9月末に遠出のお誘い。じゃあトレーニングしなくっちゃ。先回の二山山行がかなりきつかったので俄かながら少しは体力を付けておかなければ皆さんの足を引っ張る事になってしまいます。
そんな訳で予定していたら、T尾さんがグループLINEを作ったとのお知らせ。Iさん達も来るとの事。早速私も出向く旨書き込みます。GroupeLINE、いいね!
6:10 a.m. 小屋前通過。
皆さん準備中のようです。手を振って駐車場へ急ぎます。
仕度をしているとポツポツポツ。空は明るいですが降り始めたようです。防水が完全に切れたジャケットを合羽代わりに羽織り、下はそのままで小屋まで。小屋まで行くと皆さん出てきました。どうやら合羽を着込んでいたようです。
6:30 a.m. でっぱつ。
駐車場脇の草むらにはキンミズヒキが咲いています。秋ですねえ。
一昨日まで気温が低かったのに昨日から高め。おまけに小雨ときたら蛭が出ない訳がありません。気を付けながら樹林帯を進みます。
いつも私だけが蛭被害に合っているので、今日は裾にエアサロンパスを吹き付けてきました。その効果や如何に?
谷に出た所で蛭チェック。よしよし大丈夫。ダメ押しにお母さんが携帯ハッカ油を吹き付けてくれます。これで蛭対策は万全。
樹林帯の中では気にならなかった雨も遮るものの無い谷に出るとかなり降っています。これはもう本降りです。それでも合羽を着ないtanuoさん、本当に無精ですね〜。実はこれ理由がありまして、もともと大汗かきなので合羽を着ると外からの雨より中からの大汗でビチョビチョになってしまうんです。そんなことなら汗で濡れるより雨で濡れた方が良いって事で。雨の方が汗臭くないですし。
7:00 a.m. 不動滝着。
昨日まで降って無かった割に水量が多いです。こちらは降ってたのでしょうか?
巻道を登り、再度沢に出た所で皆さん合羽のズボンも身に付けます。無精者のtanuoさんは相変わらず防水の切れたジャケットのみ。ズボンは既にベチョベチョで今更合羽のズボンを履いてももう手遅れです。「雨が上がればその内乾くさ〜。」
大岩の登りも今日はフリクションがあまり効きません。フィックスロープを頼りに登ります。このローバのハイキングシューズ、本当によく滑ります。苔で黒くなった岩が濡れているとほんの少しの傾斜でもズルズル滑ります。やっぱり山靴にしとけば良かったかな?
本降りの雨の中、大岩の上で小休止。まだパンツまではべたべたになっていないような・・・、時間の問題か? それでもパンツまで濡らさないようにザックの上に腰かけて休んでいます。こんな事が出来るのも今の内。10月に入ったらそれこそ低体温症一直線。
大黒滝の谷に入り、バンドへの登り、濡れてても楽しいですね〜。眼鏡も雨と汗で曇り半分手探り。こんなシチュエーションも慣れれば楽しいものです。
7:35 a.m. 大黒滝通過。
そのまま滝を巻き滝上からまた縦樋の滝を巻きます。立ち止まって休む余裕も無いのでただひたすら。聞こえるのは自分の大きな息遣いのみ。
潜り岩の上でやっと小休止。相変わらず雨は降り続けています。空は割と明るいんですがね〜。
その上にはウメバチソウが待っている筈。萎える気持ちに鞭打ってもう一踏ん張り。
8:05 a.m. ウメバチ地帯着。
遠くからでも大輪の花が目に付きます。直径1.5pはあろうかというほどの大きさ。
この子は5つの花粉袋の内4つが落ちてしまい1つを残すのみ。ウメバチソウは雄蕊が順番に花粉袋を開き、1つが終わってから次の雄蕊が花粉を出すそうです。こうやって1週間くらい開花しているそうです。トウモロコシの雄花と雌花が時間差で開き、同一株でなく他の株と交配させているのと似てますね。
この子はまだ最初の一本が伸び始めている状態ですから、来週もまだ咲き続けているでしょう。
こうやって見ていると面白いですね。
撮り終えて左岸壁を攀じると目の前にダイモンジソウ。チョット貧相ですが今年の初物。
その上には秋の花、アキノキリンソウ。
もう暫く行くと先程より見栄えの良いダイモンジソウ。そしてはち切れそうな蕾も。
T尾さんが「今日は見れるかも知れない。」と言っていた通りになりました。雨が降っていても大正解。そう言えば雨止んだみたいです。
名残のシモツケソウやフジバカマ、コモノギクも咲いています。
ドンツキからは点検道を伝い朝陽台へ。濡れた葉っぱが両側から覆い被さり、いかにも蛭が待ち伏せしているようです。急げや急げ、早くしないと食われちゃうぞ。
8:40 a.m. 朝陽台着。
皆さん合羽を脱ぎ寛いでいます。暫しお食事タイム。
荷物を下ろしたところでシャツが真っ赤に染まっているのに気付きます。まくり上げると、ボトッ! たっぷり血を吸って特大サイズに膨れ上がった蛭が地面に落ちた音です。見ると脇腹に二ヵ所吸われた跡。T尾さんに見てもらうと背中側と腰の横にも。後ろ側の蛭は見つからずで横のはまだ吸い付いていたので手で摘まみ落とします。このふたつは大した被害ではありませんが、脇腹の二ヵ所は下に落ちた直径1p近く膨らんだ一匹の同一犯のようで全然血が止まりません。取り敢えずバンドエイドで止めておきます。
憎き犯人は靴で踏み潰した上に塩揉み。酢で絞めればナマコみたいに食えるかな?
ドンツキまでは食われていないと思うので点検道でやられたものと思われます。裾は防御してたんだけどな〜。皆さんがやられなかったのは合羽を着ていたおかげでしょう。それでもやはり私には蛭男の汚名が付いて回ります。僕の血って蛭社会でブランドになってるのかな?
騒ぎが治まったところでお食事タイム。血が減った分ダイエット出来たかな?
雨は上がりましたがまだ降るかもしれず。中道で降りる事にします。こんな天気だし中道も空いているでしょうし。
降りだすと山水画の世界。しっとりとして気持ちも良いです。好きだなあこんな景色。
途中でフクオウソウ(鈴鹿の福王山で見つかった固有種)。
雨に濡れると花弁の輪郭が白く輝きシックです。下を覗くと蕊が大きく飛び出しアクシバの花のような形。
10:50 a.m. 駐車場着。
駄目押しの蛭チェック。OK,OK。
帰りの温泉、傷の手当てが大変です。ちっとも血が止まらないんだよな〜。まあバンドエイドはいっぱいあるからなんとかなるか。
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