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一週空けて今日はもう19日。後10日ほどで師走です。まさに光陰矢の如し、年食う筈ですわ。 予報通り寒いです。しっかり冬モードでお出かけ。車に乗り込むと外気温8℃の表示。ヒーターが効くまで暫し我慢、そろそろシートヒータ付きの車に替えなければ。 6:10 a.m. 中道駐車場着。 まだ辺りは薄暗くロープウェイ山頂駅の照明だけが浮かび上がって見えます。 暫くすると山肌がモルゲンロートに染まり始めました。目を凝らして見ると山頂部が白くなっています。あれは霧氷かな? 外に出るのも億劫なので車の中で靴を履きます。準備をしているとIさんご到着。外に出るとちゃっぷいちゃっぷい。ダウンベストの上からジャケットを羽織りますがそれでも寒い。寒さにもえろう弱くなりました。 6:45 a.m. でっぱつ。 中道にするか本谷にするか? 尾根筋は風が強く寒そうです。じゃあ風のない本谷で。これだけ冷え込んでいれば蛭の心配なんて皆無。途中でゆっくり立ち止まっていてもやられる心配はありません。全く好い季節になりました。 足元を気にする事も無くのんびりと疎林帯を行きます。歩き始めるとだんだん身体も温まってきて暑いくらい。そりゃこんなに着込んでいたら暑い筈。と言う訳で沢に出た所でジャケットもベストも脱ぎます。あ〜、すっきり。 Iさん達は早々とアイゼンまで持ってきているとか。流石にまだ凍っては居ないでしょう。 上着を脱いで身軽になり沢沿いに登って行きます。今日は水が多いです。昨日時雨れたそうなので山頂部は雪だったのかもしれません。名古屋でも寒かったですから。 7:25 a.m. 不動滝へは回らずそのまま巻道へ。はい、この季節はもう陽も当たりませんので。 和かな日を浴びながら行きます。右岸側は日陰なのでなるべく左岸側を辿って。 7:45 a.m. 大岩着。 大岩左岸側のムラサキシキブが陽に照らされて鮮やかです。 大岩上の平らな所は日陰。日向を求めて少し上まで行きそこで休憩。 あちこちにムラサキシキブの実が鮮やかです。今まで気付きませんでしたがこんな所にもあんな所にも。紅葉も殆ど散り果て花の無いこの時期、唯一鮮やかで目の保養になります。 一休みした後は巻道から大黒滝の谷へ。 右岸バンドを乗越すと眼前に大黒滝。今日も滝らしく水を落としています。通常は涸滝なので水があるって事はいつもより水量が多いって事です。昨夜はそこそこ降ったようです。 縦樋滝の巻道、振り返るとあちこちにユキヤナギの蕾のようなものが付いています。コブシ(タムシバ)ですね。しかしこの付きよう尋常ではありません。今年の春はあまり咲かなかったので来春は表。かなり期待できそうです。 そんな事を話しながら谷に降りるともう潜り岩。少し湿ったクラックを楽しみながら登ります。 8:40 a.m. 潜り岩の上に辿り着くとあちこちに雪が。 眼下の木々を見下ろすと枝の上にチラホラと落ち残った雪が見えます。 昨夜はこの辺り、雨ではなく雪だったようです。今朝、下から霧氷のように見えていたのも、木の葉に降り積もった雪だったんですね。 そりゃ寒かった筈ですわ。でもこうやって陽が射し気温も上がると儚く融けて行きます。初雪も楽しめたし、今日も大儲け。 コンビニオニギリでエナジー補給した後は薄化粧の雪景色を楽しみながら行きます。 曇ったかと思えば直ぐにまた陽が射します。上空の雲の動きが速いです。谷の中なので風はあまりありませんが、この雲の動きでは稜線はそこそこ吹いているでしょう。中道なんて寒かったんじゃないでしょか。 Iお母さんが手袋を濡らしてしまい手が冷たいと言っています。折角防寒テムレスを持ってきているのに。まあ濡らしても大したことは無い気温、晩秋から初冬といった天気ですから余裕で濡らせます。私の手袋ももう指先が濡れています。掌全体で身体を支えるのではなく指先だけで摘まむようにバランスを取る。なんて言うのも老練なテクニックのひとつですね。 ドンツキから大黒尾根へ。ここも手を濡らしやすい所です。なるべく指先だけでホールドを摘まむようにバランスを取って〜。 9:35 a.m. 大黒岩展望台着。 特等席に並んで景色を楽しみます。今日は靄が多く遠くの山が見えません。 ロープウェイの搬器が数珠繋ぎ、お客さんが多いって事は帰りはかもしか大橋には回れません。今日も温泉はパスして湯の山駅手前から千草方面へ折れ新名神側道へ出るか。 尾根を引き返し一ノ谷新道から山頂広場へ。 雪掻きした後の雪の山があちこちに出来ています。一面雪の世界になるのももうじき。 小休止の後は望湖台へ。 10:25 a.m. 望湖台着。 手前の西尾根が真っ白です。立木もすっかり葉を落とし、稜線にはセピア色の縞模様。 西の空はどんよりとしていますが雲は薄く北風小僧の寒太郎が来ているようには見えません。遠く彦根の街が白く光って見えます。 降りはいつも通り峠道。記念碑広場へショートカットします。この辺り、どこでも歩きができるようになるのももうじき。 峠道にはもう雪はありません。南面ですから融けるのも早いです。嵌り込むくらいの積雪、待ち遠しいですね。 西側からの風もさほど感じないままどんどん飛ばしてもう武平峠。 高度を下げて来ると気温も上がり暑いです。そしてまだ紅葉も残っています。暗い陰から浮かび上がるシロモジの黄葉が鮮やかです。 11:10 a.m. 武平峠着。 鎌まで行くにはもう遅い。すっかりひと山が板に付きました。当然スカイラインへ降ります。 見上げると紅葉、黄葉。この辺りはまだまだ秋です。 スカイラインもまだまだ秋です。 ショートカットして登山道へ。ずっと秋が続きます。 12:05 a.m. 駐車場着。 見上げる御在所にはもう雪は見えません。乾いた岩肌がスッキリした表情を見せています。 皆さんお疲れ様でした。お片付けを済ませ帰途に就きます。 温泉街バスセンター前では交通整理。信号前で車を止め通行制限しています。これならかもしか大橋まで行けそうですが、万一を考え直進。湯の山駅方面へ。 気温も低いし汗もそんなにかいてないし、温泉諦めお家に直行。 |
2023年11月20日11時00分00秒 記
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