奥ノ沢 紅葉狩り


休んでいるとどんどん薄雲が広がって行きます。
「天気の崩れが早まったかな?」なんて思い、そろそろ降る事に。
ここからはもう登りはありません。ひたすら降るだけです。
どんどん飛ばして行くとあっという間に奥ノ沢分岐の鞍部。
色付きの方はまだ早いかと思っていましたがまずまずです。



20231105
今日はお久の奥ノ沢。宮妻峡からです。
先週殊の外寒かったので今日は冬装束予定。しかし前夜暑くて寝苦しかったのでまた夏装束を引っ張り出しました。天気も降り坂、気温も高いままでしょう。
久しぶりの宮妻峡、ミルクロードを南進し危うく右折信号を通り過ぎるところでした。はい、この交差点に在ったコンビニが更地になっていたものですから。照明も無い真っ暗な信号、そりゃ見落とす事もあるでしょうなあ。丁度赤信号で停止、そこで気付き慌てて右折車線へ。ミスコースは避けたもののコンビニが無いんじゃ昼飯抜き? いえいえその向こう306号線との交差点にもありました。
なんとか餌を調達し水沢へ。そして宮妻峡へ。

6:30 a.m. 宮妻峡駐車場着。
もう皆さん準備万端整っています。急いで仕度にかかります。

6:45 a.m. でっぱつ。
歩き出すと忘れかけていた辺りの様子が思い出されます。最近あまり来てないからなあ。今年の春も来なかったし・・・。
渡渉していきなりの急登。そうでしたそうでした入道新道はこんなでした。尾根に出るまでが大変なんですねえ。
皆さん冬仕度が仇となり大汗かいています。私ゃ急遽夏モードに替えたおかげで助かりました。大汗かきかきなんとか尾根へ。
朧げな記憶と照合しながら行きます。ん?蕨畑はもっと下だったような・・・、その上の馬酔木トンネルはもっと長かったような・・・。
げに人の記憶の曖昧なことよ。
そして尾根の樹林が切れかける頃には右側に鎌尾根。その右後ろには鎌、御在所、そして釈迦。真後ろには雲母峰。
ちょっと霞んでいますが中腹から下は綺麗な紅葉に染まっています。

近場にもカエデの紅葉。ウリハダカエデかイタヤカエデか。

樹林帯が切れる頃には笹原が・・・、ええっ、笹原が無い! 地表は雑草に覆われそこら中に灌木が。ここって本当に入道?

脇から腰の高さの笹原が延々と続きその中に浮島のような馬酔木が点々と浮かんでいた・・・。 なんて言うのは大昔の事のようです。前回来た時も笹が踝ほどの高さしか無く、「えらく歩き易くなったものだ。」なんて思っていたのでしたが。これだけ貧相になってしまえば朝露で衣類が濡れるなんてこともありません。【入道らしさ】も時代と共に変わって行くのでしょう。「あ〜、吃驚した。」
そんな雑草の中、リンドウの蕾が。いや咲いている物も。

山頂部が近付くと傾斜もなくなり楽に歩けるように。北尾根の頭から山頂鳥居へ。そして奥の院へ。

8:40 a.m. 奥の院着。
二礼二拝一礼の後、日向ぼっこしながら朝ご飯。天気も良いしシャツ一枚でもポカポカ暖かいし、コンビニオニギリも星付きレストラン並みの旨さ。いやその前にT尾さんから静岡の有名店の高級バームクーヘンのお裾分け。有難く頂きます。旨〜い。
日溜まりで世間話に華を咲かせているともう動きたくなくなってしまいます。いやいやこれからが本番ですがな。
イワクラ尾根に向かいます。この降り、右側が切れ落ちていて恐い所なんですね。しかしその切れ落ちた谷の立木が淡い色に紅葉していて風情があります。鮮やかなのも良いですがこの淡さも良いものです。

それが鞍部を過ぎ登りにかかると一変、青空を背景に鮮やかな黄葉にとって代わります。その中に点々と楓やドウダンの赤。強烈なコントラストに思わず息を飲みます。

そして最低鞍部への降り、正面の山腹が鮮やか。

それとはまた違って、薄暗い中に日を浴びて浮かび上がる紅葉も綺麗です。透過光に葉っぱ自体が輝き眩いほど。

振り返ると後ろには入道がデーン。あんな高さになっちゃって、それだけ一気に降ってきたって事なのですが。

爽やかな尾根通しに行きます。急なイワクラへの登りにかかると流石に暑いです。後頭部を焼かれヒーハー!

緩やかな登りを終えると真っ赤なドウダンの紅葉の向こうに鮮やかなシロモジの黄色。今年のシロモジの黄葉は色が濃いです。黄色と言うより山吹色です。

二重山稜になった所に出ました。この先にはイワウチワの群落があります。そんな事を思い出しながらエッチラオッチラ。

切れ落ちた左側斜面にも透過光に輝く黄葉紅葉。行く手にも紅葉黄葉。

イワクラ最高点辺りまで来ると空が広がり明るいです。穏やかな風と柔らかな日射し、これぞ秋山。

そうこうしているともう重ね岩。イワクラはもう目前に見えています。

9:40 a.m. イワクラ着。
仏様の膝の上に座り込み下界を俯瞰。ええ色付きですなあ。

パンを齧りながら景色を漫喫します。
正面水沢岳が少し霞んでいます。見下ろす奥ノ沢も靄がかかったよう。

こちらの尾根上の黄葉だけが殊の外鮮やかです。

休んでいるとどんどん薄雲が広がって行きます。「天気の崩れが早まったかな?」なんて思い、そろそろ降る事に。
ここからはもう登りはありません。ひたすら降るだけです。どんどん飛ばして行くとあっという間に奥ノ沢分岐の鞍部。
滑り易い斜面に足を入れると枯れたミズナラの木を目指して進みます。はい、T尾さん達はナメコ狩りです。
色付きの方はまだ早いかと思っていましたがまずまずです。

収穫もそこそこで後は紅葉を愛でながら。

滝横の、急な斜面の消えかけの道をトラバりながら降ります。

林道が近付き河原に出る手前に大きなミズナラの枯木、大量のナメコが出ています。以前から目星を付けていたようです。最後の土産にこれもゲット。
その周りの黄葉が殊の外綺麗です。


11:00 a.m. 林道に出た所で小休止。
ナメコ狩りで時間を潰している間に天気はすっかり回復。青空の下で日向ぼっこをしながら軽く燃料補給。この先の林道歩きが大変なんですね、毎度の事ながら。

木漏れ日を浴びながら林道のそぞろ歩き。紅葉を愛でながら。

アケビやムベを探しながら行きます。途中で発見したムベを悪戦苦闘の上ゲット。Iお父さん、70年ぶりの味だそうです。こりゃまた若返りますな。

12:10 a.m. 駐車場着。
皆さんお疲れ様でした。久々の奥ノ沢漫喫でき有難うございました。
時間的には充分あるのですが湯の山は混んでいると思われます。従って今日も温泉はパス。306号を菰野に向かい役場前から新東名側道へ。
今日も早く帰れるぞ〜。


2023年11月07日11時15分00秒 記



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