春のお花見PartU


一輪くらいは? という甘い考えは見事に外れました。
若干綻びかけで白い花弁が覗いていますが、開花は未だ先です。
時刻はまだ9時前。今日明日と気温が上がりそうです。
そうすれば明日の午後には咲き始めるかもしれません。
ムムッ、少し早かったか。


20190504

巷ではGolden Week 皆さん行楽に出かけられています。ひきかえ、我家のお子ちゃまももう大人、一家で出かける事も無くなってしまいました。
じゃあまた一人寂しく暇潰し兼老化遅延に御在所通い。
ヤマシャクはまだ蕾硬しとの事ですが偵察がてら出かける事に。
武平峠西側駐車場は既に満杯。東側の峠に近い側も満杯。少々遠くなりますがトイレのある大駐車場に引き返します。

6:20 a.m. 武平峠東側大駐車場着。

6:30 a.m. 仕度をして出発。
トンネルの西側へ向かいます。この時刻、日はすっかり登り5月の青空が眩しいくらい。
萌黄色の山肌が眩しいです。沿道の木々も一斉に新芽が噴き出しています。


トンネルを越え沢谷峠への登りに入ります。ひと登りした後の笹中の道は無くなりその右側樹林帯の中の道が正規になっています。まあこの方が見通しも効き歩き易いです。
そのまま行くとかなり高く巻き左側が切れ落ちた所は気が付かない内に通過していました。昨年来た時よりもかなり道が変わっているようです。
道端にはスミレが満開。タチツボかな?

郡界尾根を乗越す辺り、御在所側へ顕著な山道が出来ています。御在所からは通る人も少なく踏み跡もあまり無かった筈ですが、これほど顕著な道が出来ているって事はかなりの人が通る様になったって事でしょうか。
沢谷本流への降りもあちこちに枝道が出来ています。が、あの大きなヌタ場だけは逃げ道がなくいつも通り何の気も無く通っているとズルッ! 危うく転んでドロンコになるところでした。加齢の所為か運動不足の所為かバランスがかなり悪くなっています。用心用心。
沢谷本流に出て暫く降ると雨乞岳への分岐の窯跡。前後に見えていた人達も皆雨乞岳に向かうようでこちらへは誰も来ません。やっとひっそりとした山歩きが出来ます。

この辺りイワウチワが目立ちます。それもかなりの大物です。人差し指と比べてみると直径4-5cmくらいありそうです。

屈曲した廊下を抜けるといよいよ沢谷の滝上。沢谷とはここでお別れ。滝右手の緩やかなルンゼを降るとクラ谷と沢谷が合流したコクイ谷に出ます。
このルンゼも大物イワウチワだらけ。滝上の石楠花には花芽が見当たりません。時期的には開花は未だでしょうが、どうも今年は裏年か?


7:50 a.m. 黒谷出合通過。

コクイ谷を右に左に石飛びしながら降って行きます。尖った石に乗る度に、重心が定まらないというかどうも不安定です。これも加齢の所為?
でも「昔はこうだった。」なんて事は言いますまい。それこそ老人の常套句。
へつりもできない渕は巻道を。草叢の中には薹が立ったコゴミやエンレイソウ。あっ、オカメの木(オオカメノキ)も満開です。

この渕も以前とは大きく姿が変わりました。御在所通い再開後はよく夏場の避暑に通っていた所です。

石飛びを楽しみながら降ります。


8:25 a.m. コクイ谷出合通過。
看板は相変わらず【出会】と表記。訂正する人いないのかな?
そしていよいよメインイベント、ヤマシャクの偵察です。
この辺りヤマシャクの株が少なくなりました。でも健気にもチラホラと蕾を付けています。みな未だ固く綻んでもいません。

では次に向かいましょ。愛知川(神崎川)の流れを上から眺めながら進みます。

一輪くらいは? という甘い考えは見事に外れました。若干綻びかけで白い花弁が覗いていますが、開花は未だ先です。

時刻はまだ9時前。今日明日と気温が上がりそうです。そうすれば明日の午後には咲き始めるかもしれません。ムムッ、少し早かったか。
さて、この後はどうしようか? アカヤシオはもう咲いています。体調も悪くありません。御在所に登っても峠道を降ればすぐ下に車が待っています。じゃあ上水晶から地獄谷経由で望湖台へ抜けますか。
という事で先へ進みます。
道端にはミヤマシキミの花が咲いています。中には昨年の赤い実がまだ付いているものもあります。


8:55 a.m. 上水晶谷二つ岩着。

温かな春の陽射しに岩上の苔や新緑が輝いています。いつ来てもいい所ですねえ。
上水晶谷に沿って行きます。


9:40 a.m. 地獄谷出合着。
春の日に煌く流れの中で朝ご飯。贅沢なひと時です。

地獄谷を遡行します。登り始めると直ぐにF1。巻道は恐いので滝横を直登。

滝の上にはバイカオウレン。まだ咲いていたんですね。

谷のあちこちには春がいっぱい。バイカオウレンの他にもシロモジの花やタテヤマリンドウなど。

ツメの大岩からは望湖台の西斜面を登ります。通る人が少ないのか踏み跡が薄くなっています。草そのものが少なく丈も低くなっているので余計に解り辛いですがどこからでも登れます。

10:55 a.m. 望湖台着。

疎らに咲いたアカヤシオの下を通り記念碑広場に向かいます。こちらでお昼に。

峠道を降ります。記念碑広場から降りの南斜面、そこら中タテリンが咲いています。
こんなに暖かいと「もしかしてヤマシャクも開花しているんじゃないか?」なんて誘惑されます。もう一度降るなら黒谷から? いや最初の滑滝、ザイルが要るんじゃなかったっけ? 諦めて花を愛でながら峠道。

峠道の降りも人が多いですね。まだまだ登って行く人ばかり。そうか連休後半、明日は子供の日。
アカヤシオが目立ちますがコブシが少ないです。中道凹角上のコブシも今日辺り満開なんでしょうね。
アカヤシオが切れた後は新緑に萌える山肌を愛でながら降ります。


12:15 a.m. 車に帰着。
武平峠に停めておくと本当に楽ちんですね。今日は足の攣りも無かったし良かった良かった。
仰ぎ見ると新設の山頂レストランとその下の斜面にはアカヤシオのピンク。今日も良い一日でした。

久しぶりのスカイライン、帰りはやはり希望荘経由で第二名神菰野IC横477号で23号線。


2019年5月6日22時13分30秒 記



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