霧中散歩


岩稜帯直下の斜面のアカヤシオが綺麗です。
コブシもチラホラ。
惜しむらくはその前をガスが流れちっとも切れません。



20210425

気が付けばもうすぐ5月、GWは混むでしょうからその前に行っとく?
常連さん達はこのところ皆勤のようですから連絡なしでもきっと居るでしょう。
最近うちのカミさんは、御在所に出かけると言うと必ず「T尾さんに連絡したか?」と聞いてきます。「してない。」と言うと稟議が通りません。どうやら事故を懸念しているようです。私の事をもうヨボヨボの爺さんだとでも思っているようです。まあジジイには違いありませんが・・・。

午前6時頃小屋前通過。「あれ〜、車が停まってない。」珍しい事もあるもんです。いや、それとも恒例の横浜詣でか? はたまた一足早く春山本番?
まあいいや。今日はマイペースで鎌まで足を延ばしましょ。毎度毎度一山だけでは体力は衰える一方ですから。


6:15 a.m. でっぱつ。
久々の中道、マイペースでゆるゆると参りましょ。スカイラインに出ると道端に白い花がいっぱい。キイチゴですね。

山頂部は雲の中。着くころには晴れるかしら?

中道取付にある山の家への鉄製の橋、とうとうご覧のありさま。T尾小屋の水源パイプってこの橋の基部を通ってたんだよな。大丈夫でしょうか?

中道を行きます。なんだか大幅に改修工事をやってくれたようであちこちにその跡が見られます。後程上部で気付いたのですが雨水による浸食よりも人為的な道の傷みの方が多く見られます。それによるものと思われる傷み抉れは昔の人間には想像を絶するほどです。まあ毎週あれだけの人がひっきりなしに通ってたんじゃ当然の事かもしれません。それに追いつけとばかりに大規模補修、普請する側も大変です。せいぜい私は荒らさないよう固い石の上を歩くように心がけます。

7:00 a.m. 岩棚通過。相変わらず山頂は雲の中。


7:05 a.m. 地蔵岩で久しぶりのお遊び。
この靴つま先が使えないので騙し騙し・・・。おまけに身体が硬くなって足が上がらん。

道端にミヤマシキミの花。胡椒の木のように花弁の根本が筒状になってないのでミヤマシキミに間違いなし。

下の方のアカヤシオは傷んだものばかりでしたが、やっとキレット手前辺りから綺麗な娘達が揃い踏み。

キレットを過ぎ凹角下まで来ると・・・、前回気付いていましたが凹角の上に塞ぐようにあった岩が無くなっています。下にはそれらしい物が鎮座しているのでここまで落ちてきたのでしょう。これは人災ではなく雨水によるものでしょう。
その上のコブシ(正確にはタムシバ)は二輪だけ咲いていました。なんとまあ貧相な事で。


7:25 a.m. 北谷テラス着。
岩稜帯直下の斜面のアカヤシオが綺麗です。コブシもチラホラ。惜しむらくはその前をガスが流れちっとも切れません。
ここは常に国見峠からの寒風に晒されている所為か散り残りのマンサクがチラホラ。

掘割をエッチラオッチラ。ガスが濃くてドンツキのフェイスが見えません。辛うじて灰色の陰が窺えます。
岩稜帯からのトラバース道も五里霧中。晴れていればここから見る上のテラス辺りはアカヤシオの花園の筈なんですが。


7:45 a.m. 上のテラス着。
相変わらず濃いガスが漂っていますが隙を突いてパチパチ。


7:55 a.m. 富士見岩着。視界20mくらいかな?

朝陽台経由で自然学校へ。風が強く寒いです。降ってないのが救いです。
自然学校前で朝ご飯、コンビニオニギリを頂きます。

8:20 a.m. 早々にでっぱつ。
遊歩道にはアカヤシオ、アシビ、そして新緑が艶やかなのですが、如何せんガスが濃くて光線も悪くて。


8:35 a.m. 望湖台着。やっぱり何も見えません。

そのまま記念碑広場から峠道へ。今日は昔のチロリン村跡を通らず正規の道を行きます。ああそうだった、そうそうこんな道だった・・・なんて昔を偲びながら行きます。と言ってもあっという間に尾根筋へ。

