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今日は田立。2年ぶりです。 天気予報は土日ともあまり芳しくなかったのですが、急遽木曽町辺りの土曜日午前中が晴に。じゃあ早出でささっと片付けちゃいましょう。と言う事に。 粒栗駐車場に6時半だそうです。4時起きで一部高速使って間に合わせましょう。 勝手知ったるいつものルート、かつては毎週のように通っていた道ですが、久しぶりに走るとあちこち様子が変わっていて途中でミスコース。年の所為か判断力も鈍っているようです。慌てて引きかえし大きなタイムロスにはなりませんでしたが。 中津川で中央道を降り、街中のコンビニでエサの調達とトイレ。19号線は早朝からノロノロ運転が多いです。元起手前から片側一車線。ここからはもう追越しは出来ません。弥栄橋の信号で思い切って坂下へ。勝手知ったる昔の抜け道、この時刻なら対向車も居ないだろうと踏んで木曽川対岸を田立へ。 結局これが正解でした。山口ダムまで回っていたら遅刻は間違いなし。おかげで何とか10分前に到着できました。 既に皆さん準備万端整っています。中央道、中津川市内で雨に降られたりしましたが、こちらでは青空が覗いています。なんとまあ悪運の強い人達! これだけ晴れ男晴れ女が揃っていれば当然かもしれませんね。 6:30 a.m. でっぱつ。 雨上がりの所為か気温も低く爽やかです。樹林帯の中とは言え大木が疎らなので風も良く流れます。あ〜、爽やか爽やか。 ホトトギスの葉っぱが目立ちますが、まだ小さ過ぎるのか時期尚早なのか蕾が付いているものは見かけません。 種が落ちて生えてきたであろうコシアブラの幼木が目立ちます。冗談で「持ち帰ろうか。」なんて話が出ます。 そんな中コシアブラのような葉っぱの先に長い花径を伸ばし蕾が付いているものを発見。「へ〜、こんな花が咲くのか?」なんて小さな発見に気を良くしていたのですが、T尾山菜博士によると、どうやら違っていたようです。結局帰宅後Google Lenzで調べても解りませんでした。 樹林帯を黙々と行きます。いや、実際はぺちゃくちゃくっちゃべっていました。この辺りは江戸時代は木曽檜の御用林。鈴鹿のように炭焼きの為に木を伐採する事は無く植生も違う事など。檜の仲間のヒバ、サワラ、アスナロから井上靖のあすなろ物語まで飛んだりして。老年集団は騒がしいです。 おしゃべりしている内に不動岩の展望所。生憎ガスで何も見えません。 ここを過ぎると直ぐに螺旋滝。急な降りをいざ行かん、タマちゃん(タマガワホトトギス)求めていざ行かん。 残念、時期的に少し早いのか一輪も咲いていませんでした。でも雨上がりで水量の多い螺旋滝は勇壮です。 登り返して元の道へ。ここからは次々と田立の名主達が立続けに出迎えてくれます。 直ぐに洗心滝。いつもは立木が視界を遮りよく見えないのですが、どなたかが刈ってくれたようでよく見えます。そうです半世紀前はいつもこんなによく見えていたのです。 続いて霧ヶ滝。 ここから右岸壁に付けられた階段を戻るように登ります。その上の踊り場でまた向きを変えより急な階段を登ります。今でこそこんなに立派な金属製の工事用足場が付けられていますが半世紀前は朽ちかけの木製でした。冬場は滝の飛沫がこれに凍り付き透明氷がべったりと付き騙し騙し登ったものです。 昔話ばかりするのもジジイの悪い癖。あ〜、耳タコ耳タコ。 登り終えると田立の滝の代名詞となっている天河滝。高さ40mの主瀑です。 満喫した後は巻道から滝上へ。 おっとっと、天河滝の落ち口への道は無くなっています。危険だからですかね〜。道なりに行くと滝上の小滝帯はパスして対岸への吊橋に出てしまいます。避難小屋へはこの橋を渡ってから下流側に戻る事になります。どうせ小屋に入る訳でもないのでそのまま上流側へ。そして上の吊橋を渡り返しちどり桟橋へ。その前に橋の上から不動滝をパチリ。 ちどり桟橋を登り終えるとすぐに龍ヶ瀬。この上で大休止して燃料補給。時刻は 8:30 a.m. なんだかんだでもう2時間経ってるんですね。 雲上橋の下の滝を横目にソーメン滝、そして箱渕。 