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年に一度の御嶽山詣で。悪天予報もいつの間にか好くなって予定通り本日土曜日に決行です。 I夫妻は前日出発で車中泊、我々は早朝発です。 あまりお待たせしてもいけないので若干早めに自宅を出ます。 6:20 a.m. 田ノ原着。 今日は車が多いです。社務所前にIさんの車発見。人影は無し。先に出るとの事でしたので一回りして再度T尾さんの車を探します。 あったあった。隣の空きスペースに押し込み仕度にかかります。 6:40 a.m. でっぱつ。 スキー場を上がって来る時には山頂部は大きなガスに隠れていましたがそれも徐々に薄れて行くようです。 この青空、本当にショートピースの缶の色。(ピーカンの青空の語源はショートピースという種類の煙草の缶の色から来ています。) Iさん達はかなり早く出たそうで、T尾さんは追いつこうとかなりハイペース。私ゃ付いて行けません。ペースダウンして頂きなんとかついて行きます。 道端には草臥れたヤマハハコやアキノキリンソウ、花の終わったリンドウなどが取り残されています。ところどころナナカマドが色付き始めています。ダケカンバもチラホラと黄色くなりかけています。 振り返れば三笠山がガスの合間から覗いています。田ノ原もあんなに遠くなっています。そろそろ檻に入ったお地蔵さんですもんね。 そして前方遥か上に王滝頂上。終始ガスが湧いたり消えたり。しかし青空の色の濃い事よ! 樹林帯を抜けると赤く熟したコケモモの実が目立ちます。そしてシラタマノキも。あっ、イワツメクサも。 這い松のうねりの向こうに青空、振り向けば雲海から湧き上がる水柱のような雲、足元にはコケモモ。 コケモモに混じって濃い青紫の丸い実。クロマメノキです。ブルーベリーがいっぱい生っています。さっそく摘まんで味見します。「うん、旨い旨い。」次から次へと頬張ります。乾いた喉を潤す爽やかな甘酸っぱい果汁。これだから山歩きは止められません。 爽やかな秋風を身に受けながらそして景色を楽しみながら行きます。久しぶりの亜高山、呼吸も荒くゼーハーゼーハー。 富士見岩辺りでT尾さんがIさんに電話連絡。なんとか折り返しで連絡が取れました。場所は? 一口水の上だそうです。視認できる所なので二人で手を振ると向こうでも降っています。 こりゃ王滝頂上で合流とは行きませんね。剣ヶ峰までお預けですね。 日が照ると後頭部が焼かれクソ熱いです。ガスに覆われるとホッとします。やはり3,000m峰の紫外線は1,000m峰の御在所とは比べ物になりません。 8:20 a.m. 一口水で小休止。 あまり雨が降っていないようで涸れています。 歩き出そうとして足元のイワギキョウに気付きます。上へ行けばもっと咲いているとは思いますが、取り敢えず初物を一枚。 大覗きを越え一歩一歩。目の前に見えているのになかなか辿り着かない王滝頂上。 9:00 a.m. 王滝頂上着。 やはりIさん達はいません。 先ずは参拝。その後防風壁出口からIさん達の姿を探します。もう八丁だるみの上に居るような。 昨年までは通行止めのテープが張られていた防風壁の出口。ここから見る剣ヶ峰は草木一本無い荒涼とした景観。 剣ヶ峰へ向かいます。今日は穏やかです。ここは強風地帯なのですがね〜。ここを通る度、昔誰かさんが風で飛ばされた事を思い出します。 剣ヶ峰の真下で合流。T尾さんは運び上げたお花を慰霊碑に献花。そして一緒に剣ヶ峰へ。 9:35 a.m. 剣ヶ峰着。 祠に二礼二拝一礼。永のご無沙汰でした。山頂一帯は人だらけ。写真撮影も順番待ち。 二ノ池方面へ降ります。ほんと荒涼とした世界ですなあ。二ノ池はコバルトブルーの水が干上がり泥の海。火山灰が流れ込んだのでしょうね。西側斜面に秋まで残っていた雪渓が今はもう残らなくなっています。それがこの殺風景さを助長しているような。 池とトラバース道の分岐辺りで風を避け大休止。お食事タイムです。 お腹を満たした後はトラバース道で王滝頂上へ。以前より道幅が狭くなり幾分アップダウンも増えたような。今にも崩れて来そうな巨岩の下を這うように進みます。あ〜、恐い恐い。 王滝頂上で一休みしてからまた降ります。 遅くなると王滝村の蕎麦屋が種切れになるかも知れないとの事でT尾さんが先に降り席取りと蕎麦の確保をしてくれるとか。「んじゃお願いします。」我々ロートルはゆっくりと降りて行きます。昔は石飛びで走り降りていたのにねえ。 昔はこの斜面をスキーで滑り降りたのにねえ。いや昔話ばかり思い出すのは認知症の傾向大。気を付けましょ。 樹林帯が近付くと綺麗な山吹色。これは・・・オンタデの葉っぱです。花の残骸でなんとか解ります。オンタデは黄色の草紅葉か。 田ノ原手前で綺麗な赤い実。マユミのようです。Google Lensで調べるとドンピシャ。こんな山奥でも携帯の電波が繋がるって有難いですね。剣ヶ峰でも繋がってましたわ。 そうやって道草食っていたらIお父さんが呼びにきました。あまり遅いと席取りしてくれているT尾さんに申し訳ないですから。 12:35 田ノ原着。 大急ぎで後片付け。簡単に着替えを済ませ蕎麦屋「さくら」へ。 昨年は種切れギリギリでしたが今回は大丈夫そうでした。我々の後から何組か来店がありましたが店仕舞いとはなりません。仕込み量を増やしたのでしょう。 蕎麦屋って当日売切り分しか仕込まず材料が切れたらそこで閉店ってところが多いですからね。 並盛蕎麦に掻揚付けて1,100円。凄くリーズナブル。量もちょっと多めなので私は並で充分です。更科蕎麦なので上品なお味です。 明日も温泉行なので本日はパスしてこのまま帰ります。さあ早く帰ろっと。 |
2023年09月17日17時35分00秒 記
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