春爛漫の馬の背


真横に見える長石尾根末端部分に、特に多くの白い斑模様が見えます。
あれ全部コブシの花です。今年は異常なほどの花付きです。
過去に例を見ないほどの積雪があったおかげか、それとも天変地異の前触れか?



20210410

早々と〇サクラの開花情報。天気も良さそうだし、こりゃ出かけねばなるまいて。
雪が消えると一気に人出が増えるので早めに自宅を出ます。東の空は明け始めのオレンジ色。それが深い藍色へと見事なグラデーション。随分日の出も早くなったものです。お彼岸もとっくに過ぎちゃってますもんね〜。
アイゼンは天蓋から外し置いて行きます。つるはしは?念の為トランクに入れておきましょ。
今日も暖かくなるそうですが、早朝はやはり寒いです。セーターを着てシートヒーター入れて・・・。

6:30 a.m. 中道駐車場着。
「なんじゃこりゃ?」既に手前側(温泉街から来た道)は満車です。乗り入れてみるとスカイライン側との仕切りはまだありません。てことは、まだスカイラインは開通していない?
スカイライン側はまだ空きスペースがあったのでそこに停めます。ああ、また混み混みのシーズン到来か。早めに出てきて良かったです。

6:40 a.m. 小屋に向かってでっぱつ。

山肌に白い斑点がいっぱい付いています。そうです、あれはコブシの花です。(正確にはタムシバ)今年は凄い当たり年のようです。かなり高い所まで咲いていますから時期的にも早いようです。
小屋でT尾さんと合流して長石谷へ。そうです。いきなり本命の〇サクラです。御在所から鎌へ回ってその帰りに寄る。なんて今の体力ではとても無理な話です。ついこの前までそれに雲母峰のおまけ付き、なんて事をやっていたのにねえ。Weeklyでなくなって一気に体力が落ちました。おまけにバランスも無茶苦茶悪くなりました。若い頃ならバランスを崩してもリカバー出来ていたのですが、その踏ん張りが効かず落ちて行くのを冷めた目で見ている自分に気付きます。身体を反転させるなり飛びのくなりが出来なくなっているんですね。これが加齢ってものなのでしょう。

堰堤を越え川原に出ると真正面の尾根に白い斑模様が。コブシです。ホント尋常な数ではありません。

堰堤上右岸側に落ちている急なルンゼの方へT尾さんが道草。イワウチワが咲いているそうです。上の方にもあると思いますがもしもの為に登って撮っておきます。これぞリスクヘッジ。

左岸側山腹道を暫く辿りいつもの場所の手前、小さな株ながら完全に開いています。蕾を付けている株も。

あちこちにイワウチワが咲いています。慌てて撮らなくて良かったかな?
水も温みアマゴも岩陰から姿を現しています。あら、こんなところにバイカオウレンも。

ショウジョウバカマもまだ咲いています。中にはアルビノバカマも。


本命の岩盤は蕾ばかり。手前のルンゼを登ります。大きな株があった筈なのになくなっています。盗掘の的になっているのはその希少さ故ですね。しかし盗み残しの小さな株を発見。一輪ですが完全に開ききっています。
本命の岩盤に戻り蕾も。いや少し上に開いているのもあります。ちょっと攀じってパチリ。

あちこちに増えていた株もいつの間にか無くなっています。いい大人がこんなにモラルが無くて良いのですかねえ。引きかえイワウチワは今のところ盗掘の心配はなさそうです。いずれこれも絶滅して行くのかも知れませんね。


その後とんだハプニング。
階段状の滑滝のすぐ下、飛び石で流れを渡り、着地と同時に頭に衝撃! そのまま後ろの流れに背中からドボン。
全身ずぶ濡れ、靴の中も水浸し。途中で上着を絞り、靴下も絞り・・・。えらい目ですわ。これこそ冒頭で述べた、加齢によりリカバリーが出来なくなった証拠です。
いくら春とは言え、陽が射さない谷の中は寒いです。予定通り犬星滝の分岐から馬の背尾根に上がり日向ぼっこしながら戻る事に。

