山は夏色


キンレイカの名前を知らなかったようで何度も繰り返し言っているので、覚え易いように「私ってキンレイカ?(綺麗か?)」
早速「そうやって覚えます。」との返事。ジジイはこうやって若い女の子とお話するのが唯一の愉しみなんですね。
こんな事だけで元気百倍、無理してパワーを絞り出しどんどん飛ばして行きます。脳ミソ単純なおっさんです。



20230702
週末の雨が上がり今日は快晴。ですが鈴鹿の山並みには真っ白の雲がどっかりと居座っています。
湯の山温泉駅を過ぎ登りにかかるとガスに覆われた御在所に大きな虹。おお、格好良い!

6:05 a.m. 中道駐車場着。
こちら側はまだ数台しか停まっていませんが、スカイライン側はこの時刻にして既に満車のようです。皆さん好天を期待して早出してきたのでしょう。
仕度をしているとIさん達も到着。

昨日の様子だそうですが、本谷は蛭の巣窟と化していたそうです。到着時点でまだ小雨が降っていましたから道は濡れているし湿気ムンムンでしょう。蛭被害防止の為本日も中道。

6:25 a.m. でっぱつ。

山はすっかり夏色。若やいだ春色が落ち着き濃い深緑に衣替えしています。
今日も若い人達に混じって登って行きます。お嬢さんたちの声を聞いているだけでこちらの気分もウキウキ。
雨上がりで涼しい風も吹いているのですが既に全身汗みどろ。湿度はやはり高いのでしょう。

オバレ石の傍でツルアリドウシ。可愛い花が密生して咲いています。
尾根に出ると爽やかな風。山頂のガスもかなり薄くなっています。ホント緑が濃いです。


7:10 a.m. 岩棚着。

眼下に広がる伊勢平野、点々と残っていた焦げ茶色の麦畑も刈り取られ緑に染まっています。
遠くには低い位置に雲が並び山並みを隠しています。そこから頭を出している恵那山が薄く霞んでいます。御嶽の位置には白い雲。残念ながら雲隠れ。
雨上がりでカラッ。とは行かず遠望は効きません。
地蔵岩を過ぎた所でも振り返り眼下の景色を楽しみます。


7:50 a.m. 北谷テラス着。

山頂付近のガスもすっかり晴れたようです。夏色に輝く深緑が眩しいです。
汗を滴らせながら掘割を進むと、仄暗い樹間の隙間から白いフェイス。クラックにブッシュが目立つようになりました。こうやって徐々に姿を変えて行くのですね。

岩稜帯下のササユリの跡は雌蕊を残し散り果てていました。鹿には食べられてなかったようです。これならまた来年も楽しませて貰えそうです。
そして振り返り、緑に輝く下界を俯瞰します。

岩稜帯からのトラバース、先週梯子が撤去されていた所ですが、早速新しい梯子が設置されていました。それもアルミ製のもので、市販品ではなく特注されたもののようです。ロープウェイの方が設置してくれたのでしょうか?それとも菰野町の役場の方? 無きゃあ無いで済みますが、これだけ多くの人が行き交う今、事故防止の為にも再設置は避けられないのかも。

山頂直下、ガレの少し上で見慣れない花を発見。

Googleレンズで調べると、オオバスノキかナツハゼか?

8:45 a.m. 富士見岩着。

鎌のガスもやっと晴れたようです。
一段下がると岩陰にギボウシ。本谷下では既に花期を終えていますがここのは未だ蕾。来週辺り咲きそうです。

朝陽台で大休止。駐車場はあんなに多くの車が停まっていたのに人は少ないです。ロープウェイのお客さんも居ないようです。どうやら点検の為運行休止しているようです。
歩いて登って来る人達は朝陽台を素通りして山頂へ向かっているようです。おかげで静かな御在所が漫喫できます。
降りはどうする? 久しぶりに裏道からとの案もありましたが、やはり峠道から。お母さんは武平峠からエスケープ、我々は鎌へ。
そうと決まれば取り敢えず自然学校経由で山頂へ。


9:30 a.m. 望湖台着。

朴の花もすっかり終わり夏の姿の地獄谷を見下ろします。
滋賀県側はまだガスが残っていると思っていましたがすっかり晴れていました。さすがに琵琶湖までは見えませんが。
記念碑広場から峠道へ。

10:10 a.m. 武平峠着。
トイレ休憩の後、お母さんと別れ久しぶりの鎌ヶ岳へ。

暫く登り岩場の上でツルアリドウシを確認。びっしりと咲いています。少し離れた所にピンクの双子発見。

爽やかな木漏れ日の下を行きます。
展望岩を越えた所の日陰で小休止。この時期はもう日向では休憩出来ません。それほどまでに日射しは強いです。
三ツ口谷ドンツキの上に出て暫く日陰の無い炎天下を行きます。疎林帯に入るところで若いお姉さん方と立ち話。写真を撮りながらゆっくり行くと言うので、足元にキンレイカが咲いている事を教えるとさっそく撮っています。
キンレイカの名前を知らなかったようで何度も繰り返し言っているので、覚え易いように「私ってキンレイカ?(綺麗か?)」
早速「そうやって覚えます。」との返事。ジジイはこうやって若い女の子とお話するのが唯一の愉しみなんですね。
こんな事だけで元気百倍、無理してパワーを絞り出しどんどん飛ばして行きます。脳ミソ単純なおっさんです。

11:00 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠に二礼二拝一礼。
南側から緑豊かな南方の山並みを望みます。

北側に戻り日陰で大休止。爽やかな風に吹かれ最高の気分。この季節の山って本当に極楽ですね〜。
降りは当然の事ながら谷筋は敬遠。長石尾根から三ツ口谷へ。
肩から宮妻峡、内部川、伊勢湾を俯瞰します。う〜ん、この広がり、ええですなあ。

どんどん飛ばして日本庭園。

長石尾根伝いに降りコルから三ツ口谷へ。
木漏れ日に輝く滝が綺麗です。


12:30 駐車場着。

武平からエスケープのお母さんは着替えも済ませ涼し気な様子。車の扉前回で「涼しい風が通り抜ける。」との事。
皆様お疲れ様でした。私も早く温泉で汗を流すことにします。


2023年07月02日09時45分00秒 記



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