紅葉狩りHike


石楠花ジャングルを越え見晴らしが良くなると
三ツ口左股から隣の尾根にかけての紅葉が鮮やかです。
白く輝く崩壊地の岩、赤や黄色に輝く紅葉。
結局この景色って下から仰ぐ日本庭園の景色なんですね。



20221030

6時20分、小屋前にIさん達の姿。今日は早めに出てきたとか。大急ぎで仕度にかかります。
空には多少薄雲も見られますが昨日土曜同様秋晴れの好天です。

6:35 a.m. でっぱつ。
スカイライン側駐車場は既に満杯。こちら側も3台ほど残っているだけです。今日も凄い人出になりそうです。
中道前にも大勢の人がたむろしています。中道は大渋滞でしょう。と言う事で本谷-鎌、とコース決定。蛭の心配も無いひんやりとした樹林帯を進みます。
昨日は凄い人出だったそうです。本日も多そう。こんな時刻から登っている人がウジャウジャ。駐車場ももう満杯でしたから納得です。

中道手前の混雑とは裏腹にこちらは静かなものです。谷に出る頃には樹間から華やいだ色が窺え始めます。

明るい谷を行きます。暑くも寒くも無いこんな日は何をするにしても最高です。
チラホラとダイモンジソウが残っています。しかしどれも既に花粉袋を落とした受粉済の花ばかり。また来年目を楽しませてくれるでしょう。


7:10 a.m. 不動滝着。
今日は全く水がありません。晴天続きだった証拠です。

そのまま巻道を行きます。暫くWeeklyを続けていたおかげでしょうか、以前ほどここの登りも苦しくありません。まさに継続は力なり。

7:20 a.m. 大岩着。
今日は岩もよく乾いておりフリクションが凄く効きます。ネットリと吸い付くような感触を味わいながらスラブが楽しめました。
小休止を取りながら下を見下ろすと遥か伊勢湾が望めます。靄の中にうっすらと本宮山の特徴的な形も。

休憩もそこそこにまた登り始めます。累々と横たわる岩を乗り越えて行きます。本当に今日はよくフリクションが効いています。
大黒滝の巻道に入ったところで急に辺りが明るくなります。黄葉の光のシャワーを浴びながら行きます。う〜ん、心晴ればれ。

再び谷に戻り次は潜り岩。右側クラックの上には側壁の紅葉と青空。絵になりますなあ。

そしてまた潜り岩の上で小休止。アンパンを齧りながら暗い闇の中に浮かび上がる紅葉を愛でます。

ここから先は明るい空の下を登って行きます。華やいだ紅葉のシャワーを浴びながら。


8:20 a.m. ウメバチ地帯着。
流石にもう残っては居ないだろうと思いながら探すと、なんとまだ一輪残っていました。少々傷んではいましたが。

尚もまた紅葉回廊を進みます。華やいだ景色に心ウキウキ。今日が最高の時期のようです。


8:40 a.m. 大黒岩着。
展望台特等席で眼下を見下ろしながら休憩です。

真下の本谷が明るい色に染まっています。やはり今日が最高の時期のようです。
名残惜しいのですが少々風が強く寒さに耐えられません。そろそろ退散、山頂広場に向かいます。
山頂広場直前で振り返ると山肌が真っ赤です。その上には冬枯れの木々、そしてまたその上にロープウェイ駅舎。

自然学校前でトイレ休憩。そして遊歩道をそぞろ歩きで望湖台へ。


9:30 a.m. 望湖台着。
三角点は凄い人混み。望湖台への通路も行列、当然望湖台も。
突端に立っても大黒岩ほど強風ではありません。風、治まっちゃったかな?

記念碑広場へ向かいます。新しく開かれた藪道に入ると、ご婦人が一人バーナーで沸かしたお湯でカップ麺を頂いています。ああ暖かそう。こんなことがお似合いの季節になってしまったのですね。まさに光陰矢の如し。そう言えばもう長い事カップ麺を頂いていません。なんだか急に食べたくなっちゃいました。
チロリン村に出ると鮮やかな紅葉。カナダ国旗のような楓です。

日当たりの良い峠道を降って行きます。すっかり風は止み暑いくらいです。そして眼の前には日陰の闇に浮かび上がる紅葉とその奥に聳える鎌ヶ岳。


10:15 a.m. 武平峠着。トイレ休憩の後、鎌に向けてでっぱつ。
ここからの登り返し、最初のピークまでが苦しいのですが、今日はさほどでもありません。やはり継続は力なり。
周りの紅葉に心ウキウキ。軽快に歩を進めます。


11:20 a.m. 鎌山頂着。

ここも凄い人出。南側は足の踏み場もないくらい。それもその筈、こちらの方が紅葉も綺麗です。

祠の横にはアマチュア無線の移動局、「Hello CQ CQ」と騒がしい。昔はロケーションの良い山頂などで移動局を開設している人をよく見かけましたが最近は珍しいです。携帯TELが普及し、インターネットでいつでも世界と繋がれる現在、未だにHAMやってるなんて、化石のような方ですね。実際HAMは激減しているそうです。かつては免許不要の市民バンドが山岳遭難時の重要な連絡手段だった事もありますが、最近では携帯TELのサービスエリアが山の中まで広がってますから、アマチュア無線の衰退は当然の事かと思います。
騒がしいですが場所が無いのでその隣で手っ取り早く燃料補給、休憩もそこそこに降りにかかります。長い長石谷は敬遠し長石尾根から三ツ口谷へ。
肩からの景色がまた綺麗です。白い岩と紅葉、水沢の集落から遠くまで広がる伊勢平野・・・。

石楠花ジャングルを越え見晴らしが良くなると三ツ口左股から隣の尾根にかけての紅葉が鮮やかです。白く輝く崩壊地の岩、赤や黄色に輝く紅葉。

結局この景色って下から仰ぐ日本庭園の景色なんですね。

谷コースとの分岐まで来ると青空を背景に鮮やかな赤、黄緑。

この先の尾根道は急な降りもなくなりほぼ平坦な道となります。振り返ると赤く染まった鎌山頂付近が望めます。
三ツ口谷への最後の分岐から三ツ口谷へ降ると辺りが黄色に染まっています。見上げると黄色の光線のシャワー。透過光に輝いています。

三ツ口谷沿いに真っ黄色の回廊を行きます。


13:20 a.m. 小屋に帰着。
片付けものを済ませ温泉へ向かいますが、今日もかもしか大橋は通れないでしょう。バスセンターまで来ると案の定長蛇の列。
そのまま降りますがロープウェイに向かう車列は延々と続き、工事の為の片側交互区間を過ぎてもまだ並んでいます。そんな中脱輪して後ろ二輪が浮き上がってしまったジープ。車列はそれを避けながら微速前進。四駆でもああなってしまってはなす術はありませんね。
皆さん気を付けてね〜。今日はロープウェイも大繁盛、大いに稼いでください。我々歩き組にとってもロープウェイ施設は今や無くてはならない存在ですから。
そのくせ未だ御在所ロープウェイに乗った事のない私って非協力的ですね〜。


2022年11月01日8時40分00秒 記



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