登り初め雪遊びHike


スケベ心がムラムラ。鎌側へ少し登ります。
そして左側を覗けば、
「ウワ〜オイシソウ!」綺麗な雪の斜面、
これだけ傾斜があればどんなに柔らかな雪でも下まで滑って行けます。
では頂きま〜す。


20210103

PROLOGUE
久しぶりの御在所Hike、年末寒波で降った事は存じておりましたが、如何せん元来のグータラの所為で朝起きられずにいました。
そしたらT尾さんのFBに年末、元旦、2日と連荘で雪景色。こりゃ老体に鞭打ってでも行かねばなるまいて。
2日の記事を見てからコメントに行く旨カキコですから逢えない事も想定の上でっぱつです。
出かけようと車庫に入ったところで念の為アイゼンも持って行こうとして気付きます。「あっ、靴替えたんだった。」
合わせてみるとやはり合いません。ネジを緩めて片側は調整OK。もう一方はネジを紛失してしまい長いネジで留めていたのですが、それが曲がっており外せません。道具箱から弓鋸を出しはみ出ている部分を切り取ります。そして緩めて調整。出掛けからえらいアルバイトを強いられてしまいました。
このグータラは先天的なもの。死ぬまで治る事はないでしょう。
ついでにツルハシも。これもまた現地で笑いの種を提供する事となります。

6時半頃に小屋前を通過。目を遣ると車が停まっています。「あっ、来てくれたんだ。」
駐車場に停めてから仕度する前にT尾さんに電話を、と車のハンズフリーを使ってかけようとしてまた手間取ります。滅多に乗らないしそれ以上に車から電話もしません。じゃあこんなもん要らんやん。機械に遊ばれていると目の前にT尾さんの車。わざわざ100m程の為に車を出してくれるとは。じゃあ仕度にかかりますか。
昨夜12時頃にFBのコメントに気付きわざわざ出動してくれたそうです。眠い中申し訳ございません。
CHAPTER
7:10 a.m. でっぱつ。

久々のモルゲンロート。山頂付近のガスも薄っすらピンクに染まっています。1月の5日6日頃が日の出が一番遅い時期、冬至じゃないんですね。ですからこの時期が寝坊助がモルゲンロートにお目にかかるには一番良い時です。
昨日の本谷は階段歩きだったそうです。大勢の人がステップを固めてくれたのでしょう。中道入口から山の家へ向かう橋はくの字に折れ曲がっています。昨秋はこれを渡って本谷へ行った事もありますがいよいよ駄目でしょう。と言う訳で本日は中道。
いきなりの急登、足が上がりません。やはり一月空くと体力はガタ落ち。若い人ならそうでもないのでしょうが齢70ともなると日々の鍛錬が必要です。
出だしからツルツルと滑ります。少し登ったところで休憩がてらアイゼンを着けます。年寄りは見栄なんて気にしてられません。何事も転ばぬ先の杖、お山で最も大事なのはリスクマネージメント。リスクヘッジの為に着けるのです。決して新しい靴との相性を確認する訳ではありません。(岩場で脱げ落ちたりしたら致命傷です。昔いたなあそんなおバカが。)
久しぶりのアイゼン、何年振りでしょ? 懐かしいような、そうそうこの感触です。

8:05 a.m. 岩棚着。
風が強く顔が痛いです。でも風に向かってシャッターを押します。

東側は雲の隙間から陽が射しているところもありますが、頭上から西、山頂は全く日が当たっていません。「お日様、出て来〜い!」
その上のお地蔵様に二礼二拝一礼。(あのてっぺんに上がるってどんな罰当たりなヤツなんでしょ。)

尾根筋は風が強いですがまだこの辺りは本峰の陰なのでそれほどでもありません。それでもやっぱり寒いよう冷たいよう温泉入りたいよう。
それにトレースがしっかりあるってのが有難いですね。年食うとラッセルしんどいもん。
わがまま言っている内にキレットでアイゼンワークのお稽古してそこから登り返して・・・、北谷テラスも休憩なし。だって風強くてちゃっぷいんだもん。
そこを過ぎると掘割道。すっかり雪に埋まり段差が有りません。雪の詰まったちょっと傾斜のあるルンぜを登っているようなもの。周りの地形から今の位置を知り、「あれっ、もうこんなとこまで来ちゃったの?」
ドンツキには土で濁ったバッチイ氷。汚い汚いと言いながら避けて登ります。
そして目の前には雪の目地がしっかり付いたエルガーフェイス。バックが青空だったらなあ。

回り込んで岩稜帯から雲母方面。ああ暖かそう。

トラバッて上のテラスへ。

そしていよいよ直下のガレ。当然右側から行きます。
登り始めた所でT尾さんが「アイゼンが脱げた。」
急に足が軽くなるので直ぐ分かります。ワカンなんて深雪で良くやらかします。深みに嵌りやっと引き抜いたら着いてなかったなんてね。
T尾さんの事を散々笑い、私のピッケルバンドが切れた時の事を二人で思い出し笑いした直後、「今着いてるこのバンド、布団袋の紐なんだよな。」と言いながら持ち上げた紐が何の抵抗もなくプッツン。二人でまた大笑い。ベルトに体重預けた時でなくて命拾い。
何というタイミング、よくもまあこんな時に切れたものです。ゴミにならないようポッケに仕舞いバンド無しで登ります。手が滑ったら永遠の別れになるかもしれませんが、防寒テムレスって摩擦係数が大きくネットリとシャフトを捉えています。
登り切ったらもうすぐ富士見岩。

9:10 a.m. 富士見岩着。

ロープウェイは動いていますがゴンドラが一基だけ。風が強いのでテスト運航? そういえば正月も今年は夜間運航はしなかったとか。
朝陽台へ抜け、そこからは樹林帯の中をショートカットして遊歩道へ。まだまだ雪が柔らかくズボズボ潜っちゃいました。
遊歩道が地獄の一丁目、目ン玉が飛び出すほどの強風。こりゃ目出帽が要りますな。

9:30 a.m. 自然学校前。風を避けて朝ご飯。温度計は−5℃、先ほどまでの体感温度は−25℃。

お日様出ないねえ。

降りはどこ? 峠道は身体の右半分が冷凍庫。一の谷にするか表道にするか?
表道にしようと降りかけたらトレース無し。老体にはリスクヘッジが必要です。すぐに諦め峠道へ。
警戒していた西風は遊歩道ほど強くなく、それよりズボズボ潜りながらの降りが面白い事。前のめりに転倒して全身雪まみれ。ヒーハーヒーハー、ワッハッハ。


10:35 a.m. 武平峠通過。
スケベ心がムラムラ。鎌側へ少し登ります。そして左側を覗けば、「ウワ〜オイシソウ!」綺麗な雪の斜面、これだけ傾斜があればどんなに柔らかな雪でも下まで滑って行けます。では頂きま〜す。
あっという間に終わっちゃいましたがこれが本日のメインイベント。この為に寒さに耐えながら来たようなものです。
後はスカイラインへ抜けて駐車場へ。
いやまだおまけがありました。

かなり冷え込んだようですね。西多胡地の滝が氷結するのはあまりありませんから。
スカイラインから修行場跡を通り三滝川沿いに行きます。


11:15 a.m. 駐車場着。

温泉祭りは1月5日から。アクイグが営業しているのは今朝確認済み。久しぶりにアクイグへ行くとすごい混雑。駐車場もほぼ満車です。
しまった、判断を誤りました。じゃあ今日は我が家の田舎温泉田圃の湯。


2021年01月03日18時10分00秒 記



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