梅雨の晴れ間の夏Hike


エゾハルゼミが鳴き続けています。
夏の日長を鳴き通す、
ああ、かしましい
エゾハルゼミ♪


20170715

降るかと思えば降らず、降らなくても良い所で狂ったような降り。お空の機嫌は計りかねます。
今日は曇りか雨と思っていたら意外や意外良い天気になりそうです。こりゃ暑くて死ぬかなあ。
過去のこの時期の記録を見ると丁度カキラン、シモツケの時期です。意外なところで過去ログが役に立つものですね。
そういう訳で今日は本谷。谷に出るまでの樹林帯歩きが要注意です。雨上がりとあって奴らが待ち伏せしているかもしれません。

6:30 a.m. 中道駐車場着。
スカイライン側はほぼ満車、温泉街連絡路側は3割ほどの駐車率。車を停め支度にかかります。
山頂には真っ白な夏雲がかかっていますが空は青空。夏やなあ。


6;45 a.m. でっぱつ。
一ノ谷(本谷)をスカイライン沿いに渡り山の家への枝道を登ります。ウッ、ビチャビチャじゃん。雨に濡れた葉っぱが両側から張り出し足元はズクズクの落ち葉が溜まっています。明らかに今日は蛭日和。
石の階段を登りながらミヤマウズラを探しますが全く気配なし。山の家の夏椿は今が見頃なんですが開いた花は雨でぐっしょり。中も花粉で汚れ放題。でもまだまだはちきれそうな蕾が多くもう暫くの間楽しめるでしょう。

山道に入るとオトギリソウが咲いています。アシビの新芽も鮮やかな赤で花のようです。

かなり降ったようで山道を流されて来た落ち葉があちこちで山のようになっています。それがまだ水を含んだままなので靴の中の足までズクズクです。これじゃあ足がふやけてしまいます。
途中で蛭チェック。早速発見。左足首辺りに靴下の上に一匹。引っぺがしましたがこんなところで立ち止まっていたら次から次へとやって来るに違いありません。沢筋の石の上で念入りにチェックする事にして先を急ぎます。
沢筋に出た所で再度チェック。靴下を脱ぐと同じ位置にもう一匹。必死にしがみ付いています。まだ吸い始めたばかりのようで剥がすとほんの少し出血しているだけ。凝固せずに垂れ流しにはなっていませんでした。
ここからは殆ど石の上を伝って行けるので注意して行けば襲われることは無いでしょう。それでも定期的に蛭チェックは必要です。

不動滝で休憩。岩の上で蛭チェック。やれやれまだ無事。ですがこの先の巻道は要注意です。
巻道から谷に戻ってまたチェック。今日は忙しいですな。
大岩の手前で立派なイワギボウシ。雨に濡れて綺麗です。

そして大岩の下にヤマアジサイ。なんでこんなところに? よく見ると小さなクラックに根を延ばしています。そこにぶら下がるようにして身体を支えています。根でジャミングしてるんかい。なんちゅう逞しさ!

大岩を越えその上で一休みしたいところですが全面濡れたまま。こんなに緩い斜面でもこのボロ靴全くフリクションが効きません。落っこちると痛いので休憩を我慢してその先で蛭チェック。
その上に張り出した木に蕾がいっぱい。よく見るとムラサキシキブのような。この辺りクサギがあったのは覚えていますがムラサキシキブもあったんですね。

小滝連続帯は今日は巻きます。だってこんな靴じゃあ落っこちるなと言う方が無理でしょう。
大黒滝の谷に入りますがこの辺りで足がもつれてきました。寄る年波に加え運動不足、如何ともしようがありません。騙し騙し登って行きますが靴のフリクションが信用できない為つい腕に頼ってしまいます。まあ全身運動になって良いかな?

その上の樋状滝も巻き谷に戻ります。
潜り岩を越えた所で今日始めて人と遭遇。蛭チェックしながら挨拶とお喋り。
辺り一面キンコウカが咲いています。水滴を溜めた花が綺麗です。
私の身体も汗みどろ。絞れば汗が流れ出るほどシャツもパンツもベッタベタ。

小休止の後登り始めるといよいよご対面。まだ咲き始めたばかりの小さな株ですが初物ということでパチリ。

辺りは急に賑やかに。エゾハルゼミの輪唱です。ゲーキョゲーキョケケケケケ・・・。

その上のウメバチ地帯、相変わらずキンコウカが咲き乱れています。その中を探しますがやはり時期尚早、花穂など伸びている訳がありません。代わりに小さなハート形の葉っぱだけ確認しておきました。

シモツケソウを探して左側の岩小屋の方へ。ありました。ここのもまだ小振りです。


その上からはシモツケ街道。あちこちにいっぱい咲いています。雨露に濡れたシモツケも風情があって良いものです。

次はモウセンゴケ。ミズゴケに圧され随分少なくなりました。それでも健気に時期が来れば花を咲かせます。まだ蕾ですが水滴に包まれた姿が愛らしいです。

キンコウカもまだまだ続きます。


8:50 a.m. ドンツキ着。
カキラン畑に足を入れます。ありました。今年も綺麗に咲いてくれました。
もっと綺麗なのは? と後先考えずに滑り易い所を攀じて行きます。そして、ズルッ、危うく落っこちるところでしたがなんとか踏ん張ります。おかげで耳の後ろと左手中指に擦り傷。茶番と言うより名誉の傷って事にしておきます。降り、降りれるかなあ?

先程の核心部も無事通過。さて大黒岩の展望台へでも行くか。

9:15 a.m. 大黒岩展望台着。
周りは真っ白、展望は望めませんが、時折青空が覗きその度に強烈な陽射しが射し込みます。湿度100%熱気ムンムン。
蛭チェックで裸足になったついで、靴も靴下もそして私の汚いアンヨも日光消毒。

ここでやっと朝ご飯。コンビニオニギリガツガツガツ。
テラスの少し下にホツツジが咲いています。近寄れないので目いっぱいズームして。

ああああ〜、本谷〜は〜、今日も〜ガス〜だった〜♪
前回も同じ事を言ったような・・・。

お腹が膨れたところで山頂公園へ。
折角乾きかけたアンヨがまたもやグッチョグチョ。
遊歩道沿いはリョウブ、ノリウツギがいっぱい。時折射す夏の陽射しを浴びながら行きます。

ベタベタの衣類にまた汗が染み込みそれが重みで下の方へ移動し最終的にはズボンに移って行きます。あれ〜、まるで粗相したみたい。あな恥ずかし。
エゾハルゼミが鳴き続けています。

夏の日長を鳴き通す、ああ、かしましい エゾハルゼミ♪


9:55 a.m. 望湖台着。

望湖台、三角点、自然学校前には多くの人が休んでいます。でもいつもより若干少ないような。3連休で皆さん遠出されているのかな?
今日も武平峠へ降ります。

10:25 a.m. 峠道展望台着。

見下ろすとミズナラの木にはドングリが出来ています。これからどんどん大きくなります。辺りのリョウブの木は花穂をいっぱい延ばしています。
武平峠の三重県側から生き物のようなガスが滋賀県側に流れ込んでいます。南東の風、まだ梅雨明けには早そうです。


10:40 a.m. 武平峠通過。スカイラインへ降ります。


11:20 a.m. 車に帰着。
既に駐車場は空が増えています。やはりみなさん遠征されているようです。

さあ今日もアクイグで汗を流すとしましょう。


2017年07月15日22時10分00秒 記



大きなサイズの写真はYahoo Boxでご覧下さい。

Top Page へ