ササユリ見納め


そしていよいよ本日のメインイベント、朝日陽子さんのササユリ。
いやあ、申し分のない美しさ、可憐さ。本当に山里の乙女という表現がピッタリです。
微かな風にも身を揺らすこの華奢な姿にうっとり。



20230624
今日も軽太郎。ぶつけられたらペッチャンコ、危ないから軽なんかで行くなと息子が煩いですがこの経済性、これに気付いてしまうとなかなか止められません。

6:15 a.m. 中道駐車場着。
今日もまたスカイライン側は既に満車のようです。駐車出来なかった人が恨めしそうにこちらを睨んでいます。「路駐すれば良いじゃん。」と心の中で呟きます。
仕度をしているとIさん達も到着。T尾さんは本日は大山に遠征。本当は薬師の予定だったそうですが。
ササユリが先週本谷で全敗。中道はまだ蕾だったそうなので本日は中道でリベンジマッチ。鹿に食われてなきゃ良いんだけど・・・。

6:45 a.m. でっぱつ。
久しぶりの中道。と言っても2週空いただけですが。
出だしから人が多いです。さすが中道。のんびりしていたら渋滞に巻き込まれそうです。若い人達に混じって行きます。若いってだけで爽やかです。いいなあ、若いって!我々も若者に戻ったつもりで〜。
湿度が高く蒸し暑い中、掘割道を行きます。風もあたらないので尚更暑いです。気温はそう高くもないのですが。
辺りの花はすっかり姿を消し目に映るのは新緑のみ。もう既に汗みどろ。
前回目星をつけていたイチヤクソウ、早速見つけました。土手に攀じ登り片手で木にぶらさがりもう一方で片手撮影。ウ〜ンピントが合わん、合ったと思ったらぶれていました。
チラホラとツルアリドウシも咲いています。負ばれ岩の手前の蕾のないササユリの株も健在です。

尾根筋に出ると爽やかな風にホッとします。御在所も鎌も山頂は未だガスに覆われています。

7:25 a.m. 岩棚着。
若い人達に混じって小休止。

休憩もそこそこ本日の目的地へ。地蔵岩への登りの途中にあるササユリです。先週はまだ蕾だったそうで今日はきっと咲いているでしょう。
そして、やっとおめもじ。

ちょっと花弁が歪ですが充分合格点。昔はこの辺りには沢山咲いていたのに一時期全滅に。それでもまたこうやって一輪だけでも咲いてくれたのは嬉しい事です。
撮影中のIお母さんが若い人達にこの花の名前を聞かれています。これを機に若い人達の間でササユリファンが増える事を願って。

7:35 a.m. 地蔵岩通過。
上から振り返って撮影していると周りから感嘆の声。我々には見慣れた景色ですが初めて見る人達には典型的な奇岩、さぞかし驚いた事でしょう。こうやって御在所ファンが増えるのは嬉しい反面、この先の駐車難を考えるとちょっと複雑な心境です。(心の狭いtanuoさんです。)


7:45 a.m. キレットで小休止。

キレットを見下ろして驚いている若い人達、中には腰を落として恐る恐る降るお嬢さんも。思わず微笑んでしまいます。これを何度か経験すると蝶が舞うようにひらりひらりと身をかわしながら降れるようになるんですね。他人ながら我が子を見ているような心境です。

キレットからの登り返し、花期を終えたコアジサイの青紫の花の跡が綺麗です。
北谷テラスから望む国見尾根、所々真っ白の塊が見えます。あれはヤマボウシかな? それ以外にはもう花らしいものはすっかり消え初夏の深緑へ移ろうとしています。
掘割道へ入ると早速タツナミソウ。もう終わりかけで花を落としている株もあります。その上にはコアジサイ。

ドンツキから岩稜帯下へ。
花が消え急に殺風景になったこの辺りですがコアジサイがひとり気を吐くように咲いています。下の方では既に花は散っていましたがほんの少し高度が上がるだけでこうやってまだ咲いています。
そしていよいよ本日のメインイベント、朝日陽子さんのササユリ。(T尾さんが命名しました。)

