梅雨空Hike


山の家傍の水路で靴を洗い、ついでに最後の蛭チェック。
ガーン、また2匹靴下にくっついていました。
大汗かいた後なのでさすがに食いつくのを躊躇したようで被害は無し。
しかしまあ、もう鈴鹿の山は冬以外来れませんなあ。



20210717

前回5月のPinkシロヤシオHikeから既に2ヶ月が過ぎています。下手をするとまたQuarterly Hikeになってしまいます。
緊急事態宣言、まん防と続いていましたがやっと解除。その間にワクチン接種も済ませた事だしボチボチ再開って事で、やってきましたお久の御在所。
前日に過去ログからこの時期の目玉を探します。おっ、シモツケ、カキランの季節ですな。じゃあまた本谷。雨上がりで水量が多いかもしれませんがそれもまた一興。

6時ちょい過ぎに小屋前通過。Iさん達も既に到着済みで仕度の最中。目が合ったので手を振って挨拶。そのまま駐車場へ。
駐車場のこちら側はまだガラガラですがスカイライン側はほぼ満車に近い状態です。満車になるのがどんどん早くなっています。こんな天気でよう来ますなあ。
そう、下界は青空が広がっていましたが四日市から見ると山の上にはどっかりと大きな積乱雲。下手すると雷様と遭遇?なんて思いながらやってきたのでした。あにはからんや湯の山温泉駅辺りから曇天、山は霧に閉ざされています。まあこれくらいの方が暑くなくていいさ。昨日金曜日には関東甲信越に梅雨明け宣言が出されたようですし。


6:20 a.m. でっぱつ。
薄暗い中を行きます。気温は低いですが湿度が高くいかにも蛭日和。まあ朝早い内は変温動物の蛭さんも動けずに居るでしょうからこの内に樹林帯を抜けてしまいましょう。
いやその前に山の家の夏椿でも愛でて行きましょう。
なんて行ったらまだ開花直前。綻びかけの蕾もありますが全体的にはまだ固く白くなってない蕾も沢山あります。

早々に谷へ向かいます。ぐっしょりと水を含んだ落ち葉が掻き乱され、登山者の多さに驚かされましたが実はこれ猪が耕してくれたもののようです。そう動物性蛋白質(ミミズ)摂取の為に。

湿気ムンムンの中、やっと谷へ。石の上に出てズボンを捲ります。「ギョエー!」大きな蛭が靴下の上から潜り込もうとしています。慌てて引っぺがし捨てます。反対側を捲ると靴下よりもっと上、向こう脛に長いのが精一杯背伸びして張り付いています。そいつも引っぺがします。もう一匹小さいのが靴下の上に。皆さん予防措置を取っていたそうで私だけが狙い撃ち。でも早朝から大汗かいて皮膚がしょっぱかったのか全然食いつかれてはいませんでした。恐るべし汗の塩分。
哀れに思ったのかIお母さんが私のズボンの裾にハッカ油を吹き付けてくれます。おかげでその後は寄り付かれなくなりました。
雨上がりで岩もしっかり濡れており、手袋をべたべたにしながら登って行きます。全身の神経を集中しながら蛭被害を避けるべく登ります。

7:10 a.m. 大岩着。
大岩上のなだらかな面もしっかり濡れており油断すると滑りそうです。濡れの少ない岩を腰掛代わりに小休止。
大岩の上にはヤマアジサイ、クサギ、ムラサキシキブの花が今が盛りと咲いています。

ヌルヌルと滑り易い岩を越えて行きます。崩壊地を避け巻道を抜け小滝の上へ。もうこの辺りからシモツケのピンクがあちこちに現れ始めます。

そしていよいよ大黒滝。おおっ、さすがに今日は立派です。いつもの涸滝と違いドウドウと水を落としています。水量多い筈ですわ。

滝を巻き谷に戻り潜り岩の上で小休止。時折雲が薄くなり周りがパッと明るくなります。と同時に太陽の輻射熱を全身に浴び急に暑くなります。「晴んで良い、晴んで良い。」心の中で呪文を唱えます。
さてここからがシモツケ街道。最初の内は株も小さく蕾が多かったですが、上へ行くほど大きな株が咲きそろって出迎えてくれます。
リョウブの開花も多く梅雨の長雨が良く似合っています。


8:10 a.m. ウメバチ地帯着。
早くも秋の開花の準備をしています。小さなハート型の葉の上に長く伸びた花径、先端にはガクに包まれた未来の蕾。

そしてまた花街道が続きます。草付きの中にはキンコウカがいっぱい咲いています。谷側壁の岩場にはギボウシがコロニーを作っています。モウセンゴケからは長い花径が伸び1oもないほどの蕾を付けています。人がコロナ騒ぎで活動自粛していても自然界の植物は何も変わりなく生命活動をしています。逞しいです!


8:30 a.m. ドンツキ到着。
先に着いていたT尾さん達は撮影に余念がありません。こんなに濡れていると雛壇の上は滑り易くそこがカキランの穴場なのですが、コボレ種なのかかなり下から沢山咲いています。君子危うきに近寄らず。tanuoさんはこっちで撮影。

本命Getの後は右岸壁を登って大黒岩へ。予想通り展望は全くありませんが涼風が心地良いです。吹かれていると手がかじかんでしまいました。
展望台裏で風を避けて小休止。
時折ガスが薄くなり対岸屏風岩から富士見岩の稜線が現れます。普段見えている時よりもその稜線が高い位置に現れそれに感動。きっと仙人はいつもこんな景色を見ているんだろうな・・・。

その後は山頂公園の自然学校へ。ベンチでまた大休止。明るくなる頻度が多くなり、午後からは晴れそうな気配。じゃあその前の涼しい内に降りちゃいましょうかねえ。
遊歩道から峠道、お決まりのコース。
武平峠でおしっこ休憩の後はスカイラインへ。登山道の橋が壊れかかっていたりしてそのままスカイラインを辿ります。車も少ないし歩き易いし。
暫く行くと西多古地の滝。凄い水量です。普段岩を伝って流れていたのが、岩を飛び越して放物線を描いています。ようさん降ったんですね〜。

降り、T尾さんはタマゴタケ探し、Iさん達はイバラの葉っぱ取りに励んでいます。イバラ餅を作るんだとか。(今イバラ餅作りが流行っているようで、帰りにT尾さんから冷凍保存したイバラ餅を頂きました。)
山の家傍の水路で靴を洗い、ついでに最後の蛭チェック。
ガーン、また2匹靴下にくっついていました。大汗かいた後なのでさすがに食いつくのを躊躇したようで被害は無し。しかしまあ、もう鈴鹿の山は冬以外来れませんなあ。

駐車場が近付くと紫の花。あっ、萩の花です。もう秋ですね〜。(萩の花は秋の象徴になっていますが実際は夏前から咲いています。)


11:00 a.m. 駐車場着。
帰りにはIさんからも梅酒を頂いちゃいました。頂いてばかりで申し訳ございません。
かもしか大橋からスカイラインへ抜け希望荘で汗を流します。これも久しぶり。
そして本日は菰野ICから第二名神に乗り湾岸道へ。前々から一度走ってみようと思っていましたが、本日やっと実現。
今日は早く帰らなければならなかったので利用する事に。菰野‐名古屋南間1,910円。帰宅後調べてみたら現在コロナの所為で休日割引は無いようです。チョット高くついちゃいましたが、こんなに早く着くのなら今後もアリかも?



2021年07月17日20時55分00秒 記



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