秋風Hike


ふ〜、ちゃっぷいちゃっぷい。おまけに強風で飛ばされそう。
薄い生地のジャケットが風でバタバタとはためいています。
こりゃ秋風なんてもんじゃありません。
野分ですな。



20231029
めっきり涼しくなりました。いや寒くなりました。今日もヒーターガンガン入れて走ってきました。
そろそろシートヒーター付きの車に変えないと乗り始めケツが冷たくていけません。って軟弱になったものです。

6:10 a.m. 小屋着。
小屋の中で靴を履きます。だって外寒いんだもん。いやホントこの寒さ、半端じゃありません。そろそろ冬着に替えないと。
そうこうしている内にIさんご到着。

6:35 a.m. でっぱつ。
駐車場スカイライン側は既に満車。路側帯も既に数珠繋ぎ。今日は中道は通れませんね。来週11月に入れば少なくなるのでしょうか?
昨日は少々時雨れたそうですが、今日は無茶苦茶良い天気。まだ身体が温まっておらずジャケットは羽織ったまま。小屋ではフードまで被っていました。いやそれほどまでに冷え込んでいます。

この寒さなら蛭のテリトリーで立ち止まっていても襲われる事はありません。安心して樹林帯の中を行きます。
沢に出た所でジャケットを脱ぎます。やっと暖まりました。ほんと寒さに弱くなりました。体温が上がるのも遅くなったようです。
朝日を受けて紅葉が輝いています。沢の水も朝日に輝いています。草臥れかけたダイモンジソウの群落も朝日を受け輝いています。

日陰から見上げると青空と紅葉のコントラストが綺麗です。暗闇の中に浮かび上がる紅葉に目を射られます。次々と現れる秋の光の造形に心ウキウキ。


7:20 a.m. 不動滝着。

巻道をゼーハーゼーハー。しんどくても気温が低いおかげで冷却がよく効き疲労も少ないです。だから秋や冬が好き!

7:35 a.m. 大岩着。
日陰は寒いので日向に座ります。それでも岩の冷たさがケツに伝ってきます。やはり来週はウールのズボンか?
傍らにはムラサキシキブとクサギ。あ〜、秋ですね〜。いや初冬でした。

先行するT尾さん達が小滝連続帯を直登して行きます。目的は滝すだれの奥のダイちゃんのようです。じゃあ私も。

残念、まだ咲いているのもありますが大半は花弁が枯れて褐色に縮れていました。
横の岩を攀じて上に出ます。こんな些細な事が楽しいんですね。

右岸バンドから谷を詰めます。振り返ると真っ赤な紅葉。わー綺麗。

大黒滝を横に見ながら右岸側の広くなったところを行きます。透過光に輝くシロモジやタカノツメの黄葉が眩しいです。

大黒滝巻道を登り切り縦樋滝の巻道へ。振り返るとこれがまた綺麗なんですよね〜。

恐〜い巻道から谷に降りると潜り岩。最近この岩を【ジョーズ岩】と呼ぶ人が多いです。ホオジロザメの映画【ジョーズ】から取ったようですが、そう言えばサメの鼻先のようにも見えますね。
そのジョーズ岩の上で大休止。アンパンを頂きます。
さて出かけようと上を見ると、ジャジャーン!青空と紅葉が綺麗綺麗。左岸側の岩がハング気味に張り出しこれもカッコ宜しい。これは【中道フランケ】とでも呼ぼうか。

岩を攀じながら行きます。昨夜の時雨で湿っていた岩も半乾き。フリクションがよく効きます。
振り返っても上を見ても紅葉黄葉紅葉。紅葉真っ只中。草紅葉ならぬ苔紅葉も。

登るにつれて枯葉色が強くなってきます。冬枯れ前線下降開始ってか?
ドンツキ手前、足元にシモツケソウ。よくもまあこんな時期まで頑張っていたものです。フワフワが露を宿し、蕾もまだ残っています。「健気じゃのう。」

