初雪Hike


どんどん高度を上げて行きます。
里が見えるようになると凄く良い天気。
晴天の伊勢平野が広がっています。
振り返れば柔らかな日差しに輝く薄化粧の御在所。
覆っていた雲も薄くなり山頂部も覗き始めています。



20211127

ついに今月の週末は全て出勤達成。いよいよWeekly復活です。はてさて12月は?
菰野の道の駅でトイレ休憩。明け始めた空はまさに碧空、雲一つない晴天です。いや鈴鹿の山並みは分厚い雲に覆われています。すぐ晴れるでしょう。
車に乗り込むとポツポツと雨滴がフロントガラスを濡らします。山から飛ばされてきたものでしょう。
温泉街への登り、空は完全に曇っています。小雨は相変わらず。
小屋に着くとT尾さんが出迎えてくれます。身支度を整え車外に出ると、T尾さんは完全なる雨対策済み。雨具を着るように促されます。仰せに従い小屋の中で合羽を着ます。少々の雨ならジャケットだけで済ませると言う長年の癖が染みついたこの私、合羽なんて着るのは何年ぶりでしょうか。

6:50 a.m. でっぱつ。
駐車場まで上がるとしっとりと雨に濡れた紅葉が綺麗です。

駐車している車もめっきり少なくなりました。そろそろ通勤車をA5に変えても良いかな?
スカイラインに出ると山頂部を雲に隠した御在所が出迎えてくれます。
赤みを帯びた朝日に輝く中腹部が白くなっているのが見えます。「あれっ、上の方は雪だったのか。」

予期していなかった御在所の神様からのプレゼントに、もうウハウハです。急いで登っても着く頃には融けているでしょうが。
今日は早仕舞い。中道へ行くかそれとも鎌にするか? T尾さんが暫く氏神様にお参りしていないとの事なので三ツ口谷から鎌にします。

スカイラインから三ツ口谷に入り暫く行きます。小雨も殆ど気にならない程度になり、暑さに堪り兼ねカッパを脱ぐ事に。
この程度ならジャケットだけで充分です。

相変わらず小雨が降り続いていますが雪が混じるようになってきました。いや、予期していなかっただけに本当に嬉しい誤算です。T尾さんは早々と防寒テムレス。手回しが良い事で。私はもう暫くワークマンの99円税込手袋で我慢。耐えられなくなったら年中ザックに入れっぱなしのハンガロに替える事にします。

7:50 a.m. 三ツ口大滝着。

周りは既に雪景色。滝横の急な斜面を登ります。薄っすらと着いた雪、一番滑り易い状態です。縦になった木の根を避けてエッチラオッチラ。ゼーハーゼーハー息も上がります。
沢伝いに行きます。気温も下がり霙も小雪に変わりました。合羽でなくジャケットが最適なシチュエーション。
三ツ口小滝はさすがに未だ凍ってはいません。ここが凍り付くのももうじき。


8:15 a.m. 尾根コース、谷コースの分岐。
気が付けば辺りはすっかり雪景色となっていました。雪もチラホラ舞っている程度です。このまま晴れそうな雰囲気?

どっちへ行くか尋ねると迷わず尾根コースと言います。そうでした、三ツ口源頭部はあの岩峰の崩落で岩屑だらけでした。あんなとこ恐くてよう行きまへん。
と言う事で尾根から。鞍部に出ると朝日が射しています。この暖かさ、ホッとします。

8:30 a.m. 日本庭園着。
薄く雪を纏ったこの景色。これくらいが最も綺麗です。白一色の世界も好きですが、サシが入った霜降り肉のような雪の積もり具合、これが一番好きです。
対面の日陰尾根方面には日が当たり白く輝いています。ああ、青空も出ています。

どんどん高度を上げて行きます。里が見えるようになると凄く良い天気。晴天の伊勢平野が広がっています。
振り返れば柔らかな日差しに輝く薄化粧の御在所。覆っていた雲も薄くなり山頂部も覗き始めています。

三ツ口源頭部岩峰の末端が雪を纏い綺麗です。こう言った荒々しい姿が好きなんですね〜。


いよいよ山頂肩への急な登り。フィールドアスレチックを楽しみながら行くと肩に飛び出します。
あれ? 期待していた景色は望めず周りは白の世界。薄日は届いており割と明るいのですが、山頂辺りもこんなようです。
最後の急登を終え山頂に飛び出します。


9:00 a.m. 鎌山頂着。

祠に柏手。この祠や鳥居が雪に埋まるのももうじき。
鎌の山頂、思ったより今日は静かです。いつもは大勢が占領しているところで久しぶりに店開き。景色は望めませんが風も穏やかで薄日が射しポカポカ暖かいです。ただベタ雪で表面が濡れた靴は指先が冷たいです。中が濡れている訳ではないのですが。

寛いだ後は降るのみ。長石谷か白ハゲの尾根でと言う事で先ずは岳峠へ。そうでした、この降りは恐いところでした。特に今日は滑り易いので慎重に。
岳峠まで降りてサンノダケ方面を見渡します。ガスっており景色は望めそうにありません。じゃあ手っ取り早く長石尾根。
T尾さんが露払いをかって出てくれます。私はしんがり殿様気分。

薄く雪の付いた滑り易い道を飛ばして行きます。暫く降るとすっかり雪が消えただの濡れた斜面。これはこれで滑り易いです。
久しぶりの長石谷、様子がかなり変わっています。夏の間の大水で大荒れしたようです。ここは蛭の巣窟なので夏は全く来ないからなあ。
空も晴れてきているようですが、谷の中は薄暗いです。ただ風も無く降りでも大汗をかいてしまいます。


10:10 a.m. 犬星滝着。
滝下で小休止。最後の燃料補給と世間話でのんびり寛ぎます。

T尾さんはこの先山の幸を探しながら降って行きます。長石谷は少ないと言いながらもミズナラの倒木からいくつかゲット。沢の淵にはアマゴが。今日は人が少ない所為かアマゴも油断して姿を現しています。
沢が荒れているおかげで知らない谷を歩いているようで新鮮です。沢の景色を楽しみながら降って行くと最後の堰堤。三滝川渡渉点で靴を洗い小屋まで一登り。

10:55 a.m. 小屋着。
小屋内に貼ってある北アの俯瞰地図を見ながらいつの間にやら山談議。おっとっと30分も話し込んでしまいました。
今日は夕方からかみさんの還暦パーティー。帰りがけに買い物もあるし、予約済のお寿司も受取に行かなくてはならないのでほどほどにお暇します。
Weekly復活でもあり、また来週宜しくお願い致します。


2021年11月28日14時30分00秒 記



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