川原の岩が滑り易いので桟道沿いに行きます。思わぬ所にタツナミソウの群落。 9:10 a.m. 丸渕着。 この先は沢筋から離れ林道へ登ります。流れの傍の涼を偲んで暫く休憩。(休んでばっかりですな。) さてボチボチでっぱつ。水辺との名残を惜しんで丸渕の上からパチリ。 林道までの道は綺麗に笹が刈られています。前回(2年前)来た時も刈られていました。定期的に刈ってくれているようですね。それ以前は足元の道を拾いながらずっと藪漕ぎでしたから楽になりました。 9:25 a.m. 林道。這い上がった所の避難小屋は入口側土間に薪ストーブ。奥、両横が一段高くなりその上は畳敷。玄関外には薪が積んでありとても快適そうです。一度泊まってみたいですね。 小用を足してからでっぱつ。今日も天然公園はパス、不動岩へ向かいます。だって遅くなると天気が崩れるようですし雷も心配です。 道端にはコアジサイ、トリアシショウマ。いつもと違う植生に驚かされます。いつもより少し早いだけでガラッと違って見えます。それに今年は雪融けも遅かったのかもしれません。 手掘りトンネルの下には少し先に出たT尾さん。地べたに座り込み店を広げて寛いでいます。トンネルを抜ける涼風が心地良いです。電気代のかからない天然のエアコンを暫しの間浴び続けます。 トンネルを出るとすぐ正面に目印の二本杉。あそこから不動岩へ入って行きます。上から覗くと〇〇が縮み上がります。おケツの穴もこそばゆくなります。「あ〜、カイカン!」 湿気が多く恵那山が霞んでいてチョット残念。それでも眼下に広がる緑の絨毯は圧巻です。 雲上橋への降りも、階段が工事現場の金属製足場に変わり滑り難くなっているので安心して降れます。 雲上橋の真下の滝を覗きながら渡ります。その後は往路を降って行きます。 休むのに良い所ばかりなので休んでばかり。そして食ってばかり。家に着いたら体重増えてるんじゃないかしらん? 最後にまた天河滝の下で大休止。そして滝を背景に撮影大会。おしゃべりも尽きません。 11:25 a.m. 駐車場着。 皆さん蕎麦を食べに中津川の【くるまや】に寄ると仰います。 木曽福島の老舗【くるまや】の代が変わった頃、急にあちこちに【くるまや】が出店し始めました。 人から聞いた話ですが、「味が守りきれないから暖簾分けはしない。」と頑なに多店舗展開しなかった先代が亡くなり、こうなったようです。 その頃偶々19号線沿いに出来た新しい【くるまや】に入った事がありますが、やはり本店の重厚な店の面持ちの中で頂くあの蕎麦とは全くの別物と感じたのを覚えています。ほどほどに美味しくあれも蕎麦本来の旨さとは思います。でも今日は運動量の割に一日中食いっぱなし。あまりお腹も空いていないのでパスする事に。 食い気より入浴願望の方が大きいので温泉優先にします。 19号線沿い、南木曽以南って温泉が少なくなっちゃいました。コロナの所為であららぎ温泉も営業休止中。 前回、土岐の曽木温泉に寄ったのを思い出します。「そうだ、日本のバーデンバーデンへ行こう。」(曽木温泉はドイツのバーデンバーデンからバーデンパークSOGIなんて名乗っています。) 3台並んで降って行きます。木曽川沿いの町道に出るところで皆さんとお別れ。私は帰りも往路同様坂下から。こちらの方が近道ですがなにせ道幅が狭い所があり対向車が来たらバックする事になるので3台連ねて行くのは憚られます。 19号線に出ても時間的に早いおかげで順調に進んで行きます。瑞浪で19号線と別れ山の中へ。ナビに誘導され曾木温泉へ。 良いお湯です。田立の汗を流しさっぱり。入浴中遠雷が聞こえていましたが、温泉を出て走り始めた所でポツポツと。それが急に前も見えないほどの土砂降りに。瀬戸に出た辺りで小降りになりましたが家までずっと雨。おかげで車が綺麗になりました。車庫に入れたところでタオルで濡れを拭います。うわっ、洗車したみたい。手間が端折れて大儲け大儲け。 |
2022年07月10日10時30分00秒 記
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