さていよいよドンツキ。またお馴染みの大黒岩へ。

ふり向くと朝陽台の方から本谷へ降りて来る人がいます。紅葉の写真狙いかな?
尾根に出て大黒岩手前のドウダンが綺麗です。透過光で真っ赤に光っています。


9:00 a.m. 大黒岩展望台着。
特等席を占拠していたT尾さんとIお父さんは後の人に席を譲っています。まあほぼ毎週来てますから余裕余裕。
そしてその背もたれ岩の上で小休止。
今日は空気は澄んでいるのですが東方の山の上に積乱雲様の雲が並んでいます。南ア、富士山はお預け。

休憩もそこそこ山上公園へ。一の谷新道に出てから山頂部に出るのですがその途中にあるサラサドウダンの紅葉が綺麗です。このところ毎週楽しませて頂いてます。最盛期に比べ大分紅葉が落ちてしまい種ばかりが目立つようになりましたが、それでもまだまだ綺麗です。丁度陽光が当たりそれを裏側から見るような位置に立っているのが好条件となっているのでしょう。

山頂広場の一角に出ると風が強いです。思わずブルッちゃいました。これも秋風、夏とはひと味違います。谷は風の陰なので暖かかったのですが、もろに風を受けると寒いです。
T尾さんは中道の上のテラスからの紅葉が見たいと言ってますが、無茶苦茶寒そう。

9:30 a.m. 自然学校前でトイレ休憩。
水分もあまり取ってないのにこんな所で尿意。Iお父さんもそうでした。やはり涼しくて汗もかかないのでおしっこが近くなるのですね。
トイレを済ませたら早速ジャケットを羽織ります。来週はユニクロの羽毛ベストも持って来なくっちゃ。

9:55 a.m. 望湖台着。
ふ〜、ちゃっぷいちゃっぷい。おまけに強風で飛ばされそう。薄い生地のジャケットが風でバタバタとはためいています。こりゃ秋風なんてもんじゃありません。野分ですな。

スキー場ゲレンデを通って中道へ。

10:25 a.m. 富士見岩着。

足元の本谷は紅葉真っ只中。
そして中道に入る所、のっけから登ってくる人達と鉢合わせ。やり過ごしてから降り始めますがちょっと進んだかと思ったら直ぐに鉢合わせ。こりゃ降りでも2時間くらいかかりそう。
なんどもやり過ごしながらやっと上のテラス。

ウ〜ン、ちょっと遅かったか。でも葉っぱを落とし白い骨のような木が立ち並んだ景色も良いものです。
そして右側に目を遣ると、トラバース道の梯子の上、富士見尾根下には黒山の人だかり。あそこが本日の核心部のようです。
山頂まで登り返して本谷を降りるか、このまま中道を降るか?結局このまま中道へ。
T尾ポリスの交通整理のおかげでなんとかスムーズに通過。T尾DJポリス、有難う。
その後は順調に降って行きます。透過光に輝く紅葉を愛でながら。あの渋滞は富士見岩の下だけだったようです。

キレットはフェイス側から登れば鉢合わせも無くヒョヒョイノヒョイ。休憩してコンビニオニギリでも頂こうかと思っていたら先行組の姿はもうありません。こりゃ降りてから車の中で頂く事になりそうです。
どうやらT尾さんはナメコ探しに向かっているようです。

12:00 a.m. 小屋着。
皆さんお疲れ様でした。来週は久々の奥の沢だそうです。あそこの紅葉は遅めですがイワクラ尾根からの紅葉が楽しめるでしょう。と言う事で来週日曜は宮妻駐車場集合。
さすがに今日はかもしか大橋へは行けないでしょう。案の定バスセンター前には渋滞の車列。延々と続いていましたがそれも途中の駐車場あたりまで。その代わりに駐車場は満杯。歩いて行ったのでしょうか?
こちらから希望荘まで登り返すのも面倒だし、さして汗もかいていないし、今日も温泉はパス。おかげで温泉代が節約できました。年金生活者はこうやって節約に努めるのが肝要です。
湯の山駅手前の橋の前を左折して千草方向へ向かい、その先の信号で菰野IC方面に右折。高速側道から四日市へ。下手に菰野町市街を通るよりこれが一番速いです。こうやって燃費節減に努めるのも年金生活者の勤め。
今日も早く帰れるぞ〜。


2023年10月30日08時40分00秒 記



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