ササユリHike


それと比べるとこちらのは茎の太さがまだせいぜい5mm程度。
豊田のものよりまだまだ華奢でササユリらしいです。
私の好みとしては茎がせいぜい3mm程度で僅かな風でも大輪の花が揺れるようなのが良いです。
守ってあげたいと思わせるような、あの華奢な姿が何とも言えないほど好きです。


20200621

6月19日をもって県外移動の自粛も解除され、昨日20日は信州平谷村、根羽村へ。温泉&鮎の塩焼きを満喫してきました。
そのサービスが効いたのか、昨夕かみさんが「お父、明日居ないんでしょ。」暗に明日出かけて良いよと言っているのです。
お許しが出たのなら出かけない手はございません。という訳で2ヶ月半ぶりの鈴鹿です。
T尾さんのFBにササユリの開花情報があったので本日はササユリを愛でに。


6:20 a.m. 中道駐車場着。
小屋の敷地内にはT尾さんの車。車を中道駐車場に停め小屋へ行きます。如何せんこの車、地上高が低く小屋へは入れません。
T尾さんも今日はササユリ狙いだそうで、Iさん夫妻ももう直ぐ来るそうです。こりゃ春の○サクラ以来の全員集合ですな。
T尾さんに小屋周りの案内をして頂きました。小屋下には生簀を造り大きなアマゴが泳いでいます。タラノ木も今年の芽が大きく伸び春先に来た時よりひとまわり大きくなっています。これを切って増やしタラノ木畑にするんだとか。こりゃ自給自足で生きていけますな。

そうこうしている内にIさん達も到着。ワイワイガヤガヤでっぱつです。
スカイライン沿いに早速ササユリ。こんな所に咲いているなんてササユリ、増えているんでしょうか。一時期殆ど絶滅かと思われるほど減っていたのに。

近頃蛭が異常なほど増えているそうです。それでT尾さん、山の家の方へ行くのに通行止めになっている橋を渡ります。スカイラインから山の家へ行く斜面は蛭の巣窟なんだとか。仰せに従い私も橋から。崩れたら崩れた時、運を天に任せ運天で渡ります。
途中のミヤマウズラはまだ葉っぱが出たばかり。夏椿は? 蕾がいっぱい。大きく膨らみ先が白くなっています。開花ももう直ぐ。

シライトソウの残骸を横目に樹林帯を行きます。曇っているおかげで暑さはあまり感じません。
沢筋に入るとギボウシの蕾があちこちに。暫く行くと対岸にササユリ発見。こんなところでもうお目にかかれるとは。対岸に移り早速お相伴に与ります。


7:25 a.m. 不動滝着。
今日は沢の水が多いと思っていましたが、不動滝に滝がかかるほど。これを見て初めて水量の多さが実感できます。昨日は晴れだった筈ですが。

重い身体に鞭打ちながら行きます。運動不足がもろに現れています。足だけでバランスが取れずついつい手を使ってしまいます。早い話四つん這いで行きます。


7:45 a.m. 大岩着。
ここで小休止。アミノバイタルゼリーで早めのプロテイン補給。そうでもしなきゃバテの一線を越えてしまいます。


昨年の崩落地を巻き大黒滝の谷に入ります。滝の巻道手前でナルコユリ。こんな所に咲いていたんですねえ。

大黒滝巻道にもササユリ。もう終わってしまってましたが、こんな所にも生えているってやはり増えているようです。
潜り岩を越えその上で小休止。この辺りからキンコウカが咲き始めています。

ここから上がキイチゴ畑。前回採って帰りジャムにしたらIさんのお孫さんが凄くお気に召したとか。それでジジババ共にお孫ちゃんの為に今日もまたキイチゴ狩り。トゲの痛みもなんのその、孫の為ならエンヤコラ。どこのジジババもやる事は同じですね。
キイチゴの上には卯の花。もう終わったかと思っていましたがまだ残っていました。


8:45 a.m. ウメバチ地帯。
ハート型の葉っぱが出ています。花は秋までお預け。この辺りモウセンゴケが侵蝕してきています。大本のモウセンゴケコロニーは数年前からミズゴケに侵蝕され追われてきたようです。谷の富栄養化と共に植生も変わっているんですね。