犬星滝の分岐にはバイカオウレンの群落。寒さも忘れ撮影に霧中。


尾根への道、かなり様子が変わっています。下草が全くありません。表土毎流されてしまったかのよう。それに尾根際の急な事。こんなだったっけ? その後尾根伝いに降りますが記憶が定かでありません。そう言えばもう長い事ここは歩いていませんねえ。偶に歩くと初めての所のようでとても新鮮です。
それにしても下草が少ないです。尾根筋には必ずあったタテヤマリンドウも見当たりません。この季節こんなに日当たりが良ければそこら中に咲いていたのですがねえ。
足元に花が無ければ上を見れば良い。そうです見上げればコブシ、アカヤシオがいっぱい。

この辺り高度も低く人里に近い事もあって尾根筋に松の大木が点在しています。地面が花崗岩が風化した白い砂地なのでまさに白砂青松の地。海岸には程遠い山の中ですが。その青松もまだ浅い春とあってくすんだ緑で、見慣れた場所では無いように錯覚してしまいます。
真横に見える長石尾根末端部分に、特に多くの白い斑模様が見えます。あれ全部コブシの花です。今年は異常なほどの花付きです。過去に例を見ないほどの積雪があったおかげか、それとも天変地異の前触れか?
木漏れ日の中、軽快に歩いていると三岳寺への下降点。ここからの斜面はイワウチワの大きな群落となっていたのですが、やはりここも花が少ないです。株自体が少なく、周りの下草も悉く無くなっています。誰かが広範囲に亘って除草剤を撒いたなんて事はあり得ず、やはり大雨により表土毎流されてしまったと言うのが妥当でしょう。
滑り易い急斜面をひとしきり降ると展望台。ここはもう三岳寺の敷地内です。

正面御在所の山肌にも白い斑模様がいっぱいです。ホント多いなあ。
小休止してあんパンを齧りながら寛ぎます。衣類は? ほぼ生乾きです。これで寒くないって、春ですねえ。
最後の降り、お寺が見えて来たところで下から声をかけられます。「どこから入ったのですか?」なんだか咎めるような口調です。
何の事か解らず一瞬戸惑ってしまいました。「上の尾根から。」と答える事しか出来ずにいると、「ここは私有地だから次からは勝手に入らないで!」
えらい言われようです。何十年とこのコースを辿っていますが、こんな事言われたのは初めてです。じゃあどこへ降れと言うのでしょう。こちらへ折れずに尾根をそのまま直進しろって事なのでしょうか。踏み跡は殆ど無いでしょうが潜戸滝の下辺りに出られますから。
先々週三岳寺のすぐ下の廃墟ホテルで火事があったので、放火を働くような不審者と思われたのかも知れません。まあ私の風貌ならそう思われるのも納得です。
さてここからは温泉街をそぞろ歩き。大石橋を渡って荒れた石段を登ります。これがまた老体に堪えます。
道端にはニリンソウ、ミヤマカタバミが咲いています。桜も今が盛りです。この花の付きよう! 道路に出ると満開のシロモジ。
いや〜、ホント春爛漫。

戻る途中道路法面に生えているタラの木に新芽が。開き始めの丁度食べごろです。
T尾さんがそれをストックの柄で手繰り寄せてくれます。折角だから先っちょをポキリ。その隣にもそのまた向こうにも・・・。
帰り際には小屋で栽培しているタラまで。そこそこの収穫です。帰ってからかみさんに天ぷらにしてもらいましょう。


11:00 a.m. 車に帰着。
駐車場は満杯。通路にまで停めています。ああまた非常識駐車の季節が到来しました。
片付けを済ませ、さあ温泉一直線。


2022年04月11日09時50分00秒 記



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