秋空Hike


日射しがちょっと暑めですが気温はまだ低く格好の日溜り。
ああ、日溜まりが恋しい季節になってしまったんですねえ。
岩に寄っかかりコンビニオニギリで朝ご飯。
谷の上には流れる雲の合間にぼんやりとお月さん。
風流ですなあ。



20231007
10月に入り急に涼しくなりました。本日はあまりにも寒過ぎたので、車のヒーターを入れて来ました。つい先日まで冷房をかけていたのに。
今日はT尾さんはお休み。それでも駐車場は開けておいてくれるそう。混雑が予想される秋の行楽シーズンのこの時期は特に有難い事です。

6:20 a.m. 小屋着。
早速仕度を済ませIさん達が来るまで車の中で微睡みます。だって外、寒いんだもん。
うたた寝する間もなく到着。

6:50 a.m. でっぱつ。
駐車場スカイライン側は既に満車。こちらは未だですがいつ来ても停められる所があるって安心です。10月いっぱいはこの混雑が続きます。11月になり雪の便りが聞かれるようになるとピタッと車が来なくなります。早く来い来い雪の季節。って私も軽太郎では来れんじゃん。冬はA5の出番か。
見上げると空は秋晴れ。予報では曇りだったんですがね〜。日が当たり気温が上がる事を期待して行きましょう。でないと寒過ぎます。まだ冬支度してないんですよね〜。

中道にするか本谷にするか迷うところですが、もう蛭も居ないし谷間の方が風が無くて暖かそう。それにこの車の多さでは中道は朝からの混雑も考えられます。と言う訳で本日も本谷。中道ってどうやって行くのか忘れてしまいそう。
出だしの疎林帯は蛭の巣窟でもあり、一応注意しながら行きます。まあ立止まらなければ襲われる事はないでしょう。この気温ではそんなに活発に動けるとも思えませんし。
沢に出て蛭チェック。大丈夫大丈夫。
沢通しに歩き始めると、早速片足を延ばし始めたダイちゃんの蕾が。そしてチラホラと開花しているものも。ああ、開花前線はもうこんな所まで降りて来たのですねえ。
乾いた岩の感触を楽しみながら軽快に登って行きます。


7:30 a.m. 不動滝着。
一応今日も僅かに水を落としていますが、雲が多く日射しが無いため虹は見えず。

急な巻道は風も無くやはり蒸します。しかし暑いと言っても今までの暑さとは全く違い、むしろ快いくらいです。インタークーラーが効いたように身体も軽快に動きます。
再び谷に降りた所でIお母さんがフクオウソウを発見。何でも大安の近くの福王山で発見されたものだとか。お花には失礼ですがあまり綺麗なものじゃあありませんね〜。


岩を攀じながら行くと前方大岩の上に常連さん達の姿が。そう言えば駐車場に車もありましたわ。皆さん出るのが早いですね。
大岩横を攀じご挨拶。

7:50 a.m. 大岩の上で小休止。
常連さん達と世間話。後続が一人上がってきたところでお先に失礼します。
小滝連続帯最上部の小滝、水簾の奥にはダイモンジソウの群落が。先週より開花が進み遠目にも白さが際立って見えます。
その上に出るとムラサキシキブがお出迎え。もうすっかり紫色に染まっています。秋ですねえ。

その上にツルリンドウの蕾。その隣にはツルリンドウの実が。なんだかくちばしから大きな赤い玉を吐き出しているような姿。「ゲッ、ゲロ吐いてるじゃん。」

水も滴る美人のダイちゃんを横目に右岸バンドを攀じて行くと、目の前には大黒滝。

巻道伝いに潜り岩へ。軽快に攀じます。

8:45 a.m. 潜り岩の上で大休止。
日射しがちょっと暑めですが気温はまだ低く格好の日溜り。ああ、日溜まりが恋しい季節になってしまったんですねえ。
岩に寄っかかりコンビニオニギリで朝ご飯。谷の上には流れる雲の合間にぼんやりとお月さん。風流ですなあ。

谷を行きます。青空に白い雲、谷上部は明るく晴れ晴れとした気分。


9:00 a.m. ウメバチ地帯着。
まだ咲いていますがこれが最後? 来週はもう残骸しか残ってないでしょう。

岩小屋の下には相変わらずダイちゃん。開花が進み株ごとの花数が多いです。雌蕊が既に黒ずんでいるものもあれば開花したてでピンクの花粉袋が艶やかな子も、そして片足を出しかけの初々しい蕾も。
その傍らに薊。この子も花期が長いですね。

ダイちゃん街道が続きます。アキノキリンソウは少々草臥れかけ?

ドンツキが近付くと空はすっかり晴れ上がり周りが華やいで見えます。ミズゴケの枯れかけの黄色が綺麗です。


9:25 a.m. 大黒岩展望台着。

特等席で寛ぎます。柔らかな日差しに包まれのんびりゆったり。
今日はロープウェイのゴンドラが多いです。お客さんも多いのでしょう。ロープウェイのお客さんが手を振ってくれるのでお返しにこちらも。
でも帰りのかもしか大橋が通れるか少々不安です。
しっかり寛いだ後は山上公園へ。

10:00 a.m. 自然学校前でトイレ休憩。

先週は日陰を選び休んでいましたが今日は日向。気が付けば日溜まりを求めて移動しています。そんな季節なんですねえ。
遊歩道を望湖台へ。馬酔木の木には来年春の花芽がしっかりと付いています。この姿で厳しい冬を耐え来春に花を付けます。なにもわざわざ大事な蕾を寒さに晒すことも無いでしょうに。


10:20 a.m. 望湖台着。

近頃三角点、望湖台の人出が凄いです。以前は自然学校前にもそこそこの人が居たのですが、最近は少ないです。それで余計に三角点の人出が目立ちます。まああれだけゴンドラが人を運んでいる訳ですから人が少ない筈がありません。
人をかき分けながら望湖台突端まで行くのも鬱陶しいです。
結構遠望が効き山岳同定。山肌の色が秋らしくなってきました。夏の深い緑からだんだん鮮やかさが消え燻って来ました。この先葉っぱの葉緑素の回収が進み赤や黄色に変わって行きます。
人混みから離れ記念碑広場から遊歩道、峠道へ。
武平峠でトイレ休憩の後は当然の如くスカイラインへ降ります。あっ、やはり今日も鎌へは行けなんだ。まあ年相応ですかな?
スカイラインは? 暑いです。あれだけ降れば当然気温も上がります。かと言って氷が食べたくなるほどではありませんが。
汗ばんだ身体に涼風が心地良いです。秋の訪れを楽しみながら降って行きます。
表道合流点から再度疎林帯に入って行きます。木漏れ日に輝く半ば紅葉しかけの葉っぱが綺麗です。

山の家の前を通りかかると、今日も氷の旗が出ています。流石に今日はもうやっていないだろうと思っていましたが、取り込み忘れではなく「食べて行きますか?」ですって。
かき氷好きのIお父さんも流石に今日は遠慮してました。

駐車場が近付くと快晴の空の下、堂々と聳える御在所の雄姿。何度見てもカッコ良い姿です。


12:00 a.m. 小屋着。
皆さんお疲れ様でした。片付け物を済ませ温泉へ。
様子を窺いながらバスセンター前の信号を左折、その後の左カーブを過ぎたところでその先を見ると、しめた! 渋滞はありません。ゴンドラの数の割にお客さんは少なかったようです。
難なくかもしか大橋を渡り希望荘へ。今日もゆったり温泉三昧。


2023年10月08日10時20分00秒 記



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