ドンツキが近付いてくるとシモツケソウが増えて来ます。まだ芥子粒ほどの小さな蕾が密集して付いています。色も赤黒くこれが咲くとあのピンクになるんですね。
シモツケソウの葉は先程まで格闘していたキイチゴの葉とよく似ているので比較してみます。キイチゴが大きく三っつに切れ込んでいるのに対しシモツケは五つに切れ込んでいます。あっタニウツギもまだ咲いています。

ドンツキのカキランもまだ葉が出てきたばかり。やはり7月まで待たなければなりません。取付道への道の途中にあったササユリは見当たりませんが取付道まで登るといっぱいあるそうです。
取付道へ登りそこから少し下った所、おお咲いてます。

少々虫食いのもありますが綺麗です。鈴鹿でよく見るものと比べて茎が若干太目でしっかりしており一本に2輪もしくは3輪の花が付いているものがあります。種類が違うのでは?と疑念も浮かびますが、豊田の山奥のものは茎が10mmくらいあり、一本から少なくとも2輪の花を必ず付けています。豊田のササユリも地元の人が保護に努めた結果今の様に盛り返してきたのだとか。でもあれって花はササユリでも茎はカサブランカですね。
それと比べるとこちらのは茎の太さがまだせいぜい5mm程度。豊田のものよりまだまだ華奢でササユリらしいです。私の好みとしては茎がせいぜい3mm程度で僅かな風でも大輪の花が揺れるようなのが良いです。守ってあげたいと思わせるような、あの華奢な姿が何とも言えないほど好きです。

朝陽台に抜けて大休止。燃料補給します。その後遊歩道を望湖台へ。
ドウダンも悉く終わっていると思っていましたが、遊歩道でベニドウダン発見。花の粒が殊の外大きく色鮮やかです。こんなのもあるんですね。


10:15 a.m. 望湖台着。
山頂付近、人出が多いと感じていましたが、三角点、望湖台ともに普段より確実に人が多いです。他府県移動自粛が解除された結果、今まで我慢していた人々が大挙して押し寄せてきたようです。まさかこんなだとは思わず、マスクは車に置いてきちゃいました。クワバラクワバラ武漢コロナ! 長居は無用。退散します。
降りは定番峠道。
少し降っただけで薄日が射し始め急に暑くなってきます。山頂付近は涼しくて蛭も活動できなかったと思われますが、ここから下は地獄かもしれません。なるべく薮は避けて乾いた石の上を行くように。
峠道からササユリが姿を消して久しいですが、本日展望岩の直ぐ下で残骸発見。ここは毎年咲いていたところですがいつの間にか姿を消していました。残骸とは言え復活した事に違いはありません。このペースで峠道にもササユリが増えてくれることを願います。

今日は武平峠からスカイラインをショートカットせず、登山道を忠実に辿ります。長らく歩いてなかった道を歩くと感慨深いものがあります。いろんなところで記憶の彼方に埋もれていたものが甦ってきます。
思い出に耽りながら歩いていると、スカイラインのカーブの法面の上、少々崩れかかっているところでまたまたササユリ発見。横のフェンスが邪魔ですが、見目麗しい姿に一目惚れ。

修験場を過ぎ崩落地の巻道で振り返ると、ヤマボウシが真っ白。
最後のスカイライン出口には雲霧仁左衛門。

駐車場手前のキイチゴ畑でダメ押しの収穫。綺麗なところだけ選って採っても結構な量。Iさんお孫ちゃんしっかり味わってね。ジジとババの血と汗の結晶ですよ〜。

12:20 駐車場着。
皆様こんなロートルにお付き合いいただき有難うございました。次回はいつになるか解りませんが、また宜しくお願い致します。
と挨拶を交わし別れます。後は久しぶりの湯の山温泉。混んでなきゃ良いのですが。

帰り道は順調と思いきや、かもしか大橋に回ったら橋の手前でストップ。左折車線でもあればロープウェイ客はそちらに寄って貰えるのですが。結局10分以上待たされやっとかもしか大橋を渡れました。もう次からは絶対にかもしか大橋は通ってやらん。ん?前にも同じ事を言ったような・・・。認知症進行中のtanuoさんです。



2020年6月21日22時10分00秒 記



大きなサイズの写真はtanuo's fotolifeでご覧下さい。

Top Page へ