秋日和


日本晴れの下、陽光に輝く苔も綺麗。
青空をバックに白く聳える屏風岩も綺麗。
やっぱりお山はええのう。


20191005

先日T尾さんからメール。曰く「ダイちゃんウメちゃん最盛期ですよ。早くいかないと終わっちゃいますよ〜。」
予定表を見ると丁度10月5日が空いています。半ば強制的に「5日は御在所!」と宣言。


10月に入ると行楽シーズン。また御在所は無茶混みかもしれません。そんな訳で今回も4時起き。4時間も寝れば充分でしょう。昔のビバーク山行では4時間程度の仮眠なんて普通でしたから。(←70に手が届くようになっても未だに若い頃と同じと思っているようです。おバカなおバカなtanuoさん。)

6:30 a.m. でっぱつ。
山の家から樹林帯に入ろうとすると石の上に貼り紙。なになに? 落石の為自粛せよですって?
そう言えばT尾さんのFBに落石があったって載ってましたねえ。恐いけどここまで来たからにゃ、「逢いたさ見たさに恐さを忘れ〜♪」
人もあまり入っていないようで踏み跡が落葉で消えかかっていますが、踏ん張りの効かなくなったこの老体に鞭打ち、細心の注意を払いながら行く事にします。
暫く行くと沢筋に出ます。沢自体は大きな変化も無く落ち着いています。
石の上を行きますが、本当にバランス悪くなりました。片足立った時、足裏の力の入れ具合でバランス補正が出来ないんですね。これはもう確実に筋力の衰えでしょう。
一歩一歩その衝撃的な驚きに愕然としながら行きます。もう山歩きなんてするな!との天の声が聞こえるようです。

失意に気を取られ本命を忘れていましたが、暫く行くと谷のあちこちに咲いていました。
「あかんあかん、今日はこれを観に来たんでした。」
初物ゲットとばかり撮ろうとしますが、風がきつくて上手く行きません。日陰でもあり露出不足気味でシャッター速度が上げられません。諦めて次へ次へと移動しながら試みますがいずれも満足なものなし。クッソ〜!!!

やっと日向に咲いている株を見つけましたが河床中央の岩盤の割れ目。あそこまで行くと後はその上の滑滝横を登らないといけません。
それでもこうなったらバランスの悪さも忘れ、イケイケドンドン。

ふ〜やっと日向で撮れた。その後はバランスの悪さを奥の手で補ってクラック沿いを登ります。年取るとこういった狡猾さに磨きがかかります。
登り終えると直ぐ不動滝。変な所を登っている最中にすぐ横の登山道を数人が登って行きます。「えっ、自粛しない人がここにも居たの?」と同時に「変なとこ見られちゃったかな?」

今日の不動滝はちゃんと水が落ちています。写真では見難いですが虹も見えていました。
休憩もそこそこ巻道へ。しかしこの急登がしんどい。前回から一ヶ月も経っていないのにこの体力の無さ、明らかに年の所為と言うより運動不足の所為ですね。
沢筋に戻りまたまた大文字街道が続きます。
そう、大岩の下、右岸側にはダイちゃんの大大コロニーが待っていました。足元が悪いのでさわりだけにしておきます。

大岩の上で小休止。

ふと見上げるとクサギの実がいっぱい。T尾さん言う所の【羽子板の羽根】。そう言われればその通りです。
そこで思い出します。クサギの実がなっているって事は、そろそろムラサキシキブも?
探してみると、なってました。でも小っせ〜。ムラサキシキブの赤ちゃん?


秋の風物詩を満喫し登り始めるとすぐ上に異様なものが!
今まで無かった所に大きな岩が立ちはだかっています。それが異様に白く割れて間もない事が解かります。
落石ってこれか?
そこまで上がると眼前にも大きな岩がゴロリゴロリ。小滝連続帯の末端を覆い隠しています。

君子危うきに近寄らず。私ゃ君子じゃございませんが、小滝の中を行きたい気持ちを抑えて右手の巻道を行きます。
そして上から覗くと・・・、小滝連続帯の右岸が崩落した事がもろに見て取れます。あっ、行かんで正解。

小滝群の最上部の岩の上から俯瞰。

次はその上流側、写真に写っている右側の大岩辺りが崩落するかもしれません。それまでは小滝連続帯は通らず左岸側巻道を通る方が賢明でしょう。(冬場は大丈夫だと思いますが、春が近付き気温が上がる頃は危険です。

そしてその上には何事も無かったかのようにアザミやアキノキリンソウが。

大黒滝の谷に入り見上げると、今日は大黒滝も水が落ちています。滝らしいですね。

ゼーハーゼーハー潜り岩を越えて、ウメバチ地帯到着。
咲いてます、咲いてます。それも結構な数。

これで今日のお仕事はおしまい。いやこの上にもまだダイちゃん回廊は続いています。じゃあ最後まで。


おっ、キリンソウとダイちゃんの競演も。

まだまだ続くダイちゃん回廊、相変わらず風が強くてブレまくり。

日本晴れの下、陽光に輝く苔も綺麗。青空をバックに白く聳える屏風岩も綺麗。やっぱりお山はええのう。


その後大黒岩展望台へ。風が強く飛ばされそう。それでもここで小休止。強風でロープウェイも時々止まります。そんなロープウェイのお客さんが手を振ってくれます。お返しにこちらも。

山頂に抜け自然学校前のベンチで朝ご飯。こんな風の強い日はここは天国です。
そして望湖台へ。

記念碑広場から見える御嶽神社への道が赤く舗装されています。前回来た時工事をやっていましたが、こうなったのですね。
先日の御嶽行きが中止になったのでその代りというのも変ですが、ちょっと寄って行きます。これもトレーニング。

峠道へ。道端にはママコナ。

途中で異変が。両のアンヨが急にだるくなりなんだか攣りそう。休憩を入れながら騙し騙し降る事に。なんでかな〜、なんでかな〜?
いよいよ運動不足と言う現実を突き付けられたようです。また愛知池一周始めようかな? こんなんじゃどっこも行けまへん。

武平から降ります。三ツ口ダムの下はススキ野原。

道が平坦になると足のだるさも和らいできました。


12:00 a.m. 駐車場着。

今日は思いの外、人出は少なかったようです。路駐車は少なく駐車場ももう7割方。
おかげでかもしか大橋へも渋滞無し。希望荘で汗を流し帰途に就きました。
そうそう、今回はタイムデータ無し。とてもお知らせできるようなものではありませんから。


2019年10月6日19時50分00秒 記



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