちながら時折青空が覗きます。そんな写真ばかり載せていたらずっと晴天だったように見えますね。


8:35 a.m. 大黒岩展望台着。

ロープウェイも動き始めました。9時からの営業運転前の試運転ですね。やはりお客さんの減少を見越して搬器の数も少ないです。
東の空は全く遠望が効きません。大きな雲もさることながら、全体に靄がかかっています。黄砂の影響なんでしょうか?
休憩後は山上公園へ。

9:00 a.m. 自然学校着。

辛うじて雪が残っていた・・・、いやこれは人工降雪機の雪ですね。
思ったより風が穏やかです。東の雲の動きが変です。ゆっくりと左側へそしてせり上がって来ます。これは南風ですね。普通南風は天気の崩れの予兆ですが、予報では明日も晴れ。よく判りませんね。
でもおかげで西風が和らげられているのならノープロブレム。
小休止の後は望湖台へ。

9:20 a.m. 望湖台着。

穏やかな良い天気です。琵琶湖ははっきりと見えませんが。
峠道を降ります。多少西風は冷たいですが先週程ではありません。展望岩から掘割道に入ると風も無くなりほっとします。雪があると嵌りまくって嫌な所なのですが、この季節は極楽です。

9:55 a.m. 武平峠着。

Iお父さんとはここでお別れ。午後から用事があるそうです。私は久々に二山、鎌へ登り返します。
永らく無精していましたから堪えるかと思いましたが意外に軽快に。尾根筋に出ても西風はさほど強くなく助かりました。
望湖台で見た雨乞岳は山頂まで見えていましたが、こちらからは山頂部が雲に覆われています。やはり天気は下降気味かも。


10:20 a.m. 展望岩着。

菰野町の方は日が当たっています。御在所にも。それでも靄が濃く霞んでいます。やはり季節外れの黄砂の影響なんですかね。

10:45 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

久しぶりの山頂祠への参拝、本当にご無沙汰でした。
その横で小休止。リッツで塩分と糖質補給。多少疲れましたが今のところバテてはいません。
降りは手っ取り早く三ツ口谷にするか久しぶりに長石谷にするか? それとも馬の背のヌクヌク尾根で楽ちんするか?
今年の夏のイワタバコの花は蛭が恐くて長石谷へ行っていません。じゃあ久しぶりに長石谷。荒れ具合も気になりますし。ただ、長〜い長石谷、駐車場まで私の足がもつかどうか?
と言う訳ででっぱつ。

すぐ傍まで崩壊した恐〜い降りを過ぎ岳峠へ。

そして長石谷へ。
ん?結構ルートが変わっています。そして荒れています。降り積もった枯葉に埋もれた踏み跡が記憶と交錯しており、通い慣れた道と言うよりルートファインディングを強いられます。遠回りする事もありますがこれが楽しいです。

犬星谷との合流点が近付くとやっと記憶と同様の道になりました。こちらは多少違っていますがほぼ記憶通り。無駄に遠回りする事もありません。
綺麗な谷筋の写真を撮る余裕も出て来ました。

沢筋の道の楽しみも左岸沿いの高巻きに移るともうお仕舞。最奥堰堤を越え暫く行くと三滝川渡渉点。ここで最後の小休止。いやはや疲れました。長石谷は長かった〜。
しかしまだ駐車場までの車道の登りがあります。いやいや雲母峰から降りて湯の山温泉街を登って来る事を思ったら屁でもありません。もうあんな事は出来ないほど年を食ってしまいましたが。

12:50 駐車場着。

あれっ?いつの間にやら滅茶苦茶良い天気。
心地良い疲れを感じながら帰途に就きます。


2023年12月10日10時45分00秒 記



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