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今日は小岐須。右回りです。昨年もこの時期に来ています。石灰岩質のこの辺り、言わずと知れた蛭の巣窟。夏の時期は来れたものではありません。 日の出もすっかり遅くなり、石大神前の駐車場に着いた時はまだ薄暗いです。早速朝のお勤め。あれ、出が渋るなあ。 トイレから出ると丁度Iさんのご到着。早いですね〜。 挨拶もそこそこ早朝の石大神をパチリ。まだ薄暗く紅葉の発色がイマイチ。 仕度をしているとT尾さんもご到着。皆さんお早いですね、7時じゃなかったの? でも今日は長丁場、早出に越した事はありません。 仕度を終えでっぱつ前にもう一枚。日が登り辺りも明るくなり紅葉も鮮やかになってきたので。 6:45 a.m. でっぱつ。 御幣川の川原へ降りて行きます。橋は流されたままですがその手前に飛び石が作ってあり難なく渡渉できます。 そこから少し登り平坦な道を辿ります。以前と若干様子が違うなと思っていたら滝横のへつりを避け若干高巻いています。下を見ると旧道が崩れたようです。 その為、真横から滝を眺める事は出来なくなっていました。 その後は昔ながらの一ノ谷道を行きます。薄暗い谷間の道を黙々と。 この辺りはもう紅葉も終わり冬枯れの様相です。 7:55 a.m. 窓着。 反対側南面はまだ紅葉真っ盛り。ですが稜線に出た途端、冷たい風に体温を奪われます。急いで上着を羽織ります。 風は冷たいですが、日が当たると暖かいです。南面の紅葉黄葉は朝日に輝いています。急な登りとお日様のおかげで先程の寒さが和らいできます。いや風も若干治まったような。 グングンと高度を稼いで行きます。見覚えのある稜線上の岩を乗り越えて。 紅葉に染まった木漏れ日の中を行きます。 勾配が落ちて来るともう山頂部手前のコル、鹿の食害防護柵があった所です。身の丈を軽く超える笹薮はすっかり姿を消し、国見の広場に通じるなだらかな斜面は枯葉の絨毯の疎林帯。 8:25 a.m. 国見の広場通過。 鮮やかな楓の紅葉がひときわ目を引きます。 電波中継塔経由で野登りさんへ。正式名は鶏足山野登寺、単に野登寺(やとうじ)とも言います。 落葉の積もった山腹を巻きながら表参道正面へ。巨大な杉が聳え立っています。。 杉並木を通り正面へ。この急な階段上りも野登りさん参りの一環。ヒーハー。 お参りの後は右手からまた登り返します。道路に出たところで皆さん旧中継所跡へ。昔の中継塔は跡形もなく更地になっています。初めて来ましたがこんなに広かったんですね。 T尾さんはこの西端から降り仙鶏尾根降り口へ。我々は道路を戻ります。ぐるっと回って仙鶏尾根降り口まで行くと先に着いたT尾は道路に座り込んでお食事タイム。 ここから急な降りで一旦鞍部へ降り、そして急な登り返し。仙鶏尾根のいきなりのきっつ〜いおもてなし。 その後は両側の切れ落ちた痩せ尾根を最低鞍部まで。仙ヶ谷へのエスケープルートも今日は必要なさそうです。 ここからの登り返しで昨年は地蜂被害に遭いました。今年は?と警戒しながら行くと、流石に駆除されたようで一安心。本日最大の核心部は無事通過です。 急な登りをひたすら登ります。この絶え間ない登りも仙鶏尾根のきっつ〜いおもてなしのひとつ。 そしていよいよ頂上手前の展望台。ちょっと寄って行きます。 宮指路から東に延びた尾根の南面には三体仏と東海展望。その尾根の向こうにイワクラ尾根。その奥に長大な御在所の山頂部とその右に鎌ヶ岳。こうしてみると鎌の方が遠くにあるように見えます。 伊勢平野は春のように霞んでいます。空は真っ青の快晴なのですが。 10:20 a.m. 仙ヶ岳東峰着。 仙ノ石の傍でお昼ご飯。この辺り木が刈られてしまい凄く見通しが良くなっています。まるで違う場所のよう。 10:40 a.m. 仙ヶ岳西峰に向けてでっぱつ。 一旦降ってまた登り。風も無く日陰の無い登りは暑いです。こちらは人がいっぱい。そそくさと小社峠へ降って行きます。 急な降りをひとしきり降り落葉の降り積もったなだらかな疎林帯になるとそこは小社峠。降り口を覗くと結構急なつづれ折り。こんなに急だったっけ? 一息ついてから犬返しに向かい急な登り返し。ひたすら登ってなんとか一つ目の急登を終了。 痩せ尾根を辿り二つ目の登り返し。この登りは短いので難なく終了。 いよいよ三つ目。きっつ〜。 一旦降ってダラダラを行きます。もう直ぐ隣に三体仏と東海展望。 そして眼の前には犬返し。登り切った上から周りをぐるっと見回します。前方には宮指路の馬乗り岩と岩塔群、真横には三体仏と東海展望、右後ろには野登りさん、真後ろには仙ヶ岳と辿ってきた三つのピーク。 犬返しの裏から急なザレの降り。いやこちら側が犬返しの険だったかな? さあいよいよ宮指路への登り。これが最後。 12:15 宮指路山頂着。 馬乗り岩へ向かう途中、先に着いているT尾が馬乗り岩の上で写真撮影のリクエスト。 我々も着きここで大休止。昨年に続き今年も三山巡れました。 風も無く穏やかな山頂、馬乗り岩も風に飛ばされる心配も無く安心して登れます。 燃料補給を終えでっぱつ。降りはヤケギ谷。降る前に尾根上にちょっとした登りがあるのですが、草臥れ果てた身体にはこれが堪えます。ヒ〜ハ〜。 と言う訳で東海展望はパス。谷筋に出た後はひたすらつづれ折りを降ります。 午後の陽光を受け紅葉が輝いています。 あっ、コシアブラの紅葉発見。まだ薄緑が残っていますが薄黄色になるのも間近。 13:50 老体に鞭打ちやっと最後の滑滝着。 大石橋はもう目と鼻の先。 あっ、車は石大神。林道歩きが長いんですよね〜。車を一台デポって置けば良かったかな? 林道に出る頃には空はすっかり薄雲に覆われています。でも下山までずっと好天続き。良い一日でした。ちょっと光線は悪いですが、この林道歩きも捨てたものではありません。紅葉を愛でながらそぞろ歩きで駐車地へ。 谷を覗くと屏風岩に続く石灰岩の壁の下を深い緑の淵を成して御幣川が流れています。こんな景色があったのを今日初めて気付きました。 14:20 駐車地着。 かみさんは出来れば15時くらいに帰ってきて欲しいと言っていましたが、もうこんな時刻。まっ良いか、17時くらいになるかもしれないと言っておいたから。 それでもやはり温泉は無理。今日は我家の水道水温泉【田圃の湯】。椿大社前の草餅をお土産にして勘弁してもらいます。 |
2022年11月20日17時15分00秒 記
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