野分Hike


”国見から 霧雨運ぶ 野分かな”
”山頂に 青空運ぶ 野分かな”
”一瞬の 陽光運ぶ 野分かな”
”岩の上 野分一閃 足払い””おっとどっこい 着地はセーフ”
”木漏れ日に 音も遠のく 野分かな”
”晴天に 風も和らぐ 野分かな”
”御在所の 薄衣剥がす 野分かな”
”日に映えて ススキ波立つ 野分かな”
”昼下り 野分鎮まり 小春かな”


20150911

もう9月。前回の素麺パーティから早一月あまり過ぎてしまいました。
すっかりMonthly Hikeが板に付きサイト名もそろそろ変えるべきか?
今日9/11はかみさんと土岐に出来た日帰り温泉に行く予定でしたがそれが変更に。家に居ても邪魔にされる濡れ落ち葉、じゃあ久しぶりにメタボ治療に充てますか。
ウィークデイなので中道駐車場はガラ空きの筈。かと言って遅く出ると通勤ラッシュに巻き込まれてしまいます。そんな訳でいつも通り5時過ぎに自宅を出ます。
さすがウィークデイ、こんな時刻でも車が多いです。大型トラックが全車線塞いでノロノロ。駐車場の心配が無いので安心してノロノロに身を任せます。

7:00 a.m. 中道駐車場着。
駐車率は1割ほど。良いなあウィークデイって。余裕で駐車できます。
準備を始めると頬に雨粒が。雲は低く垂れ込めていますが割合に明るいので大した降りにはならないでしょう。


7:15 a.m. でっぱつ。
前回、前々回と本谷だったので今日は中道。もう長い事歩いていません。様子が変わり過ぎて道に迷って遭難するかもしれません。なんちゃって。
登り口にはキンミズヒキ。もう9月ですもんねえ。

中道にしたのはコモノギクを愛でる為でもあります。他にコブシ(正確にはタムシバだそうです。)やマンサクの蕾の偵察もあります。今年がウラでしたから来年はオモテの筈なんですが、一応蕾の付き具合の確認です。

私の場合ですが、運動不足で顕著に現れるのは持久力の低下です。歩き始めは以前とあまり変わらないペースでも問題無いのですが、ある程度時間が経つと力が入らなくなります。そんなこんなで今日はペースを落としてでもそれを維持しながら休まずに続けて歩くようにします。家に帰れば要介護2名。末永く続けられるよう御在所でトレーニングです。

なかなか目ぼしい花に行き会いません。賑やかしに色んなものを撮っておきましょ。

ミヤマシキミかコショウノキの実もまだ真っ赤になっていません。お目当てのコモノギクが行方不明。しゃあない、雑草のように咲いているママコナ、キリンソウでも撮っとくか。

凹角上のコブシはどうかな? おっ、結構沢山付いてるじゃん。

隣のマンサクもまあまあ。
そのまま北谷テラスへ。ここのマンサクは? うんうん、よう付いてます。

しかし風が強いなあ。台風18号が過ぎた後もまだ強い風が吹いています。時折霧雨が顔を叩きます。気温はさほど低くないのですが湿ったシャツから気化熱を奪われ立ち止まっていると寒いです。そう言えば真夏と同じ格好してました。天気が良ければこんな格好でも良いのですが。

 ”国見から 霧雨運ぶ 野分かな”


8:45 a.m. 岩陵帯着。
  雲の流れが速く、一瞬菰野の街並みが見えたかと思えばすぐ灰色の世界。身近なものでも撮っとこ。
赤ちゃんのオチンチンみたいなミズナラのドングリ。今年は豊作です。

最後の登りヨイショ、ヨイショ。一瞬ガスが切れ菰野の街並みが日に輝いています。

ここ山頂直下のガレ場もそうですが、暫く来ない内に中道のいたるところ崩れが進んでいます。こんなメジャーなところが廃道寸前? 悪天では遭難するかも?

