春の麗の神崎川


そして本命のヤマシャク畑へ。
遠くからでも白く大きなぼんぼりが沢山見えます。
こりゃ対岸の登山道側から丸見えですな。



20230429
今日はT尾さん達は朝明からだとか。使途不明の駐車料金を節約するため、5時半に最奥Pスペース集合だとか。どうやら根の平経由で愛知川(神崎川)に向かうようです。お目当ては当然白いぼんぼり(山芍薬)。
前日バイトのこの私、とてもその時刻には行けないので別行動。おまけに朝明へどうやって行くかも忘れています。道も変わっているでしょうからなおの事遅れてしまいます。なので武平峠に車を停めて現地直行。いやヤマシャク自生地往復だけでは運動量が足りないので、峠道から御在所経由、地獄谷下降してから現地入りとします。

6:20 a.m. 武平峠駐車場着。
ゲゲッ、凄い車。中道駐車場はけっこう空いていたのに。幸い端っこに少しスペースが空いていたので軽太郎を押し込みます。軽ってこんな時は本当に便利です。
すぐ後に来た2台の車は諦めて引き返して行きました。少々擦られても気にならないし、軽太郎最強!
今日は曇天覚悟で来たのですが青空が出ています。これ全て私の日頃の行いの良さのおかげ。

車の中で靴を履き仕度にかかります。しかしここに駐車するのも本当に久しぶり。雨乞岳行ってないもんね。今日も本来なら雨乞岳-杉峠-千種街道でヤマシャク自生地、というコース取りになるのですが、齢73に手が届きそうなtanuoさん、どうも気持ちの方が引けてしまって・・・。
せめて御在所のピークくらいは踏んでおかないとねえ。という訳で本日のコース取りと相成りました。

6:30 a.m. でっぱつ。
まずは峠を目指してエッチラオッチラ。
槙の新芽が鮮やかです。馬酔木の新芽がまるで赤い花のよう。春ですねえ。

峠からは歩き慣れた道。なのですがいつも降りに使っているのでやはり様子が違います。初めての場所のようで新鮮です。遥か昔に登りに使った事もあるんですがねえ。
雲一つない晴天。山は華やぎ春色に染まっています。西風がもろに当たって火照った身体に心地良いです。

先週の中道では中腹までのアカヤシオが悉く終わっていたのですが、今日の峠道はまだまだ見頃です。ミツバツツジもまだ咲いています。いや、峠道は登り始めの武平峠自体高いですから気温もその分低いのでしょう。それに常時吹いているこの西風の冷たさも手伝って。

7:00 a.m. 天指し岩で小休止。

久しぶりに天指し岩に乗ります。う〜ん、風が冷たくて心地良いです。
降りようと隣の岩に飛び降りると、足だけで踏ん張れず手を着き四つん這いに。如何に荷物を背負ったままとはいえ、やはり脚力も衰えた証拠。年やなあ〜。久しぶりの地獄谷下降も気を着けなくっちゃ。
チロリン村をショートカットし遊歩道へ。
あんなに晴れていたのに、この辺り終始ガスが流れています。時折ガスが抜け薄日が射します。「ふ〜、暖け〜。」 同時に青空が覗きます。「あっ、アカヤシオ、まだ綺麗やん。」

遊歩道から記念碑広場へ。御嶽社北側斜面のアカヤシオがガスの切れ目から望めます。望湖台のアカヤシオもガスを纏い幽玄な面持ち。

広場から草叢をショートカットし望湖台へ。その前に手前のシャクナゲの偵察。
あれま、石楠花はまだまだ固い蕾。そのまわりのアカヤシオの綺麗な事。


7:35 a.m. 望湖台着。
足元斜面のアカヤシオが綺麗です。ガスが漂いそれがまた味わい深いです。

時刻もまだ早いので誰も居ない静かな望湖台です。名残惜しいですが先を急ぎ地獄谷へ。だってこのまま天気が崩れたら本命のヤマシャクが楽しめません。
いや日が射しているところもありますね。それでも急いで降りる事にします。時々現れるアカヤシオを愛でながら。

降り始めると踏み跡が不明瞭に。地獄谷を歩く人も少なくなったようです。
目星を付け降って行くうちにエライ急な斜面に出てしまいました。谷本流は目の前なのに降りるのが大変そう。ザイルが欲しいよ〜。
立木に掴まりながら気を付けて〜。天指し岩での教訓を思い出しながら。まして今日はボッチです。念には念を入れて〜。
何とか谷に降り立ち沢沿いに降ります。全体的な様子は解りますが細かな所では記憶にない所がいっぱい。暫く来ない内に結構荒れています。なんせここも長い事来てませんから。おまけに雪のない時期なんて余計に少ないです。様子が変わってて、あたり前田のクラッカーなんちゃって。
そうそう、今シーズンIお父さんと積雪期に地獄谷降りをしようと言っていて結局出来なかったんでした。だって融雪が早過ぎて。
勝手の解らない所ってやはり楽しいですね。ルートファインディングを楽しみながら降りて行きます。
この沢の様子は? そうですここを曲がると滝の筈。 ビンゴ。滝を降ると出合はすぐ。


