カラッと夏晴れお盆休み


しかしその後も相変わらず記憶に無いところばかり。
入山者が多いとかくも短期間の内に様子が変わって行くものなんですね。
それだけ私がここに来ていないって証拠でもあるのですが。



20230812
久しぶりにピーカンの晴天。こりゃ暑くなるだろうなあ。
お盆休みに入った所為か道中車が少ないです。つい半世紀前の記憶が脳裏を横切ります。「合宿サボって御在所へ来た事があったなあ。この時期の藤内はいつもと違って閑古鳥が鳴いていたなあ。」当然渋滞も無し。どこへ行くのも選り取り見取りでした。駐車場も空いており前夜発の必要もなく、朝出で充分でしたから、こうやって早朝に走っていると周りの景色が当時とダブって見えます。とは言え当時とは湯の山街道の様子も大きく変わってしまいましたが。

6:10 a.m. 小屋着。
早速身支度を整えIさん達を待ちます。
相変わらず槿の花が咲き乱れています。日陰でちょっと暗いですが暇つぶしにパチリ。ついでに真っ青の空もパチリ。

そうこうしているとIさん達も到着。
今日は天気も良いし乾燥しているので久しぶりに蛭谷だそうです。まあこの天気、炎天下の中道よりは日陰も多く水際で涼し気な本谷の方が良いかもしれません。
と言う事でまたIお父さんが私の足元にヒルファイターをかけてくれます。お父さん有難う。

6:30 a.m. でっぱつ。
本当に雲一つない晴天です。吹く風も爽やかです。お盆の頃は暑さのピークも過ぎ秋の気配が感じられるんですよねえ。

スカイラインから山の家への藪道に突入。あっ、入口のぬかるみにブロックが並べられています。これなら飛び越えなくて済みます。こうやってここも一般道になって行くんですね。
山の家の夏椿の花は完全に終わっています。山頂の夏椿が咲いているんですから当然ですね。
そして恐い恐い樹林帯に入って行きます。早速枯葉の上で直立して頭を振っている蛭を発見。あ〜、気持ち悪い。しかし心なしか動きがスローモーに感じます。乾燥しているとやはり動きが活発では無いようです。なるべく石の上を歩くようにして進みます。
沢に出た所で蛭チェック。大丈夫そうです。さすが晴天! さすがヒルファイター!
滋賀から来たというブラジル人のお姉さんと前後しながら行きます。
陽が射しこむ谷は明るくそれでいて日陰も多く吹く風も爽やかです。やはり水辺の登りは良いです。大腸菌汚染の激しい本谷の水ではありますが触りさえしなければ爽やかです。


7:10 a.m. 不動滝着。

今日は水量が多い所為か虹が出ています。写真ではちょっとわかりませんが。
巻道の登り、身体中の汗を絞り出しながら進みます。しかしまあ凄い汗。でもこういった汗は割とサラッとしていてあまりべとつかないんですね。
大岩の手前でT尾さんがなにやら指差しています。まさかダイモンジソウ? そんな訳ないか。よく見るとイワタバコ。不安定な所をちょっと攀じ登ってパチリ。不安定なのと光量不足とでブレブレ。

こんなシチュエーションではスマホの方が便利そうですね。画像エンジンの色彩再現性はプアでも撮影時の条件に応じて設定を補正してくれるようでブレも少ないようです。

7:30 a.m. 大岩の上で休憩。

日陰を選んで陣取ります。傍らのクサギも満開。その上のムラサキシキブも。

今日は巻道を通らず、小滝連続帯を久しぶりに登ります。もう岩雪崩もしっかり落ち着き不安定な岩は無いようです。
その上から見下ろします。

右岸バンドを直上します。その横に真新しいボルトとチェーン。トラ紐撤去している人も居ればこんなものを設置している人も。
そして目の前には大黒滝。ここも今日は滝らしく水を落としています。

縦樋滝巻道にはママコナ。秋ですねえ。

恐い恐い巻道から谷に出れば目の前に潜り岩。その奥には中道フランケ?

乾いた岩にフリクションがよく効き快適です。どこでも登っていけそうな。

8:30 a.m. 潜り岩の上で休憩。
ここも日陰を探して岩陰に張付くように。時折流れる涼風にホッと一息。

8:55 a.m. ウメバチ地帯着。
ウメバチソウが小さな蕾を付けています。ここにも、あそこにも。

フリクションを楽しみながらグイグイ登って行きます。振り返れば青空の下緑の伊勢平野が広がっています。
足元にはモウセンゴケの花や白いシモツケソウも。ピンクのシモツケソウもまだ残っています。


9:15 a.m. ドンツキから大黒岩へ。

大黒岩ではT尾さんとIお父さんが上半身裸。腹出し品評会。
流石に日向はきついので私は日陰でコンビニオニギリ。微かな風が時折吹き火照った身体を冷やしてくれます。
その後は山頂公園に抜け望湖台へ。

10:10 a.m. 望湖台着。
芋を洗うような人、人、人。

しかし突端は終始涼風が吹付け寒いくらい。山はもう秋ですね〜。
先週あれほど咲き誇っていたリョウブの花もすっかり目立たなくなってしまいました。
その後皆さんスキー場の方へ行きます。そして国見峠へ。どうやら裏道を降りるようです。
今朝車の中で思い出した若かりし頃にまた想い浸ります。そう言えば裏道も長い事歩いていません。藤内の様子でも見ながら降りるか?
降って行くと記憶に無い所ばかり。また枝道が交錯したり新たに築かれた道だったり。前壁も前辺りでやっと記憶が蘇ります。40年ほど前、前壁から降りて来てよくトカゲしていたあの斜めに傾いた平らな岩はそのまま残っていました。
しかしその後も相変わらず記憶に無いところばかり。入山者が多いとかくも短期間の内に様子が変わって行くものなんですね。それだけ私がここに来ていないって証拠でもあるのですが。
北谷の滝も水害後の様子とはまたもやかけ離れたものになっていました。道も変わってますよねえ。

そしていよいよ藤内沢出合。ここから見上げる藤内は昔のまま。いや〜、懐かしいですね。

その後炎天下の北谷を行き藤内小屋で小休止。後は裏道から中道への分岐で中道へ。心配された蛭被害も無く中道を降り小屋へ。

13:00 a.m. 小屋着。
今日はちょっと大回りしてしまいましたが久しぶりに藤内の様子が拝めました。こんなコース取りも偶には良いものです。
さあ後は温泉へ。急げや急げ。


2023年08月13日10時20分00秒 記



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