冬枯れHike


薄日が射しポカポカ暖かいです。
この季節の日溜りハイクも風情があって良いものです。
秋の賑わいが終わり冬の厳しさが訪れるまで、
ほんの一時の灰色モノトーンの世界。
のんびり歩くには良い季節です。


20161209

前回からもう一ヶ月、すっかり月一が板に付きました。ぼちぼちタイトルをMonthly Hikeに変えるかな?
今日は3n日(n=3)でまたまたT尾さんとご一緒です。
今朝はやけに道路が混んでるなと思ったら平日でした。多少遅れてもこの季節なら駐車場が満車で停められないなんて事は無いでしょう。
スカイラインが閉鎖になっているかもしれないので温泉街から行きます。到着するとT尾さんの車の他に数台のみ。T尾さんの車以外は全てスカイライン側、まだ閉鎖されていませんでした。それにしても平日だと言うのに暇な人が多いんですね。あっ、私もか。
T尾さんの話では天気が良いとまだそこそこの車で埋まるそうです。でも雪が降りスカイラインが閉鎖されればグッと減るでしょうね。
この空き具合なら今日は中道。

7:15 a.m. でっぱつ。
人気のない中道を行きます。シーズン中の混み具合が嘘のようです。
今日は好天と思っていたのに雲が多く肌寒いです。しかし歩き出すといきなりの急登に汗が噴き出します。
オバレ岩を過ぎ岩棚の手前のガレの登り、あと一歩で広くなる手前で目の前に大きな岩の障害物。どこかから落ちてきた物のようですが風化の進んだ脆い花崗岩に引っかかり辛うじて留まっています。その引っかかった所を手で穿るとボロボロと崩れます。穿り続けると落っこちてきそうです。急遽その横からトラバース。
いつ落ちたものか判りませんが、慣れていない人がいると大渋滞を起こします。てことは紅葉シーズンの混雑時に落ちてきたものではなさそうです。
久しぶりにアクロバチックな姿勢を強いられ肩の筋を違えそうでした。困ったもんです年寄りは。

7:45 a.m. 岩棚着。

その上の地蔵岩、前回見た岩登り禁止の立て札の位置が上に移動していました。T尾さんの話では最初は私が見たのよりもっと下にあったそうです。んっ、この立て札生きているのか?勝手に登って行くなんて!
こんなところにこんなお触書を立てるって事はキレットのフェイス側にもその内立てられるかもしれません。世知辛い世の中になったものです。
キレットを過ぎ凹角横の梯子を登り(凹角はもう登りません。その内ここも禁止の立て札が立てられそうですから。)その上でT尾さん曰く「コブシの蕾が全然付いていない。」見上げると本当に付いていません。この前来た時はいっぱいついているのを確認したのですが。そして来春も期待できると思ったのに。
風で落ちたか、それとも木自身が花を付ける体力が無いと判断して自ら花芽を落としたか?
ゼーハーゼーハー言いながら北谷テラスへ。

8:15 a.m. 北谷テラス着。
雲間から所々日が射し込んでいます。陽射しが無いと寒いです。ついこの前まで暑い暑いと言っていたのにもう冬枯れの季節に。あと3週間経てばお正月。まさに光陰矢の如し。

ふと足元を見ると雪が融け残っています。真っ白に化粧するのももう直ぐです。

掘割を行きます。ついこの前来た時よりかなり道が掘られています。毎週毎週考えられないほどの人が大挙してやってきたら、そりゃ道も荒れます。
岩棚下の落石然り、ここでも同様の事が起こって当然です。

8:30 a.m. 掘割ドンツキ着。
最後の段差を乗越すとまた一段下がった所に新しい道が出来ています。いままで掛けてあったアブミのような梯子が使えなくなった為のようです。
その岩の上から正面をパチリ。「ウ〜、青空が欲しい。」

岩陵帯を通過し北側へのトラバース道、薄っすら雪が付いています。まだ凍ってはいませんが乾いている所を選んで足を運びます。
薄く雪の被った道を通り上のテラスへ。


8:55 a.m. 富士見岩着。
薄日が射しポカポカ暖かいです。この季節の日溜りハイクも風情があって良いものです。秋の賑わいが終わり冬の厳しさが訪れるまで、ほんの一時の灰色モノトーンの世界。のんびり歩くには良い季節です。

朝陽台で小休止の後望湖台へ向かいます。遊歩道を降っているとそり広場が真っ白。北谷テラスから上に残っていた雪はここの人工降雪機の雪が飛んでいったものかもしれません。

9:25 a.m. 望湖台着。

風が冷たく寒いので早々に引き揚げます。久しぶりに鎌まで行く予定なので先を急ぎます。
峠道を降り、展望岩から下の掘割に入ると風も当たらずほっとします。気温も上がり暑くなってきます。

9:55 a.m. 武平峠通過。
登り返しがきついです。月一、それも早仕舞いばかり続いていましたから。年寄りは体力が戻るのも遅いですし困ったもんです。
ゼーハーゼーハー、ヒーハーヒーハー、青息吐息。夏場のように暑くないのだけがせめてもの救い。

鎌山頂北面のガレが岩が崩れそうな為通行禁止になっているとT尾さんのFBで知らされていました。新道との分岐はロープで塞いであります。
以前ならこっそり偵察に入って行ったでしょうが、老人が社会に迷惑ばかりかけているこのご時世、tanuoさんも例外とは言えず素直に新道を行きます。しかしこちらの新道もコワイとこなんだよな〜。

10:55 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
先ずは祠で今までの御無沙汰を詫び二礼二拍手一礼。

その後北面ガレを上から覗きます。「あ〜、コワッ。」
風を避け祠横に戻り店開き。カップ麺を出そうとするとT尾さんが制止。なんと、またおでんを用意してくれていたのでした。
ブスに点火して温めます。グラグラ茹ったら「頂きま〜す。」

「う〜、うめえ。温まる〜。」味気ないカップ麺なんて比べ物になりません。
ハフハフ、フガフガ、あっという間に平らげてしまいました。

降りはT尾さんから【ぬくぬく尾根】の提案。これは我々仲間内で読んでいる名称で、岳峠から東に派生した尾根で雲母峰への分岐までをこう呼んでいます。真冬でも北西風が主稜線に遮られ天気が良いと地面から湯気が立つほど暖かいのです。
当然二つ返事で了解します。
岳峠から尾根筋までトラバり尾根道に入るとすぐT尾さんが声を掛けます。指差す方には小さな緑色の草。なんとタテヤマリンドウの株です。そう言えばこの前季節外れの開花をFBにアップしてましたわ。
通常ならこの時期株自体が地上から姿を消し冬の眠りに就いているのですが、こうして葉っぱも出ているという事は好天が続くと開花するかも知れないって事です。それがあちこち結構な数出ています。
ショウジョウバカマのロゼッタの真ん中にも大きく膨らんだ花芽が出ていたりします。これも狂い咲きの可能性大です。

長石谷への分岐を降り、谷本流を渡り犬星滝の方へ向かうと、なっ、なんと日当たりの良いところにバイカオウレン。

とうとう狂い咲きに出くわしてしまいました。こりゃなかなか雪は降りませんな。

谷に沿って降ります。あちこちにイノシシが地面を穿った跡が残っています。枯葉が深く積もった道を行きます。これぞ初冬の風情です。


13:20 駐車場着。

久々の御在所-鎌、草臥れました。さあ早く温泉で疲れを癒しましょう。



2016年12月10日21時40分00秒 記



大きなサイズの写真はYahoo Boxでご覧下さい。

Top Page へ