いやあ、申し分のない美しさ、可憐さ。本当に山里の乙女という表現がピッタリです。微かな風にも身を揺らすこの華奢な姿にうっとり。

もう本日の目的は終えたようなもの。ついでに山頂まで抜けてしまいましょ。っと岩を攀じ始めると先行のお姉さんが屁っ放り腰で岩に張付いています。こんな姿も可愛いものです。いずれ可愛げもなくスイスイ登れるようになっちゃうんでしょうなあ。
待ってる間に目の前のリョウブの花でも。まだ開花直前で蕾がはちきれそうに膨らんでいます。これが咲き始めるとあのほんのりと甘い香りが辺りに漂うようになります。梅雨明け前の季節の風物詩ですね。

岩稜帯を回り込み降った所の木の梯子が撤去されています。前回来た時は崩壊寸前といったところでしたからさもありなん。若いお姉さんたちには少しハードルが高くなっちゃいましたね。でも大丈夫、直ぐにひょいひょいと降れるようになります。

8:50 a.m. 上のテラス。
花色がすっかり消え新緑の世界。前回はまだシロヤシオが残っていました。今年のシロヤシオは凄かったですね。花数の多さと言い花期の長さと言い。


9:00 a.m. 五里霧中の富士見岩着。

そのまま朝陽台へ。地面に降り積もったベニドウダン、サラサドウダンの落花を踏みしめて行きます。見上げればまだベニドウダンが残っています。
そして朝陽台のベンチで大休止。コンビニオニギリを頂きながら世間話。
Iお父さんはまだ物足りない様子。下で会った友人の情報で、本谷上部ロープウェイ取付道の緑の鉄塔辺りに沢山の蕾があったとの事。私は話半分で聞いていましたがお父さんは確認したい様子。それではと一度そこまで降りドンツキから自然学校へ戻る事に。
濡れた藪をかき分けながら降りて行きます。足場も濡れており滑り易いです。なんとか緑の鉄塔へ。
辺りを確認しますが影も形もありません。だってここは先週全滅を確認した所。3週前なら我々も蕾を確認していますから、その頃の情報だったのでしょう。
気を取り直して本谷ドンツキへ。先週確認済みの蕾の様子見。
降っているとキンコウカ発見。これも撮っておきます。

そのすぐ下、見つかりません。食われちゃったかな?そのすぐ下には陽が射せばすぐにでも開きそうな大きな蕾二輪。

すっかりピンク色に染まりプックラと膨らんでいます。今朝から晴れていればもう開いていたかもしれません。ちょっと残念ながらこの姿も綺麗なものです。
そしてドンツキには、地面に真新しいササユリの花が雨に濡れ落ちています。先程見つけられなかった株を、鹿が根元から食い千切り頭の部分だけ落として行ったようです。クソ〜、やっぱりやられてたか〜。
でも双子の大きな蕾が観れただけで充分。後は大黒尾根に登り返し自然学校へ抜けるだけ。
自然学校前でトイレ休憩の後望湖台へ。

10:05 a.m. 望湖台着。

何も見えないかと思っていたら雨乞岳がドーン。微かに山頂辺りにガスがかかっている程度。
地獄谷を見下ろすと所々朴ノ花が残ているだけ。他に白い塊はヤマボウシでしょうか。
記念碑広場から峠道へ。

武平峠では標識の補修をしている人達。Iさんの知り合いのようで暫し雑談。どうやらボランティアでやっているようです。
加齢とともに体力が無くなり、若い頃のように登れなくなったらこうやってボランティアで人様の為に奉仕。私、年とってもそこまでの心境になれるでしょうか? 無理ですね。煩悩が多すぎます。
最後にスカイラインのササユリの確認。こちらの先週咲きかけだった株も既に終えていました。本日が今年のササユリの見納め。
後はひたすら降るだけ。


11:50 a.m. 駐車場着。
皆様お疲れ様でした。
今日も希望荘で汗を流してから帰途に就きます。


2023年06月25日11時25分00秒 記



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