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最強寒波? 高知で積雪? 前日の大袈裟なTVニュースに反して空には星が出ています。 「今日も晴れかな?」なんて思いながら家を出ます。冷えてはいますがヒートシーター最強にしてでっぱつ。う〜んポカポカ。 しかし三重に入ると鈴鹿の空には大きな雲。湯の山の登りになると凄い木枯らしで枯葉のトルネード、前が見えん! 小屋前にはもうIさんの車が停まっています。「早っ!」 6:25 a.m. 中道駐車場着。 風は強いですが雪は降っていません。到着した旨LINEすると10分後に出るとの返事。急いで仕度にかかります。 結局また皆さんをお待たせする事に。そしてでっぱつする頃には雪も降り出しました。「寒っ!」 6:40 a.m. でっぱつ。 曇っている所為かまだ薄暗い中を行きます。今日も本谷からですがこの強風、適切なコース取りですね。中道なんて行ったら吹きっ晒しで堪ったもんじゃありません。 暗い疎林帯を行きます。気付くとIお父さん、ラテ点けてました。この暗さじゃあ然もありなん。そう思いながら自分のラテ、点くかな? まあいつもザックに入れっぱなしですが電池変えたのいつだっけ? 現役の頃は毎週出かける前に入れ替えてましたが・・・。 沢に出たところで上着を一枚脱ぎます。空を見上げると少し明るくなっています。その明るさのおかげでしんしんと降る雪が見えます。気付かなかったですがかなり降っています。谷間で風が遮られているのがせめてもの救い。合羽代わりにジャケットは着たままでまた歩き始めます。 暫く行き滝の前で氷が付いているのに気付きます。思わず「綺麗!」と叫んでしまいました。もう少し明るいともっと綺麗なんですがね〜。 雪はあまり付いていませんが、水際の石は氷でコーティングされておりよく滑ります。 暫く騙し騙し行きますが滝横の登りでアイゼンを着ける事に。 久しぶりの感触です。半世紀〜40年前の感触が思い起こされます。感覚的なものでしょうが身体ってよく覚えているんですね。 その身体の一部のようになっていた50年前のシャルレの10本歯、今の靴に馴染まないんですね。経済的理由からトレッキングシューズを買ったのですが、ソールが反っておりつま先部分が浮いてしまいその所為か脱げ易いのです。やはり靴にお金をケチってちゃいけませんね。 しかし爪を通して感じる岩の感触はよく解ります。やはり岩登りには10本歯。 薄暗い中黙々と登って行きます。面倒臭いので不動滝はパス。そのまま巻道を行きます。その途中で案の定左側が脱げ掛け。谷に戻ったところで締め直します。 大岩も息を整える程度の小休止にとどめ小滝帯の巻道へ。 あっ、今日って全然写真撮ってないじゃん。小滝連続帯の上から証拠写真でもパチリ。 大黒滝の谷のバンドへの登りも木の枝に頼りA0。 大黒滝も絵にならず写真はパス。そのまま巻道へ。氷の付いた巻道は楽しいですね。 若手2名の先行者が露払いで雪を払って行ってくれたので、木の枝からドカ雪に降られる事も無く快適そのもの。だって首筋に降られると冷たくて堪りませんから。背中まで入って来ますからね。 縦樋滝の巻道から谷に戻る所、相変わらず恐い所です。 谷に降り立つと正面に潜り岩。右側(左岸側)のクラックがおいでおいでと手招きしています。 真下まで行き取付きます。アイゼンのツァッケがよくスタンスを捉え快適に登れます。これぞミックスの醍醐味。(ちょっと規模が小さいですが。) そして上で小休止。相変わらず雪は舞っていますが風は微風、谷間ならではの有難み。 そしてウメバチ地帯へ。 べっとりと氷の付いた凹角から。杖代わりのツルハシのピックは氷に刺さりません。おまけに出っ歯の無い10本歯、ツァッケもまん丸で氷に乗れません。騙し騙し体重をかけると、ズルッ! 1m程落っこち無事着地。しまった、先に氷をカッティングしとけば良かった。 面倒なので岩屋の方から登ります。 最後の核心部は雪が無ければなんてない所。幸い今日はそんなに雪は付いていないので広めのクラックに腕を突っ込んでジャミング。夏通り快適に。 