9:05 a.m. 富士見岩着。

朝陽台経由で自然学校前へ。途中遊歩道から直接スキー場へ降りる道が出来ていました。看板には【スキー場経由三角点へ。】
ゲレンデの芝生、大丈夫なんですかね?

自然学校前で休憩。朝ご飯にオニギリを頂きます。休んでいると時折日が差します。「あ〜、暖かい。」そうこうしている内に雲が吹き飛ばされ青空が覗きます。

 ”山頂に 青空運ぶ 野分かな”
 
望湖台へ向かいます。シロヤシオが紅葉しかけています。一瞬の陽光を浴び眩しいほどに輝きます。

 ”一瞬の 陽光運ぶ 野分かな”


9:40 a.m. 望湖台着。

 ”岩の上 野分一閃 足払い””おっとどっこい 着地はセーフ”

寒いところに長居は無用。そそくさと武平へ向かいます。暖かければ地獄谷からコクイ谷へと思っていたのですが。
峠道に入るとだんだん天気も良くなってきます。ガスがかかっているのは山頂付近だけのようです。


10:20 a.m. 武平峠着。
結局コモノギクは見当たらず。峠のホトトギスは?
ありました。一輪だけ咲いていました。他のは? 株ごと見当たりません。盗掘?

小休止の後は鎌へ。ここからエスケープしたい気持ちは山々なれど、メタボ治療、メタボ治療。
木漏れ日の中を行きます。暴風の音も次第に遠のいて行きます。

 ”木漏れ日に 音も遠のく 野分かな”


これだけペースを落としていても途中から力が入らなくなってきました。でも極力立ち止まらずに、ゆっくりながらも歩き続けるように努めます。ふ〜。
これほどしんどい思いをしても脂肪はなかなか燃えないんですね。食わなきゃ良いのに。解っちゃいるけど止められねえ。
尾根筋に出るとやはり風が強いです。それでも大分和らいだようで御在所ほどではありません。それに晴れているだけで気分もずっと快適になってきます。

 ”晴天に 風も和らぐ 野分かな”


11:20 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に柏手の後、風の当たらないエサ場探し。あっ、ススキ。まだ呆けてなくて花粉袋がいっぱい。

ついでに久しぶりに南側のパノラマ。

南側でコンクリートブロック発見。こいつは御在所通いを再開した当時、いつも鎌でお世話になったものです。いつも私専用の椅子になったりテーブルになったり。その頃は今のような山ブームではなく、鎌山頂で見かける人も多くて数人。ですからこのブロックはいつも定位置にありました。その内どこかへ行っちゃってたのですが、またこうやってお目にかかれるとは。いや〜、懐かしいです。
風の当たらない祠の横にブロックを持って行き久々に椅子として使います。あ〜、良い座り心地。メシも旨いわ。


12:05 でっぱつ。
降りは久々に日陰尾根も良いかな? なんて思っていましたが戻るのが面倒なので最短コースの三ツ口谷。早く帰らないとYちゃんに叱られるものですから。まずは尾根コースから。

ここもかなり崩れています。中道もそうでしたが、これって18号の置き土産?
日本庭園辺りでは岩の上の砂が綺麗に洗い流され、これならスニーカーでも滑りません。18号、悪さばかりじゃなかったのね。

谷筋もかなり荒れています。スニーカーを濡らさないように気をつけて〜。

下の方まで降りて来ると凄く良い天気。御在所山頂部の雲も野分が剥ぎ取ってくれたようです。

 ”御在所の 薄衣剥がす 野分かな”

三ツ口ダムの下、ススキの穂が強風に乱舞しています。

 ”日に映えて ススキ波立つ 野分かな”


13:20 駐車場着。

 ”昼下り 野分鎮まり 小春かな”

一応蛭チェックします。OK,OK。
さあ温泉に直行。


2015年09月11日22時55分00秒 記



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