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先週同様自宅を出る時は満天の星空。しかし三重の予報は曇り。降られなきゃいいか? 県境が近付くと不穏な空模様。ポツポツ降り出したかと思っていたら木曽三川辺りではかなりの降り。この辺りは雨雲の通り道のようで冬でもよく雪に見舞われます。 真っ黒の雲も桑名を過ぎると切れ、南の空は明るいです。四日市市内は道路はまだ濡れているものの空は晴れ。鈴鹿の山並みは相変わらず雲の中。でもその上は明るいのできっと直ぐ晴れるでしょう。 6:10 a.m. 小屋着。 空は明るく薄雲を通して青空が透けて見えます。うん、暑くなくて丁度良い天気。 仕度をしているとIさん達も到着。 行き先は本谷から鎌、三ツ口谷下降との事。二山行けるかな? もう永い事行ってません。すっかり軟弱癖が付いてしまいました。この季節、沢筋は蛭の巣窟。それが長石谷、三ツ口谷の下降を躊躇わせているのです。「花崗岩質の御在所、鎌に蛭は居ない。」なんて定説が覆されてしまったのも今では遥か昔の事。 今日もIお父さんにヒルファイターをかけてもらいでっぱつです。 6:40 a.m. でっぱつ。 中道駐車場は閑散としています。夏休みも終わり一息ってところでしょうか。温泉街側にはバイクが一台のみ。スカイライン側にはそこそこ停まっています。先週と真逆ですな。 さすがに気温は低いですが湿度はかなりの高さ。さっそく汗が滲み始めます。 スカイラインを外れ山の家へ向かう抜け道は先行者が登り切ってから走り抜けます。だってウロウロしてたら蛭の餌食ですもん。 樹林帯の中は最後尾。幸い蛭が蠢いている姿は今日は見かけません。やはりそれだけ気温が低いって事でしょうか。 谷に出た所で定番の蛭チェック。大丈夫です。この先の沢筋はなるべく乾いた岩の上を行くようにすればまずは安全です。 薄日が射しています。真後ろからまだ高度の低い朝日を浴びながら進みます。僅かながらも涼風が流れますが既に全身汗みどろ。この湿度では致し方なし。 汚水ではありますがウォーターフロントって事で涼感もあり、まだまだこの季節は中道行くより涼し気です。草付きの中は要注意ですが。 雨後って事もあり水量も若干多め。それがより涼感を増しています。 7:15 a.m. 不動滝着。 写真では解り難いですが虹が見えています。不動滝、大黒滝は普段涸滝ですから、水を落としていること自体が水量が多い証拠です。 全身の汗を絞り出しながら巻道を行きます。あ〜、早く温泉に浸かりたい〜! なるべく藪には入らず乾いた岩を攀じるようにして行きます。だって蛭が恐いんだもん。 7:35 a.m. 大岩で小休止。 真夏と違い岩の上が冷たいです。この冷たさが秋の便り。秋到来の証拠です。 すぐ横のクサギはもう種が大きくなっています。中には苞が開き羽子板の羽根になっているものも。 その上のムラサキシキブも粒が大きくなっています。まだ色付いてなく緑式部ですが。 足裏のフリクションを楽しみながら折り重なる岩を越えて行きます。 右岸バンドを越えればもう大黒滝。ここも今日は水を落とし滝の姿を現しています。 巻道を行きます。あちこちにススキの穂が開いています。悉く花粉袋を垂らしています。これって身体に触れると黄色い花粉だらけになります。付かないように気を付けて〜。 恐〜い巻道から谷に戻ります。またフリクションを楽しみながら登ります。 8:20 a.m. 潜り岩の上で小休止。 辺りにはガスが漂っています。すっかり雲の中に入ってしまったようです。湿度100%の中で汗にまみれてお食事タイム。 最近コンビニオニギリってクオリティアップしたような。そう言えばお値段もアップしてましたねえ。 そしてまたフリクションを楽しみながら・・・。 8:40 a.m. ウメバチ地帯着。 順調に蕾が育っています。なかなか大きくなりませんが開花ももう直ぐ。 秋の花を探しながら行きます。 草臥れたヒヨドリバナの下に若々しい蕾。まだこれから咲くの? アサギマダラはもう来ないよ。 ドンツキが近付いても水が多いです。普段伏流している所でも流れが顔を出しています。予期せぬ所に滝ができています。 8:55 a.m. ドンツキ着。 眺望は望めないでしょうが大黒岩へ。 9:00 a.m. 大黒岩展望台着。 ホント、な〜んも見えません。見えない眺望を楽しみながら小休止。 時折ガスの切れ目から垣間見える鷹見岩が幻想的です。 山頂公園から望湖台へ。いつの間にか空が明るくなっています。滋賀県側の天気は良さそうです。 9:55 a.m. 望湖台着。 雲は多いものの遠く日に照らされた滋賀県の街並みが望めます。やはり滋賀県側は好天のようです。 記念碑広場から峠道へ。薄日に照らされながら行きます。やはりまだ9月初め。たとえ薄日でも日陰が恋しいです。 Iお母さんは日傘をさしています。私も傘さそうかしら。 10:40 a.m. 武平峠着。 先ずは小用を。そして考えます。久しぶりの二山と目論んでいましたが時刻は既に11時前。少々草臥れている事だし、蛭の巣窟の長石、三ツ口を通るのも気が向かないし・・・。 思い切ってエスケープ。決して軟弱者などと貶す事なかれ。そうですこれは【勇気ある撤退】なのである。 そうと決まれば動きは早い。スタコラサッサと逃げ帰ります。 降り始めるといきなり大声が。 ホトトギスの蕾発見との事。早速お相伴に。 撮っている最中にまた下で大声。どうも立て続けにあちこちに咲いているらしいです。 そしてまた次から次へと咲きかけの子が。 極めつけは双子のお嬢さん。丁度日が当たりライティングもバッチリ。 【勇気ある撤退】が大正解。これほどの収穫は滅多にございません。エスケープ主張のIお母さん、有難う。 スカイラインから出たり入ったりしながら降ります。日陰の湿った登山道では時折蛭が蠢いているのを発見。やはりこの時間、気温も上がり蛭クンにとっては絶好のお食事タイムのようです。 長石なんて降りてたら一体どうなっていた事やら。 その後はスカイラインに出る度に蛭チェック。 下界は晴れ。スカイラインは照り返しで熱帯地方です。安全地帯まで降りて来ると道端にはママコナ、キンミズヒキ。一時の清涼感。 12:00 小屋着。 最後の蛭チェック。OK、OK,OK牧場。 片付け物を済ませ温泉に向けて出発。 |
2023年09月03日08時35分00秒 記
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