モウセンゴケ地帯が近付くと周りが明るくなってきました。このまま晴れるか? そんなに甘くはありません。谷が浅くなるにつれて風も強くなってきます。眼の前にはモウセンゴケ地帯の岩。氷が張り付いています。先週より氷が綺麗になりました。泥水でなく染み出した澄んだ水で出来た氷が外側に発達しているようです。 ドンツキから大黒尾根へ。寒いので大黒岩へは寄らずそのまま山上広場へ。 広場の一角に飛び出すと凄い風。風に向かって自然学校のベンチを目指しますが、強風に逆らいながらなのでなかなか進みません。 なんとか辿り着きほっと一息。服を着込み防寒対策。ついでに保温?の為にスパッツも着けます。 入口脇の寒暖計、先週と同じく-6℃。絶対に先週より冷たいです。これって壊れてない? 休憩もそこそこ、長居は無用と中道へ向かいます。 寒さと疲労で脹脛が攣りそう。富士見岩にも寄らずそのまま中道へ。この雪ではどうせ何も見えませんから。 中道をひたすら降ります。流石に今日は人と出会いません。そう言えば駐車場、車も少なかったなあ。出る時には家の車を含めて3台でした。そりゃ静かな筈です。 どんどん飛ばしてもう地蔵岩。この時点で、10:25 a.m. 天気が悪く写真も撮っていないので各地点の時刻も解りません。 あれほど寒かったのにこの辺りまで降りて来ると流石に暖かくなってきました。風も落ち着いてきたようですが相変わらず雪はしんしんと降っています。 10:50 a.m. 車に帰着。 まだ11時にもなっていませんが車の上の雪を払ったりと少々手間がかかります。そしてトランクに荷物を放り込み濡れたまま助手席に。狭い助手席で濡れ物を脱ぎ靴を履き換え運転席に移動。ふ〜、やっと一息。お茶を一口しますが全然減っていません。そうだ、自然学校前で一度飲んだだけでした。これだけ冷えていると喉も渇きません。 帰りに小屋に寄りT尾さんからの頂き物。毎度有難うございます。 温泉街に差し掛かると車が一台ノロノロと前を塞いでいます。「冬装備もしないでこんな所へ来るなよ。」 こんな様子だと【かもしか大橋】は閉鎖されているかもしれません。大事をとって下から希望荘へ。 冷えと疲労を温泉で癒し帰途に就きます。それが13時頃。 そして帰宅は18時50分。 どうして? こちらが聞きたいくらいです。雪は湯の山まででその下はカラカラカンのカラッカラ。四日市の23号線までは普通に走って来ました。 23号に入ると全く進みません。競輪で混んでいるのかな?なんて思っていましたが、競輪場を過ぎてもノロノロ。それが延々桑名まで続いていました。 桑名が近付くと走行車線はそこそこ流れているのに追い越し車線がフン詰まり。車線変更してフン詰まった追い越し車線を横目で見ると、なんと258号線高架下信号を先頭に右折車が数珠繋ぎ。全て大型トラック。高速の通行止め解除で高速に戻る為かと思われます。 その後は流れていましたが日光川高架手前からまた渋滞。庄内新川橋で詰まっているのでしょう。一旦側道に出て堤防手前まで走り突当りを左に行き堤防上の道に出ようとしますが、いつの間に変わったのか左折できなくなっていました。仕方なく元に戻り今度は側道から本線走行車線に割り込ませてもらいます。えらいタイムロス。いやまだまだ済みませんでした。橋を渡り十一屋交差点を過ぎ高架に入るとまたストップ。日はとっくに暮れ夜景を愛でながらの渋滞です。23号線を降りた時には既に豊明市内の渋滞は終わっておりララポ渋滞も霧消していました。 なんで鈴鹿帰り如きで6時間もかからないかん? 遥か昔を思い出します。毎週土日のスキー帰りも6-7時間かかっていました。あの頃はそれが当たり前。なんだか懐かしい気分に浸れたのも事実です。 Post Script お題は【グレーX'mas eve.】としましたが、eveはeveningの略なので正確には 1day beforですね。いや、帰宅時には我家の近所に雪ダルマが残っていましたからeve のままで良いのか? |
2022年12月25日14時30分00秒 記
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