暖冬Hike


この辺りから雪が出てきました。
石の上に薄く被った雪を踏みながら行きます。
触りたくない雪を触りながら行きます。
所詮百円手袋は百円の暖かさ。
既にベタベタに濡れ冷たいです。


20160110

土曜の夕方、ウ○コから帰るとかみさんが「明日はいないんでしょ。」
そんな事一言も言ってないのですが、どうやらかみさんから私へのプレゼントのようです。折角の思し召し、断らない手はありません。
急な話なので都合が付かないかもしれませんが、一応T尾さんに連絡を入れておきます。抜け駆けばかりじゃあその内お誘いが無くなってしまうかもしれませんし。Iさん達は日曜でもあるし用事さえなければ現地で会えるでしょう。
暫くするとT尾さんから返信。長い休暇後の初出勤だとか。残念。

5:00 a.m. 自宅出発。
薄雲が部分的にかかっていますが星も煌いています。今日は先週より天気も良さそうです。
日曜とあって道路は空いています。このペースだと早く着き過ぎるかな? それなら現地で寝てればよいか?
先週ほどではありませんが今日も暖かいです。普通ならこの時期、暖房が効き始めるまで手袋無しでは耐えられないのにそんな冷たさは今日もありません。雪、無いよなあ。

6:35 a.m. 駐車場着。
途中トイレ休憩(大です。)コンビニ休憩を入れてもこんな時刻に着いてしまいました。早っ。
駐車場は5日の日ほどではありませんがそれでもガラガラ。年末のIさん情報では夏と同じ様な混み具合と聞いていたので早出したのですが、どうやら杞憂だったようです。
暖房を入れたまま暫くまどろみます。周りはまだ薄暗くモルゲンロートももっと後です。もっともこの山肌の黒さではお世辞にも綺麗とは言えないでしょうが。
そうこうしている内に見覚えのあるIさんの車が到着。お年始の挨拶を交わします。今日は珍しくお父さんひとり。お母さんはお孫さんの用事だとか。あまり無理し過ぎないようにね。

日の出はこの時期7時頃の筈。なのになかなか赤くなりません。

仕度を済ませそろそろ出発。それでもまだ赤みは射しません。


7:00 a.m. 痺れを切らせでっぱつ。
スカイラインを通り樹間から覗くような位置に来た時やっと赤みを帯びてきました。東の薄雲に遮られまだお日様が顔を出してなかったのかもしれません。
Iお父さんは今日は本谷から鎌までとの事。tanuoさんは武平までご一緒させていただきます。どうせ雪も氷も無いでしょうが一応道具だけは持って行きます。
一ノ谷堰堤下の、山の家への橋は通れなかった筈。と思っていたらIお父さん変な所から薮に入って行きます。ついて行くと古い石組みがありどうやら昔の登路のようです。ほんの10mほど登ると橋のすぐ上に出ました。さすがお父さん、変な道をすぐ見つけちゃうんですね。
山の家の前を通り本谷入渓点へ向かいます。丁度真横から真っ赤な朝日が射し込んできました。暖かい朝ですねえ。
沢に出ると思っていた通り雪のかけらもありません。歩き易い沢伝いに登って行きます。「まるで1月とは思えん。」などと言いながら行きます。
相変わらずお父さんは面白そうな所を選って行きます。これも岩登りのトレーニング。小さなスタンスを拾いながらバランスクライム。
あっという間に不動滝前。滴る水は全く無し。凍っている訳ではなくカラカラです。左岸側の小滝は夏場のように流れています。この気温じゃあ凍る訳ないか。
休憩も無くそのまま巻道へ。再度沢筋に降り大岩上で休憩。さすがに冬です。大岩の上は日が射しません。太陽高度だけは一月のものです。
小滝連続帯はさすがに凍っている所もあり騙し騙し登って行きます。
上の岩に立ったところで全然写真を撮ってなかった事に気付きパチリ。

そのまま大黒滝下の右岸バンドへも真下からバランスクライム。薮が邪魔して無理な姿勢を強いられます。

8:00 a.m. 大黒滝着。

当然の事ながら大黒滝も夏の装い。
その上の樋状滝の巻道でやっと霜柱お目見え。数cmしかありませんが銀髪の巻き髪のようで綺麗です。
潜り岩横のクラックも部分的に氷が張り付いておりビブラムのままでは結構楽しませてくれます。
楽しんだ後、一息入れます。先程の格闘のおかげで百円手袋の指先に穴が開いてしまいました。まっ良いか。捨てても惜しくない値段ですから。
この辺りから雪が出てきました。石の上に薄く被った雪を踏みながら行きます。触りたくない雪を触りながら行きます。所詮百円手袋は百円の暖かさ。既にベタベタに濡れ冷たいです。
冷たいながらもやっと冬の世界。氷が綺麗です。

ドンツキが近付くと段々畑のような氷が一面に。滑らないよう乾いた岩を拾いながら。
ここでお父さんの知り合いの方々と別れ我々は大黒岩へ。
大黒尾根への登り口には太いフィックスロープが掛かっていました。いつ付けたんでしょ。
大黒岩展望台にて小休止。ここで手袋を替えます。昔懐かしハンガロテックス。継当てだらけの年季物ですが全然暖かさが違います。
小休止の後山頂公園へ向かいます。南側山腹道は風も無く日当たりが良く暖かいです。
広場への出口が近付くと人工氷瀑が見えてきます。先日5日は殆ど融けていたのに今日はかなり大きくなっています。なかなか見栄えします。


8:50 a.m. 自然学校前。
暖かいですねえ。お日様燦々無風状態。日向ぼっこで朝ご飯。

望湖台へ向かいます。遊歩道に残る凍った雪をザクザク踏みながら行きます。強い日差しで暑いくらいです。

9:15 a.m. 望湖台着。

良い天気ですねえ。琵琶湖が見えます。その上には比良の山並み。
御池の山頂が真っ白です。霊山の上に伊吹も少し覗いています。
こちら御在所は雪が無いのでショートカットできず、遊歩道経由で記念碑広場へ。そのまま峠道へ。

9:50 a.m. 武平峠着。
トイレ休憩の後、お父さんと別れスカイラインへ。
道の雪は殆ど無くもう春の気配。西多古知の滝も氷の欠片すらありません。

ポカポカ陽気のスカイラインから表道に合流し修行場跡へ。ここでまた二礼二拍手一礼。
木陰の道は多少肌寒いもののやはり冬とは程遠い気温。冷たくないのは良いのですが、雪だけ降ってくれないかなあ。

10:40 a.m. 駐車場着。

今日も鹿の湯。
入浴は11時からだそうで一番乗り。
日曜にしては空いています。のんびりゆったり良い気分〜♪


2016年01月11日21時35分00秒 記



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