8:15 a.m. 地獄谷出合着。

一息入れて燃料補給。30円引きのタグの着いたコンビニオニギリを頂きます。ポイ活に精を出しているとこういったものにも敏感になります。ポイ活で30円稼ぐって凄く大変ですから。
なんだかこのタグが付いているだけで通常のものより美味しく感じるのは私だけ?
一息入れた後は上水晶谷に沿って降って行きます。以前崩壊のあった所は対岸に渡るようになっています。こうやって徐々にではありますが山は姿を変えて行くんですね。あまりにも長い間お暇していたものですから、その変化が新鮮です。

二股の滝を過ぎるともう直ぐ二ツ岩。

8:40 a.m. 二ツ岩着。

ここは根の平からの道と合流する所です。T尾さん達と会えるかな?
愛知川の巻道を行きます。もうこの辺りからトリカブトの群落が。ヤマシャクはトリカブトと植生が似ているようでよく混在しています。

愛知川沿いに行くようになるといよいよ群生地。先客が2名撮影中。こちらも少し下の離れた所まで行き撮影。

この辺り、他の雑草が悉く枯れてしまい身を隠す所がありません。ご覧のとおり登山道からも丸見え。盗掘に遇わなきゃ良いが。

次の自生地に向かいます。こちらはまだ固い蕾ばかり。色も緑のまんま。日当たりは良さそうなのにねえ。トリカブトの勢いに圧されているのかな。撮るものないからネコノメソウでも。

コクイ谷出合に向けて歩き出したところで愛知川の河原に人影。どこかで見たような。いやいやT尾さんとIお母さんじゃないですか。
声掛けすると気付いたようで、流れを挟んでご挨拶。
丁度仮設の橋がかけられていた所のようで、渡り難そうなので私は出合まで行きそこで渡渉、その後少し戻って再度ご挨拶。
御両人とも既に出合上流の群生地で撮影してきたようで、デジカメのモニタで満開の写真を見せてくれます。
暫くの立ち話の後別れて私はその群生地へ。モニタにはワチガイソウも写っていたのでまずはワチガイソウの自生地へ。
ようさん咲いとるやん。でも風が強くてブレブレ。何とか見れそうなもの2枚をご覧あれ。

そして本命のヤマシャク畑へ。遠くからでも白く大きなぼんぼりが沢山見えます。こりゃ対岸の登山道側から丸見えですな。

9:20 a.m. ヤマシャク畑到着。所狭しと咲き誇っているヤマシャクをパチパチ。そりゃもう沢山あり過ぎて選り取り見取り。

これだけ並べると皆同じに見えますがそれぞれ個性があります。中には雄蕊が真っ白な子もいます。通常ヤマシャクの雄蕊は鮮やかな黄色です。ミモザの花の色を連想するのは私だけ?
夢中になって撮っていると、数十年前のお姉さん二人連れがやって来ました。過去のお姉さん方もこの大群落に興奮気味。どうぞどうぞ存分にご賞味あれ。

一息入れてヤマシャクに囲まれながら昼ご飯? まだ朝なんですがね。

その後は次の自生地、愛知川右岸側へ。
う〜ん、こっちはトリカブトばっかり。その中にチラホラとヤマシャクが混じっていますが蕾ばかりでした。

出合に戻りコクイ谷から引き返します。春のコクイ谷遡行。野鳥のさえずり、せせらぎの水音、火照った頬を撫ぜる春風を漫喫しながら行きます。時折薄日が射しこれもまた春らしいです。

エゴの花が落ちています。見上げても何処にあるのかよく解りません。

ヤマハコベ?が咲いています。こんな低い所でも咲くんですね。

沢に張り出したミツバツツジが鮮やかです。

いつも一息入れていた深く綺麗な渕、その手前に大きな岩が流されてきたようで景色が一変しています。通るたびにこうやって沢の変化が楽しめます。

コゴミが出ています。いやこれは最早クサソテツでしょうか。


10:25 a.m. 黒谷出合通過。


10:35 a.m. 沢谷の滝。周りのシャクナゲにチラホラと花が付いています。葉っぱに隠れてよく見えませんが。

沢谷にはまだイワウチワが咲いています。


10:55 a.m. 雨乞岳への分岐の窯跡着。
さして疲れてもいませんがここで最後の休憩。リッツ黒コショウの塩味と胡椒が刺激的。行動食には最高です。

沢谷を詰め県界稜線へ。ジネグの進んだ斜面をショートカットして一服峠へ直登。
峠下の斜面に大きなミツバツツジ。既に時期を終えていると思っていた花々に出会えてラッキー。

一服峠の看板が無くなっています。それでも道は明瞭なので迷う事はありません。
急な下り坂を降りるとスカイライン。相変わらず薄日が射しています。こんな柔らかな日射しでもスカイライン歩きはクソ暑いです。しかしヒーハーヒーハーもほんの一瞬。峠とは目と鼻の先なので一番楽ちんなコース取り。

11:45 駐車地着。
満杯だった駐車地は既に疎らに。皆さん早仕舞いのようです。
スカイラインを降り希望荘へ行くと駐車場は満車。裏に回れば停められるかもしれませんが、この混み具合じゃ温泉も同様? てな訳で駐車場をぐるっと一回りしてもう帰ります。
今日も我家の水道水温泉田圃の湯。


2023年04月30日09時25分00秒 記



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