紅葉狩りHike


ヤケギ谷を降ります。
紅葉の木漏れ日を浴びながら
気分は爽快、足はガクガク。
運動不足は否めません。


20161112

先週からの貢ぎ物攻撃が功を奏してか、かみさんの方から「今度の土曜は居ないんでしょう。」。
二つ返事で「うん。」。それなのにまたしつこく同じ事を訊いてきます。暗に「行くな。」と言っているのですが、気付かないふりをして何度でも「うん。」。
この辺のせめぎ合いは長年連れ添ったものでないと匙加減が難しいところです。そして結果的には渋々ながら出掛ける事を勝ち取りました。上出来、上出来。
いつもご無礼しっぱなしだったT尾さんに今回はこちらからお誘いメール。
先日の新聞に掲載された紅葉の写真のおかげで御在所は空前絶後の混雑だとか。宮妻も紅葉まつりにかち合ってしまうかも知れないので小岐須行きとします。
マイナーな小岐須峡は道路状況が悪いので今回はデミオかアクア。となると、年金生活者のtanuoさんの選択肢は燃費の良いアクアしかありません。なんたってガソリン代が半分で済みますから。
そして金曜の夜遅く準備を始めてそれから寝酒。録画してあったTVを観ていて気が付いたら0時を大きく回っていました。それから寝支度にかかったら結局1時近く。目覚ましは4時半にセット。「ゲゲッ、3時間半しか寝れんじゃん。」年の割りに夜更かしの不良ジジイですな。
4時半起きじゃあ早く着き過ぎるかと思いましたが、いつもの御在所より結構遠いです。大石橋到着は7時ジャスト。お誘いしておきながらT尾さんを待たせてしまいました。ほんと不良ジジイのtanuoさんです。

7:15 a.m. 大石橋でっぱつ。
雲ひとつ無い晴天ですが日が射し込まない山間の為まだ薄暗いです。
あまり人が入っていないようで池ヶ谷の登り口も崩れかかっており一瞬通り過ぎてしまいました。20mほど通り過ぎて気付き戻ります。ジグザグの登山道も踏み跡が薄くなり、初めて来る人が迷いそうな状態です。
滑り易い急斜面を着実に高度を上げて行きます。寒いと思い冬支度で来ましたが暑うて暑うて。ヒーヒー言いながら登って行きます。
掴まるものも無いなかば崩れかかった斜面をトラバったりで以前よりグレードが上がっています。T尾さんもこんな時に限ってメットを置いてきたとか。二人して「コワイコワイ。」と言いながら行きます。
その内傾斜も落ち周りが明るくなってくるとそろそろチョックストンのある渕。「あっ、あの岩がそうだ。」

尚も沢沿いを行き二股の正面を直登すると避難小屋。この辺りは春来ると藤蔓の花がいっぱいの所です。
小屋の上から大きく右に巻き再び谷に戻ると樹林が切れ大きな空から陽光が降り注ぎます。まるで紅葉の光のシャワーを浴びているようです。

この辺りから沢は源流の様相を呈し、下部の陰湿さと全く違う明るい沢歩きとなります。
いよいよ傾斜が落ち杉の植林帯を抜けると入道山頂窪地の笹原に飛び出します。この笹原もすっかり元気が無くなり足首ほどの丈しかありません。昔は早朝などしっかり露を含んだ笹原を掻き分け進む為全身ずぶ濡れになったものですが、今ではその面影さえありません。

8:45 a.m. 池ヶ谷分岐着。

山頂大鳥居に寄る為入道山頂に向かいます。なんたってこの大鳥居は入道のシンボルですから。

一度窪地に戻り奥宮に向かいます。

9:00 a.m. 奥宮着。
二礼二拍手一礼の後、祠の前で日向ぼっこ。T尾さんから御茶請にとロールケーキ。潰れないようにプラスチックのケースに入っています。毎度ごっちゃんです。
ここからいよいよ本日のメインイベント。イワクラ尾根へ降ります。この季節この尾根から見下ろす宮妻の谷は紅葉が綺麗なんですね。早いともう冠雪している鎌の白い峰から尾根上部の濃い緑、それが宮妻の谷の赤や黄色に移って行くグラデーションがとても綺麗でそれを見る為に毎シーズン一度は訪れていました。
山頂一帯のアシビ林を抜けるといよいよイワクラ尾根への急な降り。そうそう、アシビの木には沢山の赤紫色の蕾が付いていました。来年の春も雪が積もったように花をいっぱい付けてくれるでしょう。
激降りの途中、木が切れたところで小岐須側の紅葉が目に入ります。「ウォ〜、ええ色やん。」

尾根筋も見上げればどこもかも紅葉で輝いています。


9:50 a.m. イワクラ着。
直前にいた先行者達は素通りして行きます。この景色を満喫せずして何をしに来たのか?
よく見るとイワクラへの小尾根入口にヒモで通せんぼしてあります。これで道から外れちゃいけないと思ったのかな?
我々は自己責任に於いてヒモを跨ぎます。

写真を撮っていたらT尾さんはもう仏様の膝の上に立っています。

最盛期の色付きにはチト早かったかな〜。

風が強く寒いので仏岩の膝元でのティータイムは止め。先を急ぎます。
イワクラを過ぎてから県界稜線までにまだ二つピークがあります。ヒーヒー言いながらそれを紅葉で癒しながら行きます。


10:25 a.m. イワクラ尾根分岐(県界稜線上のピーク)着。

燃料補給の朝ご飯を頂きます。そこへ先程パスした御一行様到着。あなた方は右に私達は左に振り向いたら負けよ〜♪
やはり入道から鎌へ向かう人は多いですが、宮指路へ向かう人は少ないです。
さてぼちぼち行きまっか。この道ももう長い事歩いていませんねえ。

ポカポカ暖かいひだまりの道を歩いている内に大峠(小岐須峠)着。昔の看板には小岐須峠の標記の下に(大峠)と書かれていましたが今はもうその表示もありません。
さてカワラコバから降ってしまうか宮指路へ登るか? 一見遠いように見えますがそこは鈴鹿の山。登り始めれば意外に早いんですよね〜、迷う事無く宮指路へ。だって宮指路まで登ってしまえば三体仏や東海展望のビューポイントでランチタイムが楽しめますもん。

11:40 a.m. 山頂馬乗り岩着。そのまま三角点へ。

三角点から東海展望へ向かいます。


12:00 a.m. 東海展望着。

岩陰のひだまりで風を避けひなたぼっこ。久々のカップ?でお腹を満たします。食後のデザートは先程のロールケーキ。のんびりと世間話に華が咲きます。

12:45 でっぱつ。ヤケギ谷を降ります。
紅葉の木漏れ日を浴びながら気分は爽快、足はガクガク。運動不足は否めません。


13:25 ヤケギ谷入口の滝着。

ここまで来れば駐車地はすぐ傍。

13:35 大石橋着。
見上げれば紅葉真っ盛り。

すぐ下の滝を見に行くと下へ降りられないように有刺鉄線。仕方がないのでその手前からパチリ。

なにもかもダメってちと寂し過ぎませんかねえ。

ここに停めたおかげで石大神駐車場まで歩かなくても済みます。これぞ軟弱オジサンお勧めのコース取りです。
帰りは湯の山に寄りアクイグへ。えっ、えっ? 満車? 湯の山の混雑は凄いようですね。温泉は諦め汗臭いまま家に帰ります。今日は東郷温泉田圃の湯(我家の風呂)です。


2016年11月13日22時20分00秒 記



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