8:55 a.m. 展望台着。ここまで降りてくるとガスが切れ遠望が利きます。でも鎌、御在所は雲の中。

上空の雲も切れて来ました。青空覗くかも。


9:05 a.m. 武平峠通過。さあ山頂まで辿り着けるかな?
最初の急登を終え露岩帯。人が多いので岩塔の上を辿り上のザレバへ。左手御在所の上空には青空、振り返ると雨乞岳上空も青空。やっと青空とご対面です。

思えばこの道は長い事ご無沙汰です。でもさすがに御在所中道のような大きな変化は見当たりません。多少は補修がかけられていますが。


10:00 a.m. 鎌山頂着。しんどかった〜。山頂北面のガレが通行止めになって久しいですが、西面を巻き南側から登る新しい道より北面旧道の方が楽ですね。

早々に退却。イワザクラがまだ咲いているようなので長石谷も魅力なのですが、早く温泉に入りたいので最短コースの三ツ口谷。長石尾根から降ります。
肩まで降りてきて燃料補給。振り返ると鎌山頂の後ろは青空。眼前には岩塔の上にアカヤシオ、そして後方には田圃に水を張った伊勢平野の広がり。絵になりますなあ。

そしてその先の急な降り、木の根にしがみ付きながら降って行きます。ここは来る度に荒れてます。
一段落すると日本庭園。いつ見ても綺麗です。

三ツ口谷に出てから沢沿いに行きます。途中で左岸沿いの道に這い上がるとかなり荒れています。冬場一度来た時にはこんなに荒れてなかったような。
そして三ツ口大滝のトラバース道へ、滝へ降りる道を分け直進しようとしたらテープで通せんぼ。なになに?崩落の為通行止め? そう言えば冬場来た時あの巻道下部の沢沿いの通路がえらく抉れていて手古摺ったのを思い出しました。もっと酷くなったのかな?じゃあ滝横の巻道を降るしかないじゃん。あそこも恐いとこなんだよな〜。渋々そちらへ降りて行きます。三ツ口大滝落ち口まで降り後ろを見ると三ツ口谷の螺旋滝。昔沢沿いに降りた事がありますがどこを降りたんでしょ。今ではとても考えられません。滝横の滑り台岩がどこだったのかも思い出せません。ヒモ一本持ってるか持ってないかで恐さが全く違うんですね。

三ツ口大滝落ち口を過ぎ巻道へ。お〜、恐い恐い。でもそんなに荒れておらず昔のまんま。これなら大丈夫。それにトラヒモも設置してあり昔より楽ちんかな?
ここまで来たのなら三ツ口大滝も拝んで来ましょ。水量が多く迫力ありますなあ。

で、トラバース道との合流点までの左岸沿いの道を辿ろうとしたら、「あれっ、無い!」完全に流されています。冬に来た時には在りましたからそれ以降に流されたって事です。そんな大雨あったかな?
谷を渡って右岸を辿りトラバース道との合流点より下で左岸の道に戻ります。三ツ口谷上部での荒れもこの時のものでしょう。
後は然したる荒れもなく旧来の道を辿ります。

道端に青紫の花がチラホラ。菫だろうと気にせずに歩いてきましたが、ちょっと気になりしゃがんでよく見ると、あれまあ地獄の釜の蓋(キランソウ)でした。この辺り昔からよく咲いています。そうか、もうキランソウの季節だったのか。

三ツ口谷第一堰堤を過ぎると大きな淵。ここを過ぎれば駐車地もすぐ。


11:30 a.m. 車に帰着。

山頂を覆っていたガスもすっかり晴れました。間の悪い事に丁度寒い間だけ私が居たようです。まあこんな事も在らあな。

小屋前を通ると車が停まっています。T尾さん居るのかな? 挨拶をしておこうと反対側路肩に停め玄関まで行くとワイヤ錠が掛かったまんま。この車、有料駐車のお客さんのようです。小屋前に軽が2台、下の駐車場には5−6台。今日は大盛況ですな。そう言えばスカイラインにも路駐車がいっぱいでした。連休前だっちゅうのに。
ちょっと気になったバスセンターからかもしか大橋までの道は渋滞無し。お陰様でスムーズにスカイラインに抜け希望荘へもそのまま行けました。
さあしっかり疲れを癒し明日からまた頑張ろう。


2021年04月25日20時50分00秒 記



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