今年も平穏な正月を過ごし、松の内も明けようとしています。
そうだ御在所へ行こう。先シーズンのように雪の期間は全くご無沙汰なんて是非とも避けねば。
先月12月では皆さんに付いて行けず足攣りなんてていたらく。体力維持の為にも適度な運動は必須です。
丁度T尾さんがFBに三ツ口左股の雪滑りを動画でアップしていました。そうだ左股へ行こう。
私の頭の中では、御在所=鈴鹿 なので三ツ口谷は御在所じゃないなんて突っ込みはお控え願います。
2019年1月12日 6:30 a.m. 中道駐車場着。
今日も駐車場はガラガラ。夏場もこうだと良いのにねえ。
早く着き過ぎたようなのでシートを倒して仮眠を取ります。電動シートは楽ですねえ。前のA4の時はノブを何回も回さなければならず、面倒なので滅多に倒したことはありません。こんなところにも国民性の違いが現われているようで、日本車のようにレバーを引くだけでリクライニングとはなりません。きっと危険防止への考え方が厳しいのでしょうね。
ふと人の気配を感じ窓に目を遣るとIお父さん。まだ暗いのにお父さんも早いですね。早速新年のご挨拶。そして正月山行の土産話。そうこうしている内に空も明るくなってきました。残念ながら御在所は真っ黒。朝焼けしないなあと思っていたら東の方に雲があります。時刻は7時7-8分、最も日の出が遅い時期でもそれくらいですからもう日は出ていると思われます。急ぎ仕度にかかります。
7:15 a.m. でっぱつ。
曇っている所為か風も無く温かいです。スカイラインの路面も濡れていたり凍っていたり。転ばないように気を付けて〜。
雪は少なそうですが様子が解らないので、三ツ口谷から登り左股からまた三ツ口谷で降る事にします。そうすれば踏まれてなくても登りで付けたトレースで降れますから。が、三ツ口谷に入ると雪は少ないし踏み跡はあるし。なんだ長石谷から登っても良かったかな。
7:40 a.m. 三ツ口谷最奥の堰堤。
お父さんはここで上着を脱ぎます。気温が高く寒さより暑さ対策が必要です。正月4日の西穂稜線では北西の強風に曝されていたそうですから、今日は極楽ですね。
空は相変わらず高曇り。このおかげで放射冷却が妨げられたと思えばこれもまた良し。
流れに沿って行きます。踏み跡が二手に分かれています。巻道へ向かうものと三ツ口大滝へ向かうものと。久しぶりなので大滝に寄り道して行きます。
8:00 a.m. 三ツ口大滝着。
この気温では全面氷結とは行きませんが、周りにそこそこツララが付いているのでOKとします。
巻道に戻ります。この巻道もかなり荒れています。V字型に抉り取られた河床は狭く所々岩登り的な部分もあります。三ツ口大滝の巻道は使われなくなったものも含め3本あり、滝のすぐ下から岩を攀じ木の根を掴みながら這い上がるもの、滝の少し手前からガラガラの所を這い上がり上部で前者に合流するもの、そしてかなり下の枝沢から大回りして巻くものです。一番目は今は殆ど使われておらず登りでは滝下の大きな岩がまず乗越せません。下りなら滑り降りれます。2番目は今でも使われていますが大きく崩落したルンゼの直ぐ横をトラバースしなければならず雪が付いた状態では危険です。まあ結局は3番目を選択した訳ですがドボン注意です。場所によっては底なし沼のような泥濘地があります。今日の核心部はここかな? あっ、帰りにもここを通らなきゃならないんでした。
三ツ口谷最後の滝を巻くと谷コースと尾根コースの分岐。谷コースにはトレースが無いので迷う事無く尾根コース。こっちも殆ど消えかけていますが、一度踏まれた跡は潜り難いので踏まれてないところより歩き易いです。
今どの辺りなのかは解かっていてもなかなか次の一歩が出ません。そろそろバテかけかな? 備蓄はいっぱいあるのでシャリバテではございません。すべてグータラと言う我が身の至らなさが為せる業です。しかしここでこんなだと左股の途中で足が攣らないかな?
9:45 a.m. 山頂着。
高曇りで遠望は利きます。稜線に出てもあまり風は無く気温も高いです。これならツェルトを被らなくても充分です。
それでは鎌の神様に初詣。大きな綿帽子を被り冬眠に入る寸前です。
南側に周り猿田彦様にも遠くからですが初詣。ついでに野登さんにも
祠の横に戻り大休止。やっと朝御飯にありつけるぜ。
湯沸かしは面倒なのでテルモスの紅茶でオニギリを流し込みます。Iさんからリンゴ(ふじ)の差し入れ。毎度ごっそさん。
ここに座っていると眼前に伊勢平野が広がっています。笹の丈が人の背より高く何も見えなかった筈なのに。笹が寝てしまうほど雪が積もったようにも見えません。Iさん曰く鎌山頂辺りもジネグで笹が衰えているそうです。こうやって景色も変わっていくのでしょうね。
10:05 a.m. でっぱつ。向かうは三ツ口谷左股。
笹の丈が低いおかげでかなり上から道を外して行けます。が、まだ雪が軟らかいです。ズボズボと七転八倒しながら降り口へ。
そしていよいよ突入。雪が少ないので傾斜もかなりあります。
踵を効かせながら慎重に。部分的に硬い所があり緊張を強いられますが、概ね柔らかすぎてズボズボ止まってしまいます。
ええい面倒だと尻滑り。それも傾斜が落ちると全く滑らなくなります。滑ったり走ったりその内股関節が痛くなってきました。
あそこを越えればもう三ツ口谷本流。
最後の斜面を滑り降りると・・・。
楽しい雪遊びも一瞬でおしまい。
10:40 a.m. 左股出合に降り立ちます。
後は三ツ口谷を辿るだけ。 ですが歩き始めると足が動きません。両足腿も脹脛も攣ってます。冷やし過ぎなのか楽し過ぎなのか。
ザックの天蓋に隠し持ってきた芍薬甘草湯を服用します。実は先回帰宅後すぐに薬局で買ってきたのです。体力回復まで暫く手放せなくなりそうです。
谷コース尾根コースの分岐まで行きここで回復待ちの大休止。Iお父さん、またまた申し訳ありません。
暫く休んだ後ゆっくりペースで降ります。エッチラヨッチラよちよち歩き。年寄りには困ったもんですなあ。
12:25 駐車場着。
今年も温泉祭りをやっているとの事なのでIさんと共に鹿の湯ホテルへ。
正月に閉鎖されていたというかもしか大橋は雪さえ降らなければ通行できるそうです。
おかげで今日も帰りは最速ルートで。湯の山も